ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

「三百円の大決心」 ブリュー・ミュージアム SAKU 店長コラム

2017年03月26日 20時16分08秒 | owarai
【コラム】

渋谷PARCOの地下で見つけた
可愛い指輪を彼女は、ついに買
ってしまった。

大きなプラスティック透明な
ハートのまわりを、銀色の小さ
な丸が囲んでいる。ハートは綺麗
なカットの澄んだ水色で、他は
シルバー。といってもメッキだ。

値段は三百円。
迷った。
迷うような金額じゃない。もの
すごく可愛い。ものすごく欲しい。
けど、迷った。

はじめて見た瞬間から、恋をして
いたのに気づいていた。
けれど、彼女は何度も何度も指にはめ
てははずし、結局買わずにお店を出た。

指輪はもらうものである、
とうのが、彼女の信念だった。
女の人からでもいい。

友達からでもいい。親族から
でもいい。

買ってくれそうな恋人に
相談したらい
「そうなんだ、見に行こうか」

やばい。
なんだか簡単に買ってくれそうな
勢いだ。だけど、指輪、だ。
三百円といえど、人から指輪
をもらうときには、何か特別な
意味が欲しい。

「うん、でもいいや」
と、彼女はそのまま話を終わらせ
てしまった。

それから一週間して、どうしても
我慢できなくなった彼女は、ついに
それを買ってしまった。

三百円の大決心。
帰りのバスの中で、指輪を彼女は
はめてみた。ぴったりで、きらきら
していて綺麗だった。

大人になって、ちゃんと働けば
欲しいものはたいてい買える
ようになった。

けど本当に欲しいものはお金で
買えないことにも、とっくに
彼女は気づいてしまっていた。

いつか彼は指輪をくれるのかな。
三百円ので良いんだけどな、と
彼女は思いながら、夜のバスに
揺られていた。

はじめて自分で買った指輪を、
彼女は、左手の薬指にはめる
ことに決めた。

63体のビスクドールを展示

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業122年』


「ハンサム・ガール」 ブリュー・ミュージアム SAKU 店長コラム

2017年03月26日 12時00分21秒 | owarai
【コラム】

自分の責任において行動し、
何があっても決して他人の
せいにしない

潔い女たちのことを
「ハンサム・ガール」と勝手
に呼んでいる。

「おやじギャル」は、私が想う
に「ハンサム・ガールズ」で
ある。

ただ、「おやじ」になるか「ハン
サム」に行動するかの違い
があるとすれば、それは引き
際の潔さにあると思う。

ハンサム・ガールズには、引
き際の美学がある。

男から別れ話を切り出されて、
アタシの青春返してョ、などと
修羅場は死んでも演じない。

男が別れたがっている気配
をいち早く感じとって、自分
から別れましょという女たちだ。

つまり、その場の気配をいち
早く感じとれる感性の持ち主
でもある。


63体のビスクドールを展示

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業122年』


「別れのキス」 ブリュー・ミュージアム SAKU 店長コラム

2017年03月26日 08時10分43秒 | owarai
【コラム】
パリに住む女友だちが
友人の葬式に出席した。

亡くなったのは、若くて美しい
男でエイズだった。

葬式は、フランスでは珍しい
火葬だ。
祭壇にぽつんと置かれた小さい
白い箱を遠まきにし、誰も
近づかず

人々は遠くから黙礼し、そそ
くさと帰っていったそうだ。

彼女の順番になった。黙礼する
かわりに、いきなりつかつかと
前に進み、骨の入った白い箱を
両手で抱き上げると、

その箱の正面に、唇をしっかりと押し
付けた。

今でも大好きな友だちの気持ちを、
とっさに表現するには、ああするし
かなかったのだ。

火葬が一般の国である日本で、
同じことをしたなら、違った意味で
大騒ぎになってしいまうと
思うが、

私はその話をとてもいい話だと
思った。

白い骨箱にしるされた真紅の
唇の型。こんな美しい非常識
が、他にあるだろうか?


63体のビスクドールを展示

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業122年』


「女性の美」 ブリュー・ミュージアム SAKU 店長コラム

2017年03月26日 04時51分31秒 | owarai
【コラム】

女の美しさとは、
強靭な意志に裏打ちされ
たかたくなさであり、

魅力とは、志の高さに武装
されたやさしさです。

円熟するということは、自分
の若さを一度つきはなして
勝ちとれるといううぬぼれ
のことでしょう。

メロウという言葉の発明は、
死よりも恐い老いさえも手
なづける自信が、

女にできたことの証左なの
です。

女と書いて「ひと」と呼ばれる
ことだけにがまんしきれず、

女性は「いい女」という粋な
言いまわしを発想しました。

この守備範囲の広い言葉は、
脅威として男に突き刺さり
ます。

63体のビスクドールを展示

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業122年』