暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

身の丈

2022年12月21日 | 古民家
 身に余るほど大きなモノを抱えて見て・・・当分は朗らかになっても・・・
身の丈を越えてしまうと後悔して・・・何やら不穏な居場所を造ってしまうのかも・・・。

物々交換の安心は・・・目に見えて、分相応な道筋がそこにある事で・・・
何かを手にすると・・・別の何かを手放して、両の手にも4っつくらいのポケットにも・・・
持てる限りはそれぞれに・・・持って生まれた身の丈の暮らしが待っているようで・・・
どこかに隠しているヘソクリくらい楽しむ遊びが良いのかも・・・。

どの世界も・・・男性よりも女性が働き者で、暮らしの豊かさに女性は欠かせなく・・・
古民家の暮らしを語れば差別になるくらい・・・女性には厳しい暮らしがあって・・・
そんな古民家の暮らしが良いのだと語れば・・・批判されてしまうけれど・・・
住み継ぐ伝統も変わり・・・古民家の暮らしもずいぶんと快適なリノベがされて・・・
女性にも・・・ご年配方にも住みやすい環境に造られて行けば・・・
当時は豪華な住まいで・・・伝統文化の古民家暮らしが、今だからこそ出来る・・・
身の丈の道筋が続いて行くような気がします。


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~年

2022年12月20日 | 古民家
 100年前には、おとぎ話しか夢物語だった暮らしが・・・足元に転がる石ころみたいで、拾ってみようとも思わなくなって・・・
200年前には・・・妖術か魔法くらい摩訶不思議な暮らしが・・・
空気みたいに・・・無くなるなんて思わないほどいつもの事で・・・。
そんな時間を過ごして繋がれて来た古民家が・・・当たり前にある暮らしが残る場所と・・・
空気みたいに見えなくなってしまった場所がある・・・。

うるおぼえで伝わる伝統は・・・どこかで迷いもするけれど、繋がれ守られて来た住まいは文化を残し・・・
当時の暮らしをそのまま残して・・・時代で変わり、家族が変わりながら暮らしも伝えてくれる・・・。

どこの誰が住んでいて・・・誰のどこから伝わり継がれたかも響かない住まいが、空き家になり失われて・・・
歴史が伝わる伝統の住まいが解体されて行く・・・。
どちらも・・・行く先は同じようでも・・・
廃棄されるモノと・・・再生されるモノ・・・
造りや素材の違いが、想いと歴史の違いが・・・
その先に残される時間を持っている住まいになるような気がします。






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2022/12/19

2022年12月19日 | 古民家
 水と空気がいつまでも漂っているとは安心出来なくて…
人も森も…海も空も…
誰もが隠れて、誰もが困り果て…慌てて探してみるけど…
気付いた時には、とても追いつけない遠い所で…伸ばした手も届かない…。




毎日の繰り返しがいつのまにか重なって…知らず知らずのうちに大きくなって…
そこかしこの誰もが羨む大きな力になる…
無口な大工さんも…意地悪そうな顔の近所のお爺さんも、意地悪婆さんも…
照れ屋で優しくて、プンスカ怒るけど思いやりがあって…
意地悪なほど、寂しがりやなのかも…



いなくなると困るものを、指折り数えて見れば、大切な事ばかりで…
なんとなく見えてる景色が一番安心出来て…

どこまでも遠い理想の暮らしを…
もう一回、想い巡らして見るのも良いのかな…と、思います。




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迎える

2022年12月18日 | 古民家
 大きく音を飲み込んで・・・白い景色と空は黒く染まり、小さな瞬きは精一杯輝き・・・
山盛りの雪が耳を塞ぐように・・・年越しの暮らしは無音の中を走って行く・・・。
雪の国・・・パチリと弾ける冷たい空気は無口を装い、気にもしない足音が騒がしく響いている・・・。

暖かい年越しに威厳が無いとは・・・ウソになるけれど・・・
世界の半分が暖かく・・・その半分が寒いのかと思えば・・・
騒がしい年末の歴史が続いて・・・継がれて来た暮らしがあったはずで・・・
踊りながら新年を迎えるおしゃべりと・・・佇みながら新年にかしこまる年越しもあるのだろう・・・。

戦や病気・・・飢饉や災害に怯える暮らしの中で、1年を無事で過ごす幸せと・・・
新しい年を迎えられる喜びは、今では想像出来ない出来事だったんだと思う・・・。
古民家の暮らしが大きく変わって・・・古い暮らしに戻ろうなんて酔狂な人があまりいないように・・・
誰もが安定した楽な暮らしをしたいと思うのが当たり前でも・・・
繋がれて来た文化を守りたいと思う心が、僅かでも息づいて行けば・・・
そこに集い訪れる人がいるように・・・大切な歴史は繋がって行くんだと思う。

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描く

2022年12月17日 | 古民家
 雪景色を描く自然に才能を感じる人はいなくても・・・
瞬きの間に・・・二度と描けない風景を幾重も見ていると・・・
海も山も空も・・・どれほどの傑作を生みだし、どこまで描き続けるのか・・・
1年の最中・・・季節で変化する風景に飽きる事無く筆は動いているけれど・・・
人の造った風景を描いて見れば・・・新しい町ほどほど色つやが無くなっているような気がする・・・。

経験や感覚でモノ造りが出来上がると・・・それぞれの中に愛嬌がのぞいて・・・
機械で量産して、正確や間違がない無いと解ると・・・色つやが見えて来なくて・・・。
指先の感覚でまんまるな部分を撫でてみると・・・数字の正確さでは無い方が・・・
なんだか手に馴染んで・・・少し大げさに造る方が、大胆で安心出来る時もある・・・。

檜の柱も・・・杉の床板も、無垢でこしらえた住まいには・・・
色褪せや日当たりの良い所悪い所・・・子供が遊ぶ場所に・・・水廻り・・・。
暮らしの中で傷ついて・・・汚れて、水をこぼしてオシッコされて・・・
家族の時間が住まいを育て・・・いろんな景色を育てて行く・・・。
薄汚れても味になる自然の素材が・・・どれだけ住まいに使われているかで・・・
時間が過ぎれば・・・二度と見れない住まいの生い立ちが記憶に残り・・・
想い出となって、次の世代に引き継がれて行くと・・・
自然と人が才能を育て・・・二度と見れない景色や暮らしの風景が描けるような気がします。
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