余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

これは僕から君への

2021-12-04 16:45:45 | レターの膜(短歌)
これは僕から
君への
ラブレター
入り口から出会った
光みて
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恋をして

2021-12-04 16:42:40 | 綾取りの塔(短歌)
恋をして
恋しくてただ
恋を見る
淡い花に
濃い色をつける
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荒地の恋

2021-12-04 16:37:03 | マイブック(な)
「荒地の恋」
      ねじめ正一 著

どけだけ余韻の残る本に巡り会えるのだろう。
どれだけ心の隙間にそっと入り込む、
物語の足跡(そくせき)を辿れるのだろう。

荒地という名の詩人の集まり。
そこに集うなかに北村太郎はいる。
新聞社に勤務しながら詩を書いているが、
嬉々として進まず。
妻治子、娘、息子有り。
荒地のひとり田村隆一と妻明子。
明子に恋をしたことから、言葉を得ていく。
言葉を得る代わりに業を背にする、翼として。
翼は自由ではなく、重い羽を翻さなければいけない、
縛りの代償として。


言葉は感情に追いつけるだろうか。
昇華できるだろうか。
恋という言葉はどこにいるのだろうか。
言葉は追いついてくれるのだろうか。
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