暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

書き留める

2025年02月19日 | 古民家
 大海の小さな島に・・・乾いた涙を一滴垂らし・・・
大急ぎで走って慰めて見ても・・・書き写したラクガキは秘め事を携えて・・・
歴史の奥の鍵を壊し・・・乾いた床の埃は白黒に隠れ・・・
運び出した理想を運んで暮らしてみても・・・
無くした戦の果てに舞い戻るのは・・・青の写真と褪せた布切れ一枚と・・・
生まれた染みを何度も消そうと電気を消した・・・
大きな傘の下に隠れている・・・。

おもしろおかしく真剣に・・・暮らしを遊ぶ正直者に・・・
孤独の未来が足を運んでも・・・
家族を探し裏路地を・・・シトシト巡り合わせて・・・
ようやく出会った理想のお店に花を飾り・・・
書き留めた手紙を送り出しても・・・理想の相手には遠く届かない・・・
夢の様子は計れずに・・・残された町の人々は・・・
点滅しながら心を癒す・・・町の灯りに落とし込む・・・。

燃えて平らに遠くの空を・・・泣いて探した遠くの空と・・・
暮れかかる文化に閉ざした想いは・・・
取り戻すには長い時間を遡り・・・言葉の違う歌を聴いて・・・
文字は転がる理想の今を・・・語りかけては古きを知って・・・
傷を隠して繋がる歴史を・・・何度も何度も想い出す。








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跡の影

2025年02月18日 | 古民家
 めぐり合わせの出会いをこの手に・・・
運・不運と、生まれた星の下から空を睨んでも・・・
生まれた所、遠く離れて・・・暮らしは育み新しく生まれては・・・
理想と向き合い居場所は固まり繋がれて・・・
故郷の空はここにある・・・。



枯れた土と・・・寂れた雑木林と・・・
生い茂る暮らしの跡に、仮の宿を造り・・・
境界線から暮らしが遠ざかる・・・
獣が闊歩する居場所を整えて・・・
たくましく生きる力を手放してしまえば・・・
やわな暮らしで痩せた土地が・・・空っ風で舞っている・・・。



まっすぐ見られると目を背け・・・斜めに見られると視線をぶつけ合い・・・
回りくどい慰めに反発するように・・・
全てを投げ出す勇気も無いくせに・・・口元だけは真っ直ぐと・・・
駄々をこねる子供に輪をかけて・・・運命掛けることも無く・・・
空回りの潔さで立ち回る・・・背中で語る影を踏む。


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ネオン花

2025年02月17日 | 古民家
 ネオンも揺れる、派手な悲しみが町に漂い・・・
精一杯の威勢を吐きながら・・・
明暗分かれる隙間をすするようにはまり込めば・・・
張り詰めた想いと願いの繰り返しが・・・
消えかけた灯りと瞬き・・・最後の瞬間まで見逃さないと・・・
町の行く末を見届け・・・
ひとつふたつの目印を残しながら・・・
人はすり替えられてゆく・・・。



1000年変わらない石畳の道をたどり・・・
汚れた町は、チクタク削られ・・・
時間が尊いか邪魔かは・・・暮らしの様子に表れて・・・
この先100年を一瞬に超えてゆく・・・暮らしが人に住み着くように・・・
時間はとぐろを巻いて襲ってくるのかも・・・。



花を添えた切ない町に朝顔を探し・・・
顔を無くした町には、ひまわりを撒き・・・
生きた町に似合う動物達はあくびをこらえ・・・
並び立つ・・・ホトケの姿が人だとは言えないけれど・・・
ギリギリで間に合う暮らしの時計を戻す頃・・・
史実には届かない・・・夢想の行く末が映り込む。





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合言葉

2025年02月16日 | 古民家
 かなぐり捨ててしまうモノが見つからないほど・・・
満たされる暮らしも・・・
後を濁さず・・・静かに消えてしまうのも・・・
浮世の中で手に入る・・・モノと心と暮らしの知恵も・・・
澄んだ景色に映り・・・目に見える暮らしも・・・
隠れた歴史も・・・
擦れたポートレートの裏書の・・・ゆがんだ文字はいろはにほへと・・・。



小さな箱に隠した宝の山は・・・洞窟の奥に隠した、夢の塊からはこぼれ落ちた・・・
目をそらす、他愛ない一つ一つのおもちゃから・・・
拾い集めたガラス玉に映る顔が、宝物のように・・・
暮らしに流れる色合いと・・・染みた色の、すえた香りはほどなく・・・
チリチリ伝えてくれる合言葉・・・。



土蔵に眠る貯金箱・・・家禄を伝える玉手箱・・・
価値ある意味を問いかけて・・・時代を巡る旅に出れば・・・
誰も残そうとはしなかった・・・流される暮らし追いかけてはたどり着く・・・
古びた恋文や落書きと・・・
白く光った顔とわざとらしい立ち姿は・・・
踊り出すように今を生きる姿に見えて・・・
語り合ったことの無い・・・歴史の教科書はすぐそこの・・・
青空の下で時を越えて行く。





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尊い

2025年02月15日 | 古民家
海の横に塩の風・・・乾いた鳥の声につられ泣き・・・
耳慣れない汽笛の音も・・・声だかに叫ぶほどには届かなく・・・
坂道から下ろされた暮らしの途中に・・・潮風の当たりは堪えて・・・
生業の豊かさを呪うように海に出れば・・・
命の都合も待てない轟々しさは・・・若さも老いもつれて行き・・・
いたたまれない歴史に目をつぶりながら・・・
明日の水面に目を向ける・・・。



山の頂に隠された・・・恵みの危うさを体で感じながら・・・
獣と見間違い、隠された木々の間を縫うように・・・
捧げた供物の良し悪しに・・・祈りと貢ぎを秤にかけては・・・
伝統と文化を言い訳に・・・顔を背けて腰を折る・・・
尊い頂に涙しては繰り返された・・・人の想いが繰り返される・・・。



寒さで渡る春の空・・・北と南に暮らしを求め・・・
命を賭して渡り歩く・・・草原を渡るにも・・・
空も飛べるとうそぶきながら・・・
いつもの旅路か・・・見果てぬ行先か・・・
種を守るだけに結ばれた・・・尊い願いはそれぞれに・・・
変化と進化を繰り返せば・・・
余計な部分は削がれて置いてきぼりの・・・
人の暮らしが裏返されるのかも。

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