愛していると 2017年07月05日 20時03分06秒 | owarai 愛してると 言ってほしいなら いうでも言う 誰の前でも 誰の後でも 私は私 あなたと私でなれるものすべて 他のだれにも似ていない かけがえのない 私たちそのもの
「遠 恋」八番目の曜日 ―完― 2017年07月05日 19時49分21秒 | owarai 人の一生には、その人だけに訪 れる、八番目の曜日がある。 わたしにそのことを教えてくれ たのは、父方の曾祖母だった。 名前を、キヨエといった。 キヨエはあちゃんは、わたしが 中学一年生の時になくなって いるから、わたしがその話しを 聞いたのは、それ以前という ことになる。 「でも、いつ来るの?日曜日の 次に来るの?それとも土曜日と に日曜日の次に来るの?」 「さあ、それはわからん。人に よっていろいろじゃ。来ても、 気づかない人もおる」 「あたしにも来るの?」 「ああ、詩音ちゃんにも来る。 その日には、詩音ちゃんの一生で 起こることが何もかも全部、一日 のうちに起こるんよ。ええことも、 悪いことも、全部な」 「そこにいたんだ?呼び出し音 なしでいきなりつながったんで、 びっくりしたよ。同時に受話器 を取ったんだね?」 「嬉しい」 と、わたしは言った。 「ありがとう。電話をくれて」 そう言ったきり、言葉が喉につか えて、あとはもう何も、言えなく なった。べっトに縛りつけられて、 まるで蛹のような姿になっていた、 哀れな父の姿が浮かんだ。 お父さんが、死んだの。ついこの あいだまで、生きてて、偉そうに、 タバコ臭い息で、わたしに説教な んかしていたのに。もうすぐアメ リカへ行くよと言ったら、「ニュー ヨークでジャズを聞いてこい」な んて、わかったようなことを言っ ていたのに。 わたしの口から実際に出た言葉 は、 「もう会えなくなったの、お父 さんに」 それだけだった。 「どうしてなんだろう。きょうに 限って俺、朝からずっと胸騒ぎが して、何がなんでも絶対に電話し なきゃて思った」 と、あのひとは言った。 海の向こうで、気が遠くなるほど、 遥か彼方にある岸部から。 「会いたい」 と、わたしは言った。それは 言葉ではなくて、叫びだった。 会いたくて、会いたくて、た まらない。そばにいて欲しい。 抱きしめて欲しい。 なのに、会えない。会いに行 けなくなった。心も躰も岩に ぶち当たり、木っ端微塵(こ っぱみじん)に砕け散る、 波飛沫(はしぶき)のようだ。 「何も話さなくていいから」 海の向こうから、遥か彼方から、 見えない岸部から、あのひとの 声が耳に流れ込んできて、躰中 を巡り、わたしを拐って、どこ かへ運んでいこうとしていた。 希望と絶望の渦に、わたしを巻 き込んだまま。 「泣いていいよ。泣きたければ、 いつまでだって、好きなだけ泣 いて。俺はずっとそばにいるから。 ずっと、詩音ちゃんのそばにいる から」 あのひとはいつまでも、わたしの そばにいてくれる。 あのひとはいつでも、わたしの手 の届かない場所にいる。 その日――――八番目の曜日に、 ふたつの思いに引き裂かれたわた しの躰は、それからもう二度と、 もとに戻ることはなかった。
「マチアワセ」 2017年07月05日 08時28分00秒 | owarai 色と音のマチアワセ あなたは重いドア わたしたちは光の帯 踊りました 映画をみて 映画の中の 人たちのこと 話しました あの人はいいねと あの時の あの目が 忘れなれないねと
「静 寂」 2017年07月05日 05時42分20秒 | owarai 若葉の目に青くまぶしく ふりそそぐ森へ分け入り 白く夏へつながる細い道出会う 光は横顔にかたく 憂うつをおきざりに枝もきしんだ こらえきれない願いが この場所を許してはくれず 黙ってここにさよなら 思いはかならずとどくのだろうか 悲しいことが多すぎはしないか 細い道はまがりくねって その人の肩や涙をこえる 細い道は遠くかすんで この胸の砂や無垢をこえる
お勧めミュージック:ボーカル 2017年07月05日 05時17分52秒 | owarai YouTube SENZA CONFINI..(TI SCRIVO AMORE PERDUTO AMORE)..ERAMO E PASSAVANTI CD情報 Oro E Ruggine Eramo E Passavanti (アーティスト) YouTube ボーカル:アンジェリーナ・ジョーダン Angelina Jordan - Fly Me To The Moon (Acoustic) Angelina Jordan | Summertime (2016)