余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

悪の華

2021-06-07 23:30:42 | マイブック(は)
「悪の華」
      シャルル・ボードレール 著
             安藤元雄 訳

語彙に与えられ、
雰囲気に潤み、
流れる血潮が徐々にゆるやかに沁みていく。
詩は一文のため息継ぎをする。
言葉に救われる。
ある時期の光や闇に声を震わせ、
または口をつむぐ。
唇にある影と陽当たりに
月は海を泳いでいる。
夕日は色で美しくなる。
太陽は肌を華にさせる。
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明るさを

2021-06-07 22:37:41 | ウイルス時代(短歌)
明るさを
失くした底無しの
針もつ虫が
追随をする
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幻影が

2021-06-07 22:34:26 | ウイルス時代(短歌)
幻影が
目の淵をかすめ
見やるが
机の上の
鏡のあるじ
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時代錯誤

2021-06-07 22:31:19 | 十五の詩
人が求める完璧さ
人が悩む孤独
人が人であるために
自身を育て 自身を信じ 自身を失くす
自身の存在のあやふやさに
エゴがポロリと吐きだされる
多数のなかの一人
信じあえるものの存在
そのつながりが自身を内から光らせる
相対する二つの心
ゆるぎのない美しさは
氷と微熱を含み
両極端は苦悩を引きだす
人は二面を左と右に
時代が瞳を濁らせていく
時の流れに人は乗り
時の移ろいに人は揺れる
過去に照らされた想いの面影
人が孤独であるために
人は出会い
人が涙を持つために
人は別れ
強く結ばれるトワが光りをあける
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会いたいなあ

2021-06-07 22:21:17 | 十五の詩
会いたいなあ
会いたいなあ
雨の降る夜に君に

会いたいよ
会いたいよ
眩しい太陽と君に

会いたいなあ
会いたいなあ
星が流れたあとに君に

会いたいよ
会いたいよ
花がとてもきれいに見えたから
君に
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