「f植物園の巣穴」
梨木香歩 著
植物園でやりたいことがある園丁。
水を入れたい。
その水のなかに植物を入れたい。
けれど歯が痛い。
放っておいた歯が痛みだす。
この痛さは放っておいては大変なことになる。
歯科医にいくと・・・。
歯にあいた穴、そして木のうろ。
どこから入ったのかは分からないが、
現実ではない異世界へと入っていく。
人が犬だったりと。
読んでいてもどこから異世界へと入ったのかが分からない。
変な気分だ。
ここは異世界のままなのか、それとも現実に戻ったのか。
そこはもしかしたら、神話への入り口なのかもしれない。
誰もが持つ可能性の一端としての。
物語は椿宿の宿りにへと結ばれていく。