花が枯れなかったらいいのに。
せめて、雪みたいに溶けて消えて
しまうものだったらいいのに。
自分の手でゴミ箱に突っ込まな
いといけないものじゃなかった
ら良かった。
自分の手で終わりにしなきゃいけ
ないのは、すごくパワーがいるし、
すごく悲しくて辛い。
それは恋と一緒だ。
もしも花が枯れなかったら。
そしたらきっと、笑いながら
受け取れるのに。
可愛い女の子になれるのに。
でもそんなのは無理な話だから、
きっと私はこれからも、花束を
受け取るたびに、困った顔を
するのだろう。
ドライフラワーにはさせたくない。
私って可愛くないよな、なんて、
ちょっぴり自己嫌悪を感じたり
しながら。
花が枯れなかったら良かった。
この恋が・・・・・・。