花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

筑波山麓春さがしウォーキング2

2010年03月18日 | 登山

六所の滝から六所皇太神宮跡まで引き返し、今度は宮山(みややま)を目指して直登します。


宮山は、標高125.8メートルの低山ながら、三角点が有ります。
座っているベンチは、付近の山の手入れをしたとき、間伐して出た杉の丸太を組み立てて
作ったもので、地元の方とボランティアの方が協力して制作から運搬、設置をしたものです。


山頂付近は、手入れによって眺めも良くなり、田井地区が見渡せます。
天候も良くなり、気温が上がって絶好のハイキング日和で、話も弾みます。

コースはここから右奥の桧林の中を通り、白滝林道を横切って直進し、再び白滝林道に
出たら、50メートルほど林道を歩き、右の山道に入ります。


ふれあいの里のキャンプ場に出る直前、ガイドの田中さんがニワトコの花芽を見つけて
天麩羅の材料にすると言って摘み出しました。


ふれあいの里は、野草の宝庫でも有り、ガイドの説明を聞いたり、野草の摘み取りをしたり
なかなか前に進みません。
私は、渡されたビニール袋にヨモギを摘んで入れました。


ヒサカキの花も咲いていましたが、ヒサカキは「非サカキ」でサカキにあらずという意味
だそうです。
匂いはあまり良く有りません。


付近の建物前にさりげなく「タラノ芽」が有りました。
タラノ芽は、一度取ると再び芽が出てきますが、二度目の芽を取ると枯れてしまうそうです。
つまり一度しか取れない芽なのですね。



これは子供達に大人気の長い長いローラー滑り台。
二枚目の写真の先端は、左に曲がっていて先が見えない程ながいのです。


ふれあいの里の途中で、地元のケーブルテレビの取材班が待ちかまえていて、この後同行
取材をされました。
放送は下旬になるかも知れないと言ってました。


清流が流れる山道を登って行くと


春蘭が咲き始めていました。
やがて白滝林道に出たら、右に少し下ります。


ここが白滝神社入り口で、ここから左に入ります。


ここにも地元の人達と協力して作ったベンチが置かれています。
このベンチの右の沢に流れているのが白滝です。


元々は岩盤を流れる滑滝なのですが、修験者達が滝に打たれる修行をするため、木製の樋を
設置して水を落としています。


打たせ滝の脇には、修験道の名残か不動明王のような石像も残されています。
何でも、今でも白装束で滝に打たれている人がいるそうです。


白滝神社は、ベンチの奥からこの急な石段を登った奥に有ります。
石段の入り口に、白滝神社のいわれが記されています。


ヤマトタケルが東国の蛮族を征伐する東征のおり、この付近で道に迷い、途方に暮れていると
白滝不動尊のあたりから白鳥が飛び立ち、その後を付いて行ったら迷路から抜け出せ
大きな戦功をたてられたと言います。
それでこの神社を一時は「白鳥神社」とも呼ばれていたと。

それにしても、東国の蛮族とはねー。
我々は蛮族の子孫なのかい。


石段を登った奥の、さらに高い一枚岩の上に白滝神社が有ります。
鬱蒼とした木立の中に佇むと、神域に入った厳かな感じが漂います。
この神社の左側を登っていくと、つつじヶ丘から筑波山に登る登山道に行くことも出来ます。


いったんベンチの有る場所に戻り、神社に向かって左側の小さい石橋を渡って山道に入り
少し登ると、元祖ガマ石と呼ばれる石が有ります。


こちらのガマ石は口を開いていません。


私はガマ石と言うより、となりのトトロに出てくる「トトロ」に似ていると思うのですが


こちらは反対側の上から見たガマ石。誰が書いたか知りませんが、丸い目が秀逸ですね。
ここを登り切ると、再び白滝林道に出ます。


林道の脇に「クロモジ」の花がもうすぐ咲きそうになっていました。

林道に出たら百メートルほど左に下ると、右に石橋の有るふれあいの里への山道に入ります。
ここは白滝に行くときに通った道では無く、その道より東側に有る道です。
ふれあいの里には三本のコースが有り、ここは真ん中のコースです。


要所にこのような白い案内標柱が有りますから、迷うことは無いと思いますが。

石橋を渡って50メートルほど進と、左に下っていく階段状の道が有り、それを下った
辺りの左側が、古代のカガイの跡だとも言われています。

そこから道なりに下って、分岐点に出たら左の道を行きます。


そうすると水車小屋の脇に出ます。この水車小屋は、そば打ちにも使われている現役で
現在でも動いています。
このすぐ下に有るのがふれあいの里の本部で、本部の前から左に登った「染色工房」が
本日の野草の天麩羅を揚げる調理場として借りたそうです。


染色工房の建物

染色工房のすぐ上の空き地にグランドシートを広げて、本日のお弁当タイムとなりました。


できあがった野草の天麩羅が並べられ、参加した子供が一品一品ケーブルテレビの取材陣に
答えていました。
私は少しずつ全部の天麩羅を食べてみました。
ニワトコの花芽は、初めて食べましたが、癖のないさっぱりした味でおいしかったですよ。
フキノトウはやっぱりほろ苦い味がしますが、これが春の味なのかも知れません。

筑波山麓春さがしウォーキング3に続く

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筑波山の山野草花は今

クキザキイチゲは、まだまだこれからです。
早いものがやっと蕾を出した状態。


エンレイソウの群生地に行ったら、花芽がつき始めていました。
これはこれで可愛いですね。


エンレイソウ群落


こちらはクキザキイチゲとエンレイソウ、3月の下旬には見頃になるかも。


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