余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

女ざかり

2024-10-15 23:49:09 | マイブック(ま)
「女ざかり」
    丸谷才一 著

新聞の論説委員の南弓子は、書いたコラムが問題となり異動、
配置転換を勧められてしまう。
この異動は左遷のようなもの。
どうしてこんなことになってしまったのか、
友人や仕事仲間に聞いていくうち、辿り着いていったのが政府。
恋人や家族とともにこの仕打ちを翻そうとしていく。
展開する政府対個人。
そして南弓子は、後半にひとつの場面に遭遇する。
坪庭での神秘体験。
誰もがもしかしたら経験しうる、気付かないうちに体験しているかもしらず。
そして哲学者の恋人が語る日本という国の贈与の帝国論もおもしろい。

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