ビスクドール・雛人形店・オーディオ販売 佐久市 ヤナギダ店長ブログ

ビスクドール64体他お節句雛人形をフランスへ輸出128年、軽井沢方面がお店の場所。

「偶然力」

2017年06月20日 05時32分09秒 | owarai
後になって「あれはこうなる
べくしてなったんだ」と思え
るような“偶然”というのが
あります。

偶然の力を信じていると、そ
のような意味のある偶然が
次々と身の回りで起こり始め、

その偶然がまた新たな偶然を
呼ぶようになります。
それを私は」「偶然力」などと
呼んでいるのですが、
この力を身につけるには、な
んでもいいからとにかく行動
することです。

ネットオークションでブランド
物のバックに大金をつぎこむ
なら、少し安いのでガマンして
残りのお金で“弾丸ツアー”に
出かける。

そのほうが、ずっと“活きた
お金“の使い方になると思います。
家でじっとしていても偶然の神さま
はやってきません。



「遠 恋」 ―Ⅰ―

2017年06月20日 00時00分16秒 | owarai
「桜木さん」
突然名前を呼ばれて、どきっと
した。白地に紺のストライプの
入った、制服のブラウス、胸も
とに留めている店員の名札。
そこにあのひとの視線を感じて、
そのちょうど下にある心臓が、
トビウオのように跳ねた。

「この女の子、表情がどことなく、
桜木さんに似ていませんか」
そんなことを、あのひとは言った。
「えっ、そうですか、それは・・
・・・」
嬉しいです、という言葉は、喉の
あたりでもつれたままだった。絵
本の女の子の表情は、どこか淋し
げで、哀しそうにも見える。だ
からこそ、わたしはその絵本が、
好きだったのだけれど。

背伸びして、あのひとの広げた
ページを覗き込みながら、わたし
は言った。
「春になったらお花をたくさん
摘んできて、花束を作ってあげる。
雪がいっぱい積もったら、雪だるま
を作ってあげる。これって全部、
お姉ちゃんが小さな弟に、してあげ
たいことなんですね。原題も、すてき
なんですよ。『Do You Know What I’ll
Do?』っていうんです」

「いいね。なんだか深みのあるタイ
トルだな」
「ごめんなさい、あくまでも、わた
しの好みですから、とらわれないで
下さい。それに、絵本のよさって
理屈で説明できるものじゃないで
すよね。感じるものですから。

ハートで。頭じゃなくて、心で。
よかったらどうぞごゆっくり、読
んでらして下さい。わたしはそろ
そろ、持ち場に戻りますので」

「持ち場に戻ります」と言ってお
きながら、わたしはあのひとのそ
ばに、突っ立ったままだった。
その絵本の中にはね、わたしの
小さな弟が住んでいるの。この世
にはいないんだけど、でも、いるん
ですよ、そこに。

そんな、言葉にはならない、欠けて
尖った貝殻みたな想いを抱えて。
柔らかく、あのひとは言った。

「決めました。贈り物はこれにし
ます。この女の子が気に入りました」
「そうですか、ありがとうございます。
レジはあちらです」
わたしは店員らしく一礼し、あのひと
から離れていこうとした。
「こちらこそ、どうもありがとう」

わたしがうしろをふり返るのと、あの
ひとが立ちと返るのと、あのひとが
立ち止まったのは、ほぼ同時だった。
気がついたら、あのひとは再び、わた
しのすぐそばに立っていた。

「あ」
と、言ったきり、何も言えなく
なった。
あ、聞こえた。胸の奥で一匹の
鯉が、勢いよく跳ねる水音。

「あとひとつ、忘れ物しちゃい
ました」
そう言いながら、あのひとはま
っすぐに、わたしの目の前に右
手を差し出した。

ほとんど反射的に、わたしはその
手を握っていた。とても大きな手
のひら。この手はきっと、何かを
創っている手。そんなことを思っ
た記憶がある。あのひとは、わた
しの指をすべて包み込むようにし
て、ぎゅつと、握り返してきた。

みるみるうちに赤く染まってゆく、
わたしの頬。惜しみなく降り注が
れる、光のシャワーのような微笑
みを浴びて、まるでくしゃくしゃ
のハンカチになった気分。

これが忘れ物だなんて、握手が
忘れ物だなんて ・・・・。
気持ちが走り始めたのは、その
瞬間だった。



「あまりにも好きで」

2017年06月19日 20時19分33秒 | owarai
あまりにも好きで
その気持ちを
持ちこたえるのがつらかった

あまりにも好きだと
何も望めないんだね

あまりにも好きで
いっそ嫌いになりたかった
知らないままでいたかった

知らない頃には
もどれないけど

ずっと好きで
今も好きで

この好きは
何も望まないから
たぶん強く
守られる


「着陸時にルームライトを消すのはなぜ」

2017年06月19日 12時58分46秒 | owarai
夜、飛行機が着陸態勢に
入ると、ルームライトが
暗くなります。

なぜ機内を暗くするのでしょう。

これは万が一事故にあった
場合、暗闇に目をならして
おくためです。

もし飛行機が墜落して無事
機外に脱出できたとしも、目
が暗闇になれていないと

まごついて逃げられない、

暗闇に慣れさせることの
配慮から生まれた航空会社
のサービスの表れです。

「暗い顔で鏡を見れば、イヤなことが起こる。笑って鏡を見れば、いいことが起こる」。

2017年06月19日 05時29分09秒 | owarai
鏡は、昔から、魔法に
使われていました。
鏡には、人にエネル
ギーを与える不思議な
力があるのです。

朝、顔を洗うから、鏡を
見るのではありません。
朝、鏡を見ることで、あな
たの一日が決まるのです。

『朝、鏡を見て、
とびきりの笑顔で笑おう』

『遠恋』―プロローグー

2017年06月19日 00時00分23秒 | owarai
泣き虫詩音。
少女だった頃、わたしはそんな
あだ名がついていた。
いつも、ほんのちょっとしたこと
で泣き始め、いったん泣き始める
と、声が凅れはててしまうまで、
泣きやまなかった。

きっかけは、なんでもよかった。
何か悲しい出来事が起こると、わ
たしはむしろ、嬉しくなったくら
いだ。これで思う存分、泣けると
思って。

そう、あの頃のわたしは、泣くた
めのきっかけをさがしながら、日
々を過ごしていた。泣いてさえ
いれば、また会えるような気がした。
泣き続けているあいだだけは、わた
しのそばに戻ってきてくれる。

連れ戻すことができる。三つの時、
貯水池に落ちて死んだ。弟の昌幸。
池から引き上げられた遺体の右手
には、たんぽぽとすみれが握りし
めらたままだったという。

わたしはその時、小学二年生だっ
た。
以来、笑うことよりも泣くことの
方が、好きになった。昏(くら)い
表情をした、可愛げのない、ひねく
れた女の子だった。

中学生になり、高校を卒業し、大学
生になってからも、「泣き虫詩音」は
わたしの中に、ひっそり棲み続けて
いた。とっくの昔にかくれんぼは終
わっているのに、いつまでも隠れ続け
ている。やせっぽちの女の子。

背中を丸め、息をひそめて、誰かが
名前を呼んでくれるのを持っている。


始まりは、声だった。
「こんにちは」と背中に届いた、
伸びやかなその声。
「はい」と答えてふりむくと、そこ
に、あのひとが立っていた。
それからゆっくりと、言葉がやって
くる。
――――絵本をさがしています。

出会ったのは、三月。忘れもしない、
三月十七日。
わたしの二十二歳の誕生日だった。
出会った街は、京都。京都駅の裏に
立っている薄墨色のビルディングの
六階の大きな書店。

その日は、わたしの最後のアルバイト
の日だった。学生時代の四年間を過ご
した京都の街を去り、二日後には東京
へ、戻ることにしていた。

ちょうど雑誌の入れ替え作業をして
いた時だった。
「こんにちは」
ああ、なんて気持ちのいい声。いった
いどんな人が、どこまでも晴れ渡った
海のような、この声の持ち主なのだろ
うと思いながら、「はい」と答えて
うしろをふり返った。

あのひとは、ぶあつい毛布のような
生地でできた、黒いロングコートを
着ていた。

ちょっと季節はずれ。もう春なのに。
でもすごくよく似合っている。この
黒いマントみたいなコート。すらり
と長い足に、ブルージーンズも。
第一印象は、そんな風だった。

「絵本をさがしています」
「はい、絵本ですね。売場にご案内
いたします」
そう言って、あのひとの少し前を
歩き始めたわたしは、腫れた瞼を
隠すため、コンタクトレンズの代わり
い眼鏡をかけていた。

たぶん前の晩、何か悲しいことがあ
って、泣き寝入りしてしまったのだ
ろう。今となっては、その理由さえ、
思い出すことができない。泣ければ
忘れられるようなこと。

涙にしてしまえる程度の、悲しいこ
と。
本当の悲しみは、人から涙を奪って
しまう。人に泣くことを許さない、
そういう種類の悲しみも、この世
にはある。

わたしがそのことを
知るのは、もう少し先のことだ。



「男心と女心」

2017年06月18日 19時32分39秒 | owarai
男と女の最大の相違は、
男は鮮度を常に重要視
するのに対して、

女の方は鮮度よりも、
二人の関係の過程を
長びかせることに
※汲々(きゅうきゅう)とする。

※一つのことに一心に努めて、
他を顧みないさま。あくせくし
てゆとりのないさま。

「それは何のためになるのですか」

2017年06月18日 06時29分07秒 | owarai
『つまるところ、それは何の
ためになるのですか?』
目的をかなえる手段として
修行するのではない。
自分が生きる意味に決着して
いないのに、人に生死の解決
を教えることはできない
  鈴木正三/江戸時代禅僧

この言葉は、「今の人は、仏法
は修行して悟らなければなら
ないと思っているようだが、
そうではない。仏法というもの
は修行して悟るものではない。

今をどう生きるかがそのまま
仏法の修行であり、それ自体
が悟りなのである」という
意味です。

修行とは「誰かのためにやる」
なんて恰好のいいものではなく、
今ここをどう生きるかである。

「修行」を「仕事」、「悟り」を
「信用やお金」と置き換えても
よいでしょう。
仕事でも「認められたい」とか
「儲けたい」という打算がある
と、なかなかうまくいきません。

鈴木正三は、「仕事をして儲か
らなければ、仕事をする必要
がないじゃないかと思ってい
るようだか、そうではない。

信用を得たり、儲けるから仕事
の意味があるのではなく、
ただひたすら仕事をすること
自体に仕事をする意味がある」
と言っているのです。

「誰かの人生を変えるきっかけ」

2017年06月18日 05時20分53秒 | owarai
たまたま巡り会った一冊の
本で人生が変わったという
人がいます。
自分の仕事が誰かの人生を
変えるきっかけになるかも
しれない。

そう考えたらやりがいも出る
んじゃないでしょうか。
とはいえ、それはそんなに
特別な事じゃないと思います。

たとえば、美容師さんだっだら、
自分が髪を切ってあげた人が
その日のパーティで、誰かに
見初められて結婚することに
・・・。
なんてことになるかもしれ
ないし。

たぶん、どんな職業にもきっと
それはある。
そういうふうに考えると、
いまの仕事がもっと楽しくなり
ます。


「かなわぬ恋をかなえるおまじない」

2017年06月18日 04時48分59秒 | owarai
紫とピンクの毛糸をそれぞれ
30cm分用意し、2本の
毛糸を1つにそろえ、真ん
中を一度団子結びにします。

それを、台を使わないと
手の届かない高い棚の上に
3日間置き、その後は毎日
使うかばんの奥底に入れて
持ち歩きます。
かなわぬ恋をかなえるおま
じないです。

☆星のささやき
紫はあなたの「強い思い」を
示す冥王星、ピンクは「恋
する気持ち」を示す金星を
表す色。そして、数字の
3は、人と人を結ぶ水星の
ラッキーナンバー。毛糸を
手の届かないところから下し
てあげることで、思いどおり
の恋が実かもしれません。


「優しい人」―思い出の残骸―

2017年06月18日 00時00分41秒 | owarai
優しい人と過ごした最初で最後の
一年間。

優しい人の奥さんは、三人目の子
どもを妊娠していた。町で偶然出
会った学習塾の卒業生の口から
聞かされて、わたしはそれを知っ
ていた。

「名前はもう、決めてあるって、
言うてはったよ」
尋ねてもいないのに、その子は
教えてくれた。
その話しを聞いたとき、わたしは
強いショックを受けていた。

けれどもそれは、頭を殴られた
ような、あるいは、目の前が真っ
暗になったような、そのようなシ
ョックではなかった。それは、目
に見えないほど細かい、トゲのよ
うな衝撃だった。

棘はチクッと、微かな痛みを伴っ
て、わたしの指先に刺さった。
刺さったと同時にその棘は血管に
入り込み、それから心臓に向かっ
て、一秒ごとに突き進んでいった。
その日以来、わたしの心臓には棘
が突き刺さったままなのだ。

優しい人は何も知らなかった。も
しもわたしが、わたしの妊娠を告
げていたとしたら、優しい人はお
そらく、優しいままではいられな
くなっていただろう。

いっそ、今ここで、何もかも話し
てしまおうか、とわたしは雨に濡れ
たフロントガラスを見つめながら
思っていた。でも、すぐに打ち消
した。そんなことを話して、いっ
たいどうなるというのか。、

お互いの悲しみとお互いの苦しみ
が増幅するだけではないか。
それに、わたしが欲しいのはあなた
の子ども、ではない。

「でも、どうしてなんだ?どうし
て?」今度は、優しい人が「どう
して」を繰り返す番だった。
橋を渡りながら言い争いをした
夜から、一週間が過ぎていた。
ひとりで病院に行って、すべてを
終わらせてから、わたしは優しい人
に別れを告げた。

長い時の流れのなかで、少しずつ
蝕まれ、隙間だらけになっていった
わたしの、どこを探しても、もう、
自分の気落ちを説明できるような
言葉は、残っていなかった。

気持ちもまた、長い時間の時の
流れのなかで、損なわれてきたの
だ。わたしの躰は、空洞だけを抱
えていた。その空洞のなかには、
どこにもゆき着くことのできない、
壊れた小舟の残骸がぽつんと残され
ていた。
知らず知らずのうちに、わたしの
頬を涙が伝わっていた。その涙は
温かく、微笑みにも似た涙だった。
この世の中には、すべてを手に入
れてもなお不幸な人間がいるように、

すべてを失ってもなお、幸福でいら
れる人間もいるのだと思った。わた
しは幸せだった。執着と欲望にがん
じがらめになった愛の死と引き換に、
わたしは今、空っぽの水槽のなかに
在っても、永遠に生き続けることの
できる愛を、手に入れたのかもしれ
なっかた。

死を知るためには死ななくてはなら
ないように、愛を知るためには、愛
さなくてはならにのだ。わたしは愛
する。それがわたしにとって、生き
るということ。

雨と涙の混じったような夜風の香り
に包まれて、わたしは優しい人に
呼びかけていた。

また、会えたね。
わたしの、優しい人。
また、会えたね。
こんな場所で。

わたしは、ここにいる。
あなたも、ここにいる。
わたしたち、やっと
一緒になれたね。


むかしむかし・・・・・
少女のころ、わたしはを夢中に
させたのは、そんな言葉で始まる
物語だった。物語の綴られた本を、
心ゆくまで読み耽る贅沢な時間だ
った。
大人になってから、わたしを夢中
にさせたのは、心逝くまで好きな
人を思い、その思いを生きる、とい
ことだった。

遠い昔に、わたしはそれを生きた。
そして今も生きている。地の果てで、
独りぼっちの不完全な死体として。



『あなたに会いたい』

2017年06月17日 07時59分36秒 | owarai
忘れな草が咲いていた
道に線を引いて
その上を歩いた
どこまでも
道が途切れるまで

見上げると青い空だった

君がいた頃は
なにもわからなかった
本当に
何にも

どんなに君を好きだったかも
人との関係も
大切なことも

失ってはじめて気づいいた
けど
今だってたぶん
まだまだ霧の中だ

遠く過ぎないとわからない
なんて
どうすればいいんだ

ひとつだけわかったこと
胸に深く刻んだことは
大事にすること
とにかく
大事にすること
好きなものはどんな時でも
ただ馬鹿みたいに大事にすること