余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

握る手は

2022-12-14 23:11:31 | レターの膜(短歌)
握る手は
いくら力を
いれても
いうことをきかず
鬼さんこちら
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別れの後の静かな午後

2022-12-14 23:07:43 | マイブック(あ)
「別れの後の静かな午後」
      大崎善生 著

出会いと別れ。
そしてそこには再開もはさまれるのだろう。
思い出の光とともに。
きれいで切なく、けれどそこにある奇妙な感覚。
または淡色のやわらかさ。
優しではなく柔らかさ。
ところどころに出てくる北海道の景色は、
著者の出身ということもあり、馴染みに包まれる。
ぼくはこの作家の文体に恋してしまう。
それは片方の恋として。
六篇のものがたりたちを。
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