余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

かしょ

2021-06-07 22:20:27 | 十五の詩
どこが気にいらないというのだろう
好きだったかしょかしょは
きらいになるに十分
でも好きだったかしょで
きらいだけど好きだったり
好きだけどきらいだったり
あいまいだけどはっきりしている
確実で明瞭なかしょ
かしょは僕のかしょであり
他人のかしょではない
どうしてたくさん好きになれないの
どっちかに決めたいけれど
決別なんてできない
僕のかしょ
君はこのかしょ好きですか?
僕はこのかしょが好きであり
嫌いなかしょでもあるのです
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目を閉じる

2021-06-07 22:18:55 | 十五の詩
目を閉じる
君の声が好きだった
まぶたを開ける
君の鼻が好きだった
鼻と唇が好きだった
手と瞳が好きだった
髪と背中が好きだった
まぶたを閉じる
ふれられない距離
まぶたを閉じると囁く
まぶたを開ける
僕は探してしまう
すれ違う人に
後ろを振り返り
眠るとき
僕は君を探しながら眠る
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