花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

那須のエゾリンドウとイワインチン

2013年08月28日 | 写真

朝日岳の空は秋色、予想を覆して青空が広がった


ヤマトリカブトの向こうに茶臼と隠居倉


ヤマトリカブトと茶臼岳


南月山のイワインチンが咲き出した。


剣が峰のエゾリンドウ

一日中、那須名物の強風が吹き荒れていた。
那須ロープウェイの駐車場に着いたら、雨が降り出し
「10数メートルの風が吹いています。あと数メートル強まったら
ロープウェイの運行を停止します。」なんて放送している。
頼むよ俺が乗るまで停止にしないでくれ!!
雨合羽を着て、急いで登山の準備をする。

始発には間に合わなかったが、次の8時18分発のロープウェイに
何とか乗った。
普段なら歩くのだが、今日はエゾリンドウも見たいのでロープ
ウェイに乗って、茶臼岳の回りを歩くつもりだった。

山頂駅から外に出ると、雨はほとんど上がっていた。
茶臼岳の山頂は黒い雲に覆われて、あそこだけは雨の様だった。
茶臼岳の登山道も、最近大きく様変わりして歩きやすくなっている
数メートル幅の階段状の道になり、平にならしてあるのでズルズル
滑ったりしない。
「ずいぶん大規模な工事をしましたね」と作業している人に言うと
「見えている石は一段だが、下に二段積んであるんだよ。」と
誇らしげに言うのだった。
道標や案内板もすべて新しい物に取り替えている最中だ。


那須ロープウェイ山頂駅


山頂駅付近の標高は1685メートル


山頂駅から牛ヶ首・茶臼岳・山頂駅分岐までの登山道は
広い階段状の道に変わった。
階段と言っても、石段と石段の間が1メートル以上も有る
幅広いもので、ほとんど平坦にならされている。


現在、この分岐の所まで階段状の登山道が出来ている。
この分岐の道標も新しい物に変わったばかり。
案内地点までの距離と所要時間が表示されているが
時間表記が「min(minuteミニット(分を表す)の略)」と英語表記だ
む、これはもしかして将来の世界遺産ねらいなのか(笑)

冗談はさておき、福島の原発事故の汚染で、観光地那須の
復興を目指す努力は今も続いているのだろう。
そんな事も忘れて、原発再開をもくろむ政治家や経済界に
私は怒りをおぼえる。


8月10日の那須の花

2013年08月26日 | 写真

マルバダケブキ


ヒメシャジン


ヒメシャジンの拡大、萼片にトゲ状の鋸歯がある
先日掲載したミヤマシャジンには鋸歯がないので区別できる
と言うことで、南月山までのコースでは、2種類のシャジン
を見ることが出来ます。


タマガワホトトギス


シラタマノキの実になりかけ


コキンレイカ(別名ハクサンオミナエシ)、南月山を金色に染める


ガンコウランの実、すでに黒くなりかかっていた


ウスユキソウ


イワオトギリ


イワインチンの蕾、コキンレイカに替わって今頃は
南月山の斜面を金色に染めているだろう。


アキノキリンソウ

本日も草刈りで疲れたので、たぶん未掲載だった南月山の
花の写真で失礼します。

遅れましたが、この日、南月山まで一緒に歩いてくださった
方のブログを紹介します
なすのめぐみ
ペンネームは「じっちゃん」と書いてありますが
私より若いですよ(笑)

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2ちゃんねるの有料会員情報が流失で大騒ぎ
巨大書き込み掲示板として有名な「2ちゃんねる」
その有料会員情報がネット上に流失して大騒ぎになっている
名前やメアド、バスワード等が別な掲示板にさらされているらしい
しかも書き込み履歴もさらされているので、誰が何を書いたか
バレバレらしい。
誹謗中傷やウソ八百を書いた連中は、天罰が下った有様だ。
匿名掲示板が実名掲示板になってしまったから、お笑いである。

なりすましや誹謗中傷で、他人を傷つける卑劣な行為を匿名で
行った人は、これを機会に反省するべきだ。
被害者の心の痛みが少しはわかっただろう。

誤解されると困るので、おことわりするが、私は掲示板に
個人情報を公開した犯人を正当化している訳ではない。
それ自体は犯罪で有る。

ネットでなりすましや、誹謗中傷などの被害にあったら、警視庁の
サイバー犯罪対策課にそうだんしてみよう

警視庁サイバー犯罪対策課






県道に猪、林道に蝶

2013年08月07日 | 写真

県北の県道に現れた猪、こちらに歩いてきます
慌ててブレーキを踏んで車を止め、フロントガラス
越しに撮影、雨の後なので、窓ガラスが濡れていて
少しボケ気味ですが、びっくりしましたよ。


猪もびっくりして草むらに頭を隠しましたが
「頭隠して尻隠さず」のたとえのようですね。


車が止まったので、猪もとまってこちらの様子を
うかがっています。


やがて反対側の開けた草むらに駆け込みました。
これは本当の猪なのかイノブタなのか不明ですが
昼間から公道に出てくるとは、びっくりですよね。
場所が高萩市「大能」なので「オウノウ!!」と言ったとか
言わなかったとか(笑)。(正しくは「おおの」と読みます。)


林道を走っていたら、蝶が三頭も路上にとまっていました。


ちょっと名前が判らないのですが、羽も広げてくれました。

これで鹿が出てくれば「イノ、シカ、チョウ」かな
惜しい。

体調不良につき

2013年08月05日 | 写真






ウバユリとオオウバユリの違いについて書くつもりだったが
体調不良と資料不足で準備が間に合わなかった。
昨日のブログで、最初にオオウバユリとして紹介し、後から
ウバユリに訂正したのは、花の数だけなら13個も付いている
から、オオウバユリとして紹介したが、葉の形が卵状楕円形の
ウバユリの特徴を示していたので、ウバユリに訂正した。
と言うことで、本日はサギソウの写真と、フシグロセンノウの
写真のみで失礼します。
後日、簡単なまとめをアップするつもりです。


棚田の草刈りで見た花と昆虫

2013年07月30日 | 写真

ミズオオバコの花


ミズオオバコの花・トリミングで拡大
トチカガミ科ミズオオバコ属 (水大葉子と書く)
花は両性で、雄しべは3~6個、花柱は6個あるが
両方とも黄色なので写真では見分けがつかない。

葉の形がオオバコに似ていることによる。
水田や底の浅い池に生える一年草。葉は水中にあり
葉身は長さ10~30センチ、幅2~15センチの
広披針形で長い柄があり、ふちは波状に縮れる。
葉の間から花茎をのばし、水面に直径2~3センチの
白色または淡紅紫色を帯びた花を開く。
花の下には筒状の包があり、数本の翼が波状に縮れて
つく。

棚田の穂が出始めたので、猪除けの柵の回りの草刈りを
するから手伝ってと言うので、棚田の回りの草刈りに
行った。
筑波山の男体も女体も雲がかかって、山頂は見えなかった
曇り空なのに蒸し暑い。
どこかで暑苦しい蝉の鳴き声がしている。
私が棚田に行くと、すでに草刈りは始まっていた。

草むらにはコバギボウシが咲き、橙色のカンゾウが
刈り残されている。誰かの心優しい気配りだ。
水源の池にはジュンサイがびっしり浮かんでいる。

草刈りは暑いので午前中で終わった。
全身汗だらけで、下着まで濡れた。
参加者の一人は、長靴にも汗がたまったと逆さにして
流していたので、全員びっくりした。
これだけ汗かいても痩せないんだよと笑っている。
私も持参した着替えに取り替えて、やっと一息

責任者のNTさんが、ミズオオバコが咲いているから
写真を撮って行ったらと言う。
それでいったん家に帰ってから、写真を撮りに行ったのだった。
池の水面に点々と咲くミズオオバコは、わずかにピンクで
清楚な花だった。


浮き草にイトトンボの仲間がとまっていた。
昆虫には詳しくないので確信は無いが、アオモンイトトンボと
呼ばれるものに似ている気がする。


ゲッ! 他のトンボの尻尾を首につけている変な奴もいた。
羽の様子も変だよね。


こちらではシオカラちゃんが愛の語らい中かな


草むらに咲くコバギボウシ

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記憶にとどめたい夏山の事故

昭和42年8月1日13時40分頃、西穂高岳・独標(どっぴょう)付近を
登山中の長野県松本深志高校生が雷の直撃を受け生徒11名が死亡。
教師二人を含む13名が重軽傷を負った。
死亡した11名はすべて男子生徒で、そのうち二人は衝撃で転落して
死亡したのだった。
世界でも例を見ない大規模な山岳落雷遭難事件だった。

松本深志高校は毎年、上高地でのキャンプを恒例にしていたという
この年の参加者は、2年生男子36名、女子14名、引率の教師は
5名で、総勢55名だったという。
8月1日朝7時、小梨平を出発、雷なぞ予想もできない晴天だったという
西穂山荘を経て独標に10時45分について昼食を摂った。
このとき疲労した男子生徒二人と女生徒7名が下山した。

残りの男子生徒34名と女生徒7名、教師5名の46名は西穂高を
目指して、独標から高曇りの岩稜地帯を大小13ものピークを登降
して12時25分に西穂高岳に登頂した。
この頃から霧が立ちこめ、大粒の雨も降り出したという。
大急ぎで雨具をつけ下山、独標付近まで戻ってきたとき、ひょうが
降り始め、雷鳴が聞こえ始めたという。

13時40分頃、46名中、18名は独標の南斜面に、28名は
北斜面にいた。
互いに視野に入らない位置にいた。
その時、突然北斜面で青白い火柱が立ち、同時に爆発音の様な轟音が
鳴り響き、南斜面も地震のように激しく揺れたという。
一億ボルトの電撃を受けて死亡した男子生徒9名のうち、7名は
稜線上に、一人は岳沢側に300メートル、一人は飛騨側に
100メートルも飛ばされていたのだった。

今でも松本深志高校同窓会室には、事故の遺品と共に追悼文集
「独標に祈る」が展示されているという。

(この記事は、
集英社の週刊ふるさと百名山の記事から引用・加筆した)
この事故については、次のウイキペディアの記事も参考に
なります。
西穂高落雷遭難事故

追記 一度の落雷で何故にこうも多数の被害者が出たのか
ネットで関連記事を調べていたら、高エネルギー加速研究
機構の次のようなPDFを見つけた。
低い接地インピーダンスが得にくい場所での避雷方法
どうやら山岳の固い岩盤上では、接地抵抗が高いため、放電点が
移動するらしい。
接地抵抗が高いため、一地点で放電が終わらず、高電位のまま
放電点が岩盤上を移動し、一列に並んでいた高校生に沿って
移動したと思われる。
40年以上経ったのに、「腹へったー」と言う犠牲になった息子の
声に飛び起きるというお母さんの話、胸をつかれますね。
ただただ合掌。



至仏山のクモイイカリソウの話

2013年07月27日 | 写真

先日の至仏山のクモイイカリソウの記事で、同定のポイントとして
葉の縁の赤褐色の縁取りをあげた。

だから上の二つの写真は、クモイイカリソウと判断しているのだが
実を言えば、同定のポイントは他にも有ったのだ。
たとえば2008年5月に出版された偕成社の「新・尾瀬の植物図鑑」
には、147ページに「キバナイカリソウ」の写真と説明が載っていて
観察の要点として「花は淡黄色で錨形をしています。葉の下面に微毛が
あって、ふちにはとげ状の毛が有ります。」
と書かれている。
そして「近似種」として、クモイイカリソウが書かれていて「小葉のふちに
とげ状の毛のないものを言います。」と書かれている。
これから判断すれば、同定のポイントは次のようになる。

キバナイカリソウ→ふちにとげ状の毛が有る
クモイイカリソウ→ふちにとげ状の毛が無い

それから言えば

この写真の葉は、とげ状の毛が有るのでキバナイカリソウ


こちらはとげ状の毛が無いのでクモイイカリソウと判断
しても良いと思うのだが、ところがどっこい事はそう簡単では
無かったのである。

2006年4月に発行されたJTBパブリッシングの大人遠足BOOK
「尾瀬植物手帳」(猪狩貴史著)の52ページにクモイイカリソウの
写真と説明が載っている。
そこには次のように記載されている。
「至仏山塊や谷川連峰の蛇紋岩地のほか岩手県にも産する。
葉の縁に刺状毛があり赤褐色の縁取りが有るタイプと
刺状毛と縁取りの無いタイプがある。」
まさしく「はあ?!」である。

ついでにもう一冊図鑑を紹介する。
メイツ出版から2007年6月に出版されたネイチャーガイド
「尾瀬の自然図鑑」(前田信二著)には、クモイイカリソウについて
次のような説明がなされている。
「蛇紋岩変形植物の一つで、キバナイカリソウが変形したもの。
草丈30~40cmほどになる多年草。葉のふちが赤褐色になるのが
特徴。花は淡い黄緑色で錨の形に似ている。」

以上を参考にして考えると、とげ状の毛のない物と縁取りの有る物は
クモイイカリソウと考えて良いと思うが、とげ状の毛は遠くからは
判別しにくいので、縁取りのある物を同定のポイントとしたのである





那須山麓クモキリソウのみだれ咲き

2013年07月26日 | 写真

クモキリソウの群生1


クモキリソウの群生2


クモキリソウの群生3


クモキリソウの群生4

7月22日那須山麓にツチアケビの写真を撮りに行った日
ついでに南月山に登るつもりだったが、ロープウェイの山麓駅で
悪天候と雷が予想されると放送していたので、登山はやめて
沼原から白笹にかけての山麓を歩き回った。
その時に某所で見つけたクモキリソウの群生地には驚いた
あっちにもこっちにもクモキリソウが密集して咲いていた。

JAふれあいの森は、沼原の調整池を掘ったときの残土を捨てた
場所で、広大な草原が広がっている。
7月の中旬にもなると、フランスギクの花が草原を埋め尽くす

このときはすでにピークは過ぎていたが、真っ白な花の絨毯が
広がっていた。
天気が良ければ、流石山から大倉山の好展望地で、花と山の
コラボ写真もとれる場所だ。


あまり手入れは良くないと見えて、ふれあいの森の看板も
倒れたままである。


振り返ると白笹山の優美な曲線が美しく見える場所だ




フランス菊の中に、ひっそりたたずむのはミズチドリの
白い花だった。


オニノヤガラが咲き出した筑波山

2013年07月10日 | 写真

オニノヤガラ


オニノヤガラ・ラン科オニノヤガラ属 和名は鬼の矢柄
ヤガラとは、弓矢の直線部分の事を言う。花を矢羽に見立て
あたかも地面に突き刺さった弓矢のように見えで、人間の
使う弓矢より長いので、鬼が使う弓矢に見立てた名前
茎の所々に鱗片葉が有るが、葉緑素を持たない暗茶色
腐生ラン・葉緑素を持たないので、地下の菌根がナラタケ菌と
共生して養分を作っている。


本日の道案内は、がまの油売りで有名な筑波のガマさん
いきなり登山道に飛び出してきたのでびっくりした。


ウツボグサの群生が見事だ


咲き残りのオカトラノオ

筑波山にウチョウランを見に行ったら、すでにピークは過ぎて
しおれていた。
気を取り直して、昨年見つけたオニノヤガラの生育地に行くと
そこには姿がなく、がっかりしていたらすぐ近くの場所に
数株生えていた。登山道のすぐ脇である。
そのうちの1本が咲き始めていたのである。

途中で知り合った3人グループの方から、今年筑波山のカタクリに
緑色のカタクリが有ったと教えられた。
ウーン奥が深いぞ筑波山。

晴天なのに猛暑日なので、御幸ヶ原にも人影が少ない
一番売れていたのはソフトクリーム、私もたまらず買った
300円也。

中腹の渓流の側の林で、岩の上に寝ている若者がいた
涼しい風が吹き抜けて、大自然に抱かれている
これほどの贅沢は有るまい。






腐生植物・ツチアケビの蕾かな・那須山麓

2013年06月30日 | 写真



確信は無いのですが、たぶん「ツチアケビ」だと思います
下の写真のように二株並んで生えてました。
腐生植物については、ウイキペディアの解説をご覧ください
こちらです

このツチアケビも山野の落葉樹林下や、笹藪などに生える
腐生植物、葉緑素を持たないため、根の中にナラタケの
菌糸束(きんしそく)を取り込み、菌と共生する

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霧の沼原に咲く花達


立ち枯れの木が有るデッキの側には、日光キスゲが咲き
どこで鳴くのか、カッコウの声が遠く霧の中に響く


コバイケイソウも湿原の衛兵のように立ち並ぶ

沼原湿原は、昨年から木道の付け替え工事を
しているようだが、まだ工事は終わっていない
奥の方は、古い木道のままで、ぬるが着いて
雨の日は良く滑る。

天気が悪いにもかかわらず、10時を過ぎたら
団体バスがやってきて、木道の上は大賑わい。

見たところ、水路にも手を加えたのか、昨年ひからびていた
水路に水が流れ、サンショウウオの様なものが数匹動いていた




野生ランのトキソウは湿原に沢山咲いていたし


アサヒランも咲いていた


雨で種を散布するタテヤマリンドウが果穂を広げて
種を雨で飛ばしているようだ。


新しくなった木道、蛙の声がときおり聞こえていた。
トンボソウがいくつか咲き、ツツジが花を落としていた。




筑波山に咲く無葉蘭

2013年06月17日 | 写真

針葉樹林や常緑樹林の下に咲く無葉蘭、ラン科ムヨウラン属
名前の通り葉っぱが無い。葉緑素を持たない腐生植物
(ふせい植物と入れたら不正植物だって、いい加減せいよATOK)


トリミングで花の部分を拡大した。

筑波山がタイプ標本になっている「クモキリソウ」の花を
撮りに、筑波山に出かけたが、本当に細い蔓草に巻き付かれて
花がダメになっていた。
がっかりして、あたりを探すと、もう一株出ていたが花がない
ランはラン菌と共生しているので、どこにでも育つ訳ではない
諦めきれずもう少し登山道を上ると、登山道のすぐ脇に無葉蘭が
二株ほど咲いていた。

あたりの斜面を見渡すと、あちらこちらにムヨウランが咲いている
上の写真は、その中でも最も株数の多かった花である。
すでにピークは過ぎていて、花が落ちて花柄だけの物も有った。
昨年とは別な場所で発見したので、これは嬉しい。

クモキリソウと共に定点観測の場所にしたい。
明日は昨年の場所に行って見ようかな。


谷の清流に蒸し暑さを癒される。


が油断は禁物、こんなやつがいた。


林道で出会った野ウサギの子供、車の中からフロントガラス越しに撮影



辺り一面、桜の実が散らばっていた。

動画を撮影しようと近づいたら、はねて逃げられた。




森の妖精の歌が聞こえる「ひたち海浜公園」

2013年06月13日 | 写真

森の妖精と呼ばれるオオウメガサソウ・イチヤクソウ科ウメガサソウ属
草状小低木(常緑)、環境省の準絶滅危惧種、茨城県の絶滅危惧種に
それぞれ指定されている。
現在、生育が確認されているのは、北海道、青森、岩手、茨城の
1道3県のみの貴重な植物で、ひたち海浜公園の赤松林に自生している。
しかも、茨城県が南限と言われているので、これより南には生育しない


小雨煙る6月13日、ひたち海浜公園にオオウメガサソウの
撮影に出かけた。
今年は6月12日から6月23日までの期間限定で特別公開が
開かれている(但し17日月曜日は定休です)

一日7回のガイドツアーが開かれ、1回目は10時からだが
ひたち海浜公園に着いたのが10時過ぎだったので、10時
50分の二回目に参加するつもりだった。
受付に行ったら、カメラと三脚を抱えた私の姿を見て、「写真が
目的ですか?」と聞く「そうです」と答えると、「それじゃあ」と
受付にいたボランティアガイドの方が一人、特別に案内してくださる
事になったのだった。

ローアングルでうつむいて咲いている花の雌しべを
入れてみた。
緑色の雌しべを取り囲んで、雄しべの葯が有る。
この花は孔開葯と言われて、雄しべの先端に孔があり
そこから花粉を出す。と言っても老眼の私には見えないが(苦笑)

上の写真をトリミングして花の部分を拡大した。

昨日は、NHKの水戸放送局の取材が有ったというが、今日も
マイクを持った人が、「熱心な方が地面に腹ばいになって、小さい花を
下から撮影しています」などとマイクに向かって話しをていた。
テレビカメラは見えなかったので、ラジオ局の取材記者なのかな。

女性ガイドの方に「知り合いの長野のガイドの人に、見に来るように
お知らせしたので、長野から来るかも知れません」と言ったら
「あら、長野からガイドの方が来ていますよ」という。
「あの方ですよ」と指さす人を見たが、ちょっと違う印象だった。

ところがしばらく一緒に歩いて話しをすると、どうも長野のKBさん
しか知らない花の話をする。
思い切って「KBさんですか?」と聞いてみると「あなたは?」という
「八ヶ岳の美濃戸てホテイランを一緒に見たminoです。」というと
「ああ、あのときの、いやー判らなかった」「私も判りませんでしたよ」
「ひたちには、すぐにはこれないと言ってたじゃ無いですか」と私が
言うと「いや、あなたが早いほうが良いと言うから」という。
どうやら昨年の写真を送ったのだが、撮影日が13日だったので
13日なら見頃なのだろうと、仕事の合間を見て飛んできたらしい。

今夕、恵那市で合流すると言っていたが、無事に間に合ったろうか

さてもう一つの絶滅危惧種「ハナハタザオ」を砂丘エリアまで
一緒に見に行くことになり、「どこから行きますか」等と言っていたら
別なボランティアガイドの方が、案内してくれることになった。
その間、諸々の話で話が弾んだのだった。
今月の後半、仕事が空いたので、礼文島のレブンアツリソウを見に行く
と嬉しそうだった。

大草原の横を抜けるとき、大観覧車が霧に隠れて、上が見えなかった。
時折、海風に乗って、霧雨が飛んできたが、傘をさすほどでも無かった
砂丘エリアに着くと、ハマヒルガオの群落が風に揺らめき、名前の
知らないマメ科の花が真っ盛りで、大群落を作っている。

ガイドの方に案内されて、砂丘エリアに足を踏み入れると
予想以上にハナハタザオの花が咲いていた。
(訂正、昨日砂丘ガーデンと書きましたが、正しくはその外側の
砂丘エリアでした。申し訳ない。シーサイドトレインの5番乗り場の
外側です。
)
KBさんが「すっくと立った姿は、まさにハタザオですね」と感心している
だが海風で花が揺れる。
ガイドの方がビニールで風上に風除けを作ったが、それでも多少揺れるのだった
そして私は、初めてハナハタザオの白い花も見たのだった。

帰りに昨年私が見たロックガーデンのハナハタザオを見に行ったが
名札は出ていたが、花は無かった。
もしもガイドの方が、親切に案内してくれなければ、ハナハタザオの
花を見る事が出来なかったかも知れない。
何とも運の良い一日だった。

砂丘エリアに咲くハナハタザオ


白色に近いハナハタザオ


枝分かれしているハナハタザオ


終わりに近いウメガサソウ、こちらはただのウメガサソウで
左は散りかかっていた。


イチヤクソウ


紅花イチヤクソウ、あまり赤くないが紅花だという


雨の中のイチヤクソウ

国営ひたち海浜公園のホームページはこちら

詳しくは、こちらのプレスリリースをご覧ください(PDFファイル)


昨年の特別公開で展示されたハナハタザオの説明プレート

尚、オオウメガサソウの詳しい説明は、昨年のブログに載せています
、今年は開花が早かったとの事で、花が終わっている物もあった。
イチヤクソウなどは、ほとんど終わりに近い。
見に行くなら早いほうが良いかも
ハナハタザオは、砂丘エリアで自生している他に、移植したり
種をまいたりして保護しています。
ロープが張ってありますので、プレートに注意して見てください。
種をまいた所では、小さいハナハタザオが生育をしていました。花はなし


丁字草が見頃になりました

2013年05月22日 | 写真

丁字草(チョウジソウ)キョウチクトウ科チョウジソウ属
花の名前は、花の形がフトモモ科のチョウジの花に似ていることによる


淡青紫色の筒部の色が印象的な花だ、私の好きな色




こんなに多数の花を付けているものも有る。


小貝川の河川敷には、野生なのか植樹なのか判らないが
鍬の木が生えていて、鈴なりの赤い実を付けていた。
一部は熟して、紫色になっていた。
福島の原発事故以来、採って食べる人も無いのかな。
私の岩手の実家では、養蚕をやっていたので、鍬の実は
良く採って食べたものである。
口の周りが紫色に染まっていたなー。60年も昔の話だ
夜になると、蚕が桑の葉を食べる音が、まるで雨音の
ように聞こえていたものだ。

草刈り期間につき

2013年05月16日 | 写真

ジャケツイバラの花、5月10日ふれあいの里


ジャケツイバラ、鮮やかな黄色が林を飾る


ササバギンランの花が肩をすくめていた(笑)

通学路や空き地の草刈りを始めたので、しばらくブログは
手抜きになりますが、あしからず。