余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

悲嘆の門

2021-12-07 23:32:15 | マイブック(ま)
「悲嘆の門」
      宮部みゆき 著

壮大なファンタジー。
壮大と書いたのは言葉。
言葉が主役のファンタジーだったから。
言葉が物語を、物語が言葉を想像し、
創造する。
まず言葉あり。
まず光あるように。
文字は記号として無であり続け、
言葉があり人として実存する。

舞台はインターネット上の言葉を監視する会社。
主人公は三島孝太郎、大学生。
ある事件を発端に奇妙奇天烈な世界へと飛躍する。
正義は時として暴走し、
善という名の感情は、
コントロールを失うことを止められない。
悪を目にしたときのゆるぎなさのために。


言葉は時として鏡となり、
一面を、そして一面の裏を、
どこもかしこも映してくれる。

英雄の書が同じ世界観。未読。
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アルバム

2021-12-07 23:09:13 | 写真の扉の詩
思い出が脳裏に入っていく
記憶
写真
自然
和んでいく
セピア
まるで走馬灯のように
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2021-12-07 23:07:16 | 写真の扉の詩
淋しがりのあなたは
誰かの温もりを必要としていた
背中に少しの影をおとして
愛されたいと
そして愛したいと
頬が濡れている
出会っていく多くの人達に
奇跡と永遠という一瞬を交わして
翼は暖かな包容を待っている
感触を失った肌に
プリーズ 色と艶を

あなたの微笑みが
あなたの喜びの声が
あなたの輝きの瞳が
触れ合う人達に不思議な力を与える
希望という名の光の粒
だからどうかあなたよ

プリーズ 幸せと
プリーズ あなたの願うトワの愛を
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時代

2021-12-07 23:00:53 | 写真の扉の詩
いつの時代も同じ
変わるものも変わらぬものも
信じるものも失うものも
得るものも得られぬものも
裏切りの裏にある流動と擬人も
隠されている柔らかな包容も
美しさと弱く儚いもの
強く欲望のおもむくままの仮面の世界
剥ぎ取られた滑稽な仕種
偽りの愛に身をゆだね
翻弄されていく炎の本音
凍りつく背骨の硬さ
進んでいく時の流れと
止まることのない太陽と月

時代が心を広がらせる

僕はそれでも信じている
何かを信じなきゃやってられない
例えばさ
悪になってみようと思ったところで
その行為を行っていくにつれて
身体は疲労で堅くなり
石になり崩れていく
優しくなりたい
そのためには体温をあたためて
体中をほぐしてさ
強く柔らかな瞳を持つこと
それが優しさにつながるから
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恋の記録

2021-12-07 22:54:44 | 写真の扉の詩
君の記憶が重なっていく
おろそかに出来なかった僕の視線
視線の先を花鳥風月になぞらえて
摑まえようと夢中で走って
単純な記憶が複雑に絡まっていく
弱い瞳と強い手は
僕の懐かしさにそっとふれた
二人で駆けた草原は
写真のように切り取られて
恋の記憶がパラパラと
前に後ろにめくれていく
ちょっと触れた前に後ろに
僕の季節は形を作る
明るくなっていく色調に
恋の記憶が彩りをうつす
ふたりは跳びはねる
いつまででも跳びはねる
交互に一緒に跳びはねる
ふたりの形はどんな形
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