余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

生きていてもいいかしら日記

2022-12-02 23:58:44 | マイブック(か)
「生きていてもいいかしら日記」
      北大路公子 著

お酒を飲んだからついでに北大路公子を読み耽る。
北大路公子は、酒飲み。
趣味といっても過言ではない昼酒。
たぶんぽっちゃり。たぶん熟女。
多分におねえになる父と、母と暮らす。
妹は近くに住む。
北海道在住。
Mさんと飲んだり、寿司屋で飲んだり、友人と飲んだり。
なぜ。
ぼくはなぜとつぶやいた。
なぜ北大路公子を知らなかったのかと。
途方に暮れる。
途方に暮れながら、酒を飲み、読みながらほくそ笑む。
またはおもわずの笑いにまた酒を飲む。
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そしてから

2022-12-02 23:03:49 | レターの膜(短歌)
そしてから
はじまる歩みも
あるだろう
夏日の汗に
まみれながら
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鳩の撃退法

2022-12-02 22:58:43 | マイブック(さ)
「鳩の撃退法 上下」
      佐藤正午 著

とにかく面白かった。
自身と他人。
他人からみた世界と、自身からみた同じ世界は、
微妙に食い違っているものだ。
その世界観を小説だからこその表現として、
とらえている。
主人公は直木賞をとったことのある小説家の津田伸一。
いまはお金もなく小説も書きあぐねている。
女の部屋に転がり込み送迎ドライバーをしている。
そこに大金が手に入ったらと思ったら、それは偽札。
小説を書きながら疾走する。
その小説のなかの出来事と、実際の出来事とを、
交錯させている。
その交錯が自身の津田伸一の世界へとなるのだろう。


時々思う。
ぼくはなにを見て、
なにを欲し、なにを好きで、
なにを楽しみ、生きるのだろうかと。
たしかな記憶のなかで。
今日も雪が降っている。
生きることを見続けているいま。
久しぶりにお酒を飲もう。
言の葉を吐き出しながら肴にして。
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