五色山から見る五色沼と日光白根山の紅葉
だが私の体力は、前白根山まで行く余裕が無かった
左の斜面は五色山と前白根山の五色沼側の紅葉
右に延びる尾根は、白根隠山や白桧岳に続く尾根
五色沼の周囲は、金色に輝く紅葉と点在する赤が
午後の日差しでまばゆいばかりだった。
おそらく連休期間は最高の紅葉が味わえるだろう
但し、紅葉の期間は短く、あっという間に散ってしまう
ので、見たい人は早めに行った方が良い。
腰痛が完治していないが、足慣らしのつもりで奥日光の山へ
登に行った。
昨日、栃木の天気を調べたら、日光と那須が一日晴れの
予報だった。
金精山で紅葉が始まっていると日光自然博物館のメールに
有ったので、金精峠の登山口から金精山、五色山、前白根山
と縦走するつもりで出かけた。
金精峠のトンネル前の駐車場に着いたら、すでに満車に近い
やむなく工事事務所の前に離して駐めた。
金精山は、奥日光でも早く紅葉の始まるところで、立ち枯れの
木々の間から、真っ赤な紅葉が覗いていた。
登山口のポストに登山届けを入れて登山開始
最初の崩落地を過ぎると、段差のきつい丸太の
階段が続く、まるでハードルのようだ。
これが最後まで響いた。
腰痛で足が上がらない。
階段が終わる頃には、ふくらはぎがパンパンに成り
やめて帰ろうかと思った位である。
金精峠の神社に安全祈願をして登ると、やがて平坦な
眺めの良い尾根に出る。
菅沼や湯元も、紅葉の木々の間から見えた
このルートの一番の難関は、金精山の西斜面の急登だ
ハシゴとロープの張り巡らされたザレた岩盤を登る
湿って滑りやすい上に、浮き石も多く、滑ったら最後
奈落の底に真っ逆さまである。
そもそも心臓病と腰痛と高所恐怖症の私が登ること自体か
おかしいと言われるかもしれない。
それはそうなんだけれど、高山植物を撮るには高山に
登るしかない。
10歩登っては休み、10歩登ってはゼエゼエ息を切らし
まるでカタツムリの登山である。
登山口を9時半頃出て、金精山の山頂に着いたのは、11時
30分を過ぎていた。
これで引き返すかどうか迷っていたら、降りてくる人がみんな
「五色沼の紅葉が凄い」という。
単独の男性は、「暗いうちから登って、白根山を回って来た」
と言う。「最初は黒い雲がかかって心配したが、夜明けに
風が吹いて、雲がとばされ、いやー凄い展望でした」と言う
「紅葉もすばらしいですよ。どこまで行きます」と言うので
腰痛の足慣らしなので、行けるところまでと答えた。
国境平の分岐から五色山のルートに入ると、大きな声で
歌を歌いながら足取りも軽く降りてくる青年がいた。
サポートタイツと短パンといういで立ちは、登山口で一足早く
登っていった青年である
「どこまで行ったの」と聞いたら、「全部回ってきました」という
若さというのはかけがえがない。2時間半くらいで降りてきたのか
「どこまでですか」と聞かれたので、腰痛の足慣らしなので五色山
までかなと答えると、「お気をつけて」と別れていった。
後には元気な歌声が響いていた。
続く