クロカメ日記

カメを中心に読んだ本のこと、見た映画のことや日々感じたことを書いていきます。

遠き落日 上 渡辺淳一著

2010-01-01 14:10:23 | 読書
 みなさん、明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。

 さて、今年最初は、昨年の年末に読んだ本を紹介します。遠き落日は、野口英世の生涯を描いた作品です。小学校の頃に読んだ伝記。この内容とは同じ人物を描いているのかと思わせるくらいに人物像に差があります。
 野口英世という人は、病的な浪費家で、この上巻では借金まみれの生活を送っています。おそらくはこちらの方が事実なのでしょう。それに、この方が親近感がわいてきました。上巻では30歳くらいまでが描かれていますが、兎に角ひどい人です。自分の勉強のため、海外留学がしたくなる。その旅費を借金する。それも、その人の家族や生活をめちゃくちゃにして得た借金を一夜にして飲み食いに使ってしまう。この穴埋めのため更に借金する。この借金を返すのではなく、踏み倒しておいて、また、その人に借金を願い出る。今なら即自己破産でしょうね。それでも、なぜ、人は彼にお金を渡すのか?時代背景なのか?それとも、彼の魅力なのか?不思議で仕方ありません。
 
コメント
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