ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

いいことだけを信じよう

2017年06月17日 04時45分46秒 | owarai
星占いを気にしない女の
子なんて多分いないと思う。

「今週は人にダマされるか
も」というマイナスの言葉も
あれば、

「あるステキな出会いがあり、
恋に発展するかも」と、うれし
い見通しもある。

その人の人生というのは、大
体の場合、その人の望んだよ
うになる。

「出会い」を信じるだけでなく
『絶対に出逢えるし、出会い
たい』という強い願望に変える
のとでは、結果が違ってくる。

積極的に強い願望を抱いて
一週間過ごすほうが、現実に
なる確率が強いはずだ。

むずかしい言葉でいうと、潜在
意識にインプットされた暗示の
エネルギーというのは、

プラス、マイナス区別なく通して
しまう。

ついでに、潜在意識の恐ろしい
力があり、たとえばあなたが誰
かを憎んでいて、その人が失敗

すればいいとを願うと、それを願
ったあなたが不幸になってしまう。

なぜかというと潜在意識は一人
称の人格しか適用しないのだ。

つまりあなた自身だ。
覚えておいて欲しい。




逢瀬

2017年06月17日 04時44分28秒 | owarai

しめやかな恋情
どんなにモダンな生活
様式だろうが

シティーライフに囲まれて
いようが

男と女の ふたりきりの
ひそやかな時間や営みに
確実に 生まれる

そうでなければ 恋とは言え
ない 愛とは言えない

熱く激しく 現代的な スリリ
ングな恋もあるだろうが

シニカルにかまえながら 結
局ドロドロしていく

一過性の 行きずりではない
からこそ
しめやかに 柔らかく そして
心地よく

乾いた風の吹く恋もあるのだ
渇望ではなく 潤いから
生まれた風


【危険物】 ブリュー・ミュージアム SAKU 店長コラム

2017年06月17日 04時35分28秒 | owarai
【コラム】
危険物【きけんぶつ】
「法律により、危険物は持ち
こまないようにって書いてある
けれど法律によらなくても持ち
こんじゃいけないと思う」


着物【きもの】
「きものというものは本来が
楽に着こなせるものです。
それを堅苦しくしたのは、
きものの着付け学校ってわけ」

「呉服屋の集会だからって
着物を着てこいとうのはコク
ですよ。洋服のほうが楽なん
ですから」


63体のビスクドールを展示

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業122年』


「優しい人」―月曜日を待ち焦がれてー

2017年06月16日 20時26分02秒 | owarai
一週間のうち三日間、わたしたち
はその部屋で生活を共にした。
当時わたしが忌み嫌っていた言葉
でたとえるなら、まるで「夫婦」
のように。

わたしは引っ越してしばらくして
から学習塾の事務員を辞め、自宅
でできる添削の仕事を始めた。
週に二回だけ一、二時間程度、添
削し終えた答案用紙を持参し、仕
事の評定を受け、次の仕事をもら
うため会社に出向いていけば良か
った。

月曜日と火曜日。優しい人はわたし
の部屋から出かけていき、わたしの
部屋に帰ってきた。50ccのバイ
クで、駅からまっすぐに。灰色の川
を渡って。

水曜日の朝、優しい人はわたしの
の部屋を出ていくと、その夜は
戻ってこなかった。
優しい人はわたしの知らない場所
で一晩泊まって、木曜日の朝に
再びわたしの部屋に戻ってきた。

木曜と金曜日。優しい人はわたし
の部屋から仕事に出かけていき、
わたしの部屋に帰ってきた。け
れども金曜の夜、わたしの部屋で
二時間足らずの時間を過ごしたあ
と、知らない場所に去っていった。

そして優しい人は二日間、わたし
の部屋に戻ってこなかった。
わたしはいつも、いつも月曜日を
待ち焦がれていた。

火曜の朝から夕方までは、格別に
楽しった。優しい人は夕方から
始まる塾の授業に合わせて、わた
しの部屋を出ていけば良かった。
わたしたちは番(つがい)の小鳥
たちのように、躰を寄せ合って
過ごした。

優しい人がわたしのそばにいると
きには、何もかもがうまくいく、
という希望を抱くことができた。

すぐに消えてしまう、儚い希望
だったけれど、それゆえに、それ
は美しい希望だった。

わたしはこれからも、優しい人
のこれからも、何もかもがきっと、
うまくいく。わたしはいつか、
晴れて、一緒になれる。必ずそう
いう日がくる。そう思うことが
できた、月曜日。


子どもがふたりとも大きくなっ
たら。
成長して、すべての事情をきち
んと理解できる年齢になったら・
ちゃんと説明して理解してもらう
つもりでいるから。
そのとき、下の子はまだ一歳半か
ら二歳か、そこらだった。だとす
ればわたしが待つのは、十数年間
ということになる。
「大丈夫よ。ずっと待ってるから」
と、わたしは言った。「必ず待てる。
約束する」。

待てると信じていた日々は、確かに
あった。そう信じる以外に、わたし
のできることはなかった日々でも
あった。

わたしたちはきっと、いつか、
一緒になれる。
こんなに好きで、
こんなに気が合って、
こんなに求め合っているのだし、
こんなに・・・・




「恋におちて」

2017年06月16日 20時15分18秒 | owarai
覚えていませんか。
恋って痛いもの。

ひりひりして、
熱が出て、
食欲がなくなって、

あの人のことばかり考え、
携帯握りしめ、
来るはずのないメールを、
チェックしたり・・・・・・。


苦しくて、
惨めで、
吐き気さえする。

それでいてめくるめく
ように幸福で、
淋しくて。

一体私はどうしてしまった
んだろうと涙ぐんだり。
それが恋では・・・。

「あなたが大切だから、
わたしたちの恋が
大事だから・・・・」

セックスを遠ざけると
心が結ばれる。

一方、もしかしたら
二度と携帯が鳴らない
かもしれない・・・・・。

セックスを断ったら
それっきりってことだって
あるのだ。

でも、
それならそれでいいんじ
ゃない?
その程度の男なのだから、
かえって別れた方が身の
ためだったかも。

彼はあなたに恋をしていた
わけではなく、
ただサカリがついていた
だけかも。


「結婚したい人」 ブリュー・ミュージアム SAKU 店長コラム

2017年06月16日 11時19分37秒 | owarai
【コラム】

彼の描いた空を眺めていると、
その空に浮かぶ、白い雲にな
れそうだと思った。

彼の描いた海を眺めていると、
海原に舞う、一羽のかもめに
なれそうだと思った。

彼のそばで暮らせるならば――――
ふたりで一緒に歩いていけるなら――――
わたしは草原を渡る風のように、
野山に咲く花のように、

いつも自由で幸せでいられると
思った
彼は――――
わたしが生まれて初めて、
結婚したいと思った人だった。

63体のビスクドールを展示

野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
~柳田二助商店~
℡0267-62-0220

『創業122年』


「さよならは悲しくない ほんの少し淋しいだけ」 ブリュー・ミュージアム SAKU 店長コラム

2017年06月16日 04時43分34秒 | owarai
【コラム】

泣くだけ泣いて、空っぽになった
心に何が残るだろう。

本当に不思議なことだけれど、それ
までとは違った思いがふっと空っぽ
の心に舞い降りる。

「ありがとう」
そんな思いが、舞い降りる。
たとえつらい恋だったとしても、
恋人だった人への感謝で心は
満たされる。

そのような気持ちに行き着くまで、
何日かかるのか、何ヶ月、何年
かかるのか。
とても感謝なんてできないと思う
恋もきっとある。

でも、それでいい。いつか気持ち
が溶け出すことを信じて。
終わった恋に「ありがとう」が
言えたとき、別れは決して悲しみ
だけではなかったことを知るだろう。

別れの淋しさを思うとき、私は
『ライ麦畑でつかまえて』の
最後を思い出す。

恋とは違うけれど、「あいつらが
今ここにいないことがたまらなく
淋しい」と、主人公は思う。

そう、今ここにあの人がいない
ことは淋しい。

でもそれは、悲しみとは違う。郷愁
にも似たせつなさなのだ。



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野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
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『創業122年』


「優しい人」―女の予感―

2017年06月16日 00時00分13秒 | owarai
「もう行かなきゃ、遅れてしまう」
と、言うのはいつもわたしのほう
だった。優しい人が上りの最終電
車に乗り遅れてしまうことを、心
配していたわけではなかった。

「もう行かなきゃ、遅れてしまう」
台詞(せりふ)を、わたしは優しい
人の口からは、聞きたくなかった
のだ。

それから、玄関のドアが開いて、
ドアが閉まる。駐車場で、優しい
人がバイクのエンジンをかける
音がする。今夜は絶対に見送る
まい、と、心に決めていても、
バイクのエンジン音を聞くと、

わたしは転がるようにベラン
ダに出て、バイクに乗って去
ってゆく優しい人の姿を見送っ
てしまう。優しい人は二階を
見上げ、ベランダに立っている
わたしに向かって、手を上げる。

優しい人はそのとき、どんな顔
をしていたのだろう。わたしの
目は涙で曇っていたから、優しい
人の表情は見えなかった。

優しいに人に、わたしの顔は、
見えていたのだろうか。

その夜、いつものように打ち捨
てられたわたしは、いつもと違
った行動に出た。
裸の上にコートを羽織り、財布と
鍵だけをポケットに入れ、素足を
ブーツに突っ込んで、部屋を飛び
出した。

川を渡る前から、わたしは車を
捕まえるために手を上げていた。
急ブレーキの音がして、個人タク
シーが止まった。わたしの目の
前で、ドアが開いた。

「山科駅まで。急いで下さい
ますか」
「はい」

駅の構内にはまだ、優しい人が
いるはずだ。ゆっくりとホーム
に入ってくる最終電車を、優しい
人は待っている。優しい人が電
車に乗ってしまう前に、

どうしても会いたい。一瞬だけで
も会えたら、それでいい。会って
「おやすみ」と言えたら、それで
いい。そうしても、そうしなくて
はならない。今夜は。
「このへんでええすか?」
「はい、ここでいいです」

わたしは走った。死に物狂いで
走った。

優しい人は売店のそばに立って
いた。見えたのはうしろ姿だった。
わたしに背中を向けて、優しい人
は電話をかけていた。黄緑色の
公衆電話だ。

優しいが
電話をかけている!
どこへ?
どこへ?
どこへ?
心臓が止まりそうになった。

「これから帰るよ。今、電車が
来たから」
そんな声が今にも聞こえてきそう
で、わたしは思わず両手で耳を
塞いだ。

「あなた」
「お、どーした。何があったか」
優しい人はそう言った。思わず口
をついて出た、というような言い方
だった。
優しい人はそう言った。思わず口
をついて出た、というような言い方
だった。

「会いたかったから」
と、わたしは言った。
「もう一度、会いたかった――。
もう一度会って――――」
わたしの声はかすれていた。呼吸
も荒かった。頬には乾いた涙が
こびりついていた。

「おやすみなさいが言いたくて」
優しい人が何かを言おうとする
よりも先に、電車のドアが開いた。
反射的に、優しい人は電車に乗って
しまった。

電車のドアが閉まった。
優しい人を乗せた電車は走り出した。
わたしはホームに取り残された。

何も変わらないのだ、と、わたしは
思った。優しい人の世界のなかにお
いて、わたしはその一部に過ぎず、

わたしの世界のなかにおいて、優しい
人はすべてだった。
永遠に重なりあうことのないふたつ
の世界。

世界と世界を切り分けて、渺
々(びょうびょう)と横たわる桟橋
のない海。深夜の駅で、胸の奥から
大量の血を流しながら、わたしが
目にしたものはそれだった。



「覚えていますか」

2017年06月15日 19時54分58秒 | owarai
覚えていますか?
あなたは、あの日のことを。
覚えていますか?わたしのことを。

わたしたちが出会って、ぶつかって、
ふたつの心がばらばらと音を立てて
砕け散った、あの場所のことを。

わたしは覚えている。たとえあなた
が忘れ去っていても、死ぬまで
二度と思い出しもしなくても、

わたしだけは、忘れない。忘れる
ことなどできない。なぜなら、
あなたという人はあの日、あの
場所で、わたしに刻まれた痕跡
だから。

わたしという女に、この人生に
標された、あなたはマイルスト
ーンだから。

あなたは古い地図。
あなたは壊れた方位磁石。
そしてあなたは、牙を剥いて荒れ
狂う、真冬の海辺に立つ灯台の
明かり。

あなたはわたしを迷わせ、わたし
を引き寄せる。希望なのか絶望
なのか、救いなのか破壊なのか、
わからない―――それらのどれで
もない、

それらのすべてを孕(はら)んだ
光を放ちながら。


「ステージは後からついてくるもの」 ブリュー・ミュージアム SAKU 店長コラム

2017年06月15日 12時11分50秒 | owarai
【コラム】

「自分のステージを上げる」とか
「ワンランク上を目指す」って
言い方があるけど、私は、
そういう考え方で仕事をする
のはあまり面白くないというか、

幸せじゃない気がします。
会社で言えば、課長から部長に
なって「偉くなる」ことが、
そんなに大切なことなのかと
思うんです。

「社長になりたい」というのも
そうで、なにかやりたいこと
があって会社をつくるならいい
のですが、

とにかく「社長」という“肩書”
を手に入れたいという考えは
つまらないし、意味がないと
思います。


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野沢93番地十二町
ぴんころ地蔵通側
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『創業122年』


「 いい人 」ブリュー・ミュージアム SAKU 店長コラム

2017年06月15日 05時20分14秒 | owarai
【コラム】
いい人【いいひと】
「いい人っていうのは、
よくない人を救うために
いるんですって」
  ※
「あの人はいい人だって
いって歩くと、その人は
いい人になる努力をする
んですね。
それで、早死にするんです」
  ※
教育者【きょういくしゃ】
「子供は親のいうとおり
育つものじゃありません。
親のするとおりに育つ
ものです」
  ※
「箸の持ち方が悪いって
怒って奴の箸の持ち方
がなってないんだから
困ってもんだ」
  ※
「若者を育てているって
いう人に限って、
若者をつぶしていること
がある」

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『創業122年』


「優しい人」―女の履歴書―

2017年06月15日 00時00分09秒 | owarai
家のなかで顔を合わせるたびに、
夫とわたしは諍(いさか)いを
繰り返していた。

夫は、わたしが仕事を続けたい
なら、借家を引き払って、母親の
家で同居して欲しいと、盛んに
言い立てた。義父は多額の財産を
残して、数年前に他界していた。

義母はわたしを嫌っていた、にも
かからわず、わたしたちと一緒に
暮らしたがっていた。いや、もっ
と正確に言えば、彼女は息子と
孫娘と一緒に、暮らしたがって
いた。

義母との同居はしない、近くに
住むだけ。それは結婚するとき、
夫と交わした約束事のひとつだ
った。
「せやけどそれは、あんたが家に
、という大前提のもとでの約束
やったはずや」

と、夫は言った。だから、どっち
かにしてくれ、と、夫は主張した。
わたしはどちらもいやだった。
仕事を辞めてずっと家にいる生活
も、仕事を続けながら義母と同居
する生活も。

そんなある日、娘が学校で描いた
「お母さんの絵」というのを持ち
帰ったことがあった。

そこにはわたしとは似ても似つ
かない、着物姿の女性が描かれ
ていた。
「琴子ちゃん、この人、ママに
全然似て似てへんねえ」
と、わたしが言うと、娘はランド
セルのなかから一枚の写真を取り
出して、わたしに見せた。

「おばあちゃんがね、この写真
見てかきなさと言わはったの。
琴子のママは世界中でこの人ひ
とりだけなのやと、言わはった
んよ」。

それはお宮参りの写真だった。
生まれたばかりの赤ん坊を抱いた、
若い母親の姿が写っていた。

このような出来事は日常茶飯事
だった。けれども夫には何も
話さなかった。わたしが話せば、
夫はおそらくこう言っただろう。

「それはあんたが、母親として
のつとめを怠ってるせいやろ」と。

家のなかは荒涼とした砂漠でも、
一歩家から出ればそこには、優
しい人とわたしの世界が広がって
いた。毎日、玄関から外に出て、

家を背にした瞬間、わたしの耳
には家が崩れ落ちてゆく音が聞
こえていた。同時にわたしの躰
のなかで、後妻であり継母(まま
はは)である女が死に、みずみず
しい別の女が目を覚ますのがわかった。




「風の子」 ブリュー・ミュージアム SAKU 店長コラム

2017年06月14日 22時47分59秒 | owarai
【コラム】

アガバンサスは、ギリシャ語で
「愛」を意味する「アカベ」と、
「花」を意味する「アンサス」
をつないだ言葉。だから
この花は、

―――愛の花なんだよ。

と教えてくれた人の声が、そよ風に
乗って、耳もとまで届いた気がした。
耳上がりの森のように、たっぷり
湿った、柔らかい低い声。

あ、彼だ。
と、思った。彼が飛んできた。
たった今、彼の魂の粒子が宇宙の
彼方から飛んできて、わたしの心
の扉をノックした。

―――知ってる?この花の別名は
ね、リリー・オブ・ナイルってい
うだ。むかしむかし、あるところ
に、ひとりの旅人がいました。

男は旅の途中で、ナイル河のほ
とりにひっそりと咲いているこ
の花を見つけて、愛する妻のた
めに持ち帰ろうと、一輪だけ、
摘み取りました。

ところが、あとほんの少しで
家にだどりつけるというところ
まで来て、男は醜い戦争に巻き
込まれ、大怪我を負って、死ん
でしまったのです。

血だらけの手に、しっかりと花を
握ったまま・・・・。男は息絶え
ましたが、花はなぜだか、枯れま
せんでした。

それから花はすべての蕾を開き、
実をつけ、種をつくっていったの
です。やがて、はらはらと大地に
零れ落ちた種から、新しい芽が
出て、根を張り、葉を広げ、いつ
のまにか、

戦場跡にはこの美しい愛の花
が毎年、そこら中に、咲き乱れ
るようになりました。それまで
戦いに明け暮れていた人々は、

この可憐な花の姿に胸を打た
れて、無意味な争いをやめる
ことにしたのです・・・・と、
まあ、そんな謂(いわ)れの
ある花なんだ。

――きっと、愛が在ったから、
花は枯れなかったのね。

――その通り。植物って、偉大だ
よね。蘇生することを知って
るから。

――でも、さっきのは、彼の創り
話しでしょ。

――そうだよ。文句ある?
――ない。
――この話し、信じる?
――もちろん、信じる。


63体のビスクドールを展示

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