余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

白雪

2021-02-03 01:34:46 | 雪の島の詩
無口な人は
心はさわさわ騒いでいる
十二月は可憐で
一月は美しく
二月は滑らかで
三月は振り返る
雪、雪、雪、
無口な雪
荒れる雪にしとやかな雪
重たい雪に柔らかな雪
白、白、白、
ほら雪
結晶は落ちて重なり
その雪に寝そべる
重なる、とける、おちる、冷たい
空、空、空、
冬、冬、冬、
それは雪とコラージュする
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蝸牛

2021-02-03 01:31:41 | 雪の島の詩
名前がないことはつらい
存在の透明さはゆらぎ
ゆらゆら
動けるのに
動けるのに
動けないことはつらい
目指す目線は雲の向こう
見えず何も見えず
てんてこ舞いで目の光が胃のところ
望むのに
理想に燃える敏感の肌
それ故にその為に
足の指はあらぬ方へ
唐突とは真逆に
手の指は閉じていく
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東京日記 リチャード・ブローティガン詩集

2021-02-03 00:49:13 | マイブック(や~わ)
「東京日記 リチャード・ブローティガン詩集」
      リチャード・ブローティガン 著
               福間健二 訳

詩は日常かもしれない。
日常にあるものを写し取っているのかもしれない。
そう思える詩集だった。。
ともすれば詩は異世界への入り口にもなり、
難解なミステリーにもなり、
恋の果てにもなり、
死生を見詰める性への夢に入り、
カタチつくる、もの、かたりになる。
錯誤からの真実と月の光を思わせる。
歩む速度が魂をみる。
魂を結び、魂を鎮め、
東京にいた頃の匂いが覚えさせる景色。
東京には匂いが入り込む。
都会は匂いを孕んでいるのかもしれない。
時折見せる静けさをもって。
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あっという間の

2021-02-03 00:29:05 | リンゴのいろ(短歌)
あっという間の
流れ星がながれ願う
あなたに恋をするのかな
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