余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

限りなく透明に近いブルー

2025-01-06 23:14:03 | マイブック(ま)
「限りなく透明に近いブルー」
      村上龍 著

ドラッグに埋もれた世界。
読み応え抜群だった。
ドラッグをしながらセックスをし、音楽を抱え日々をおくる。
そんな仲間たちのひとりの主人公のリュウ。
男は何を見るのか、何を見ているのか。
焦点は凝縮していく、または魚眼レンズを覗き込んでいるような、
視点はそして存在する。
ガラスに見えたブルー。夕焼けと同じブルー。
人工物のきらめきに見える透明に近いブルー、限りなく。
終わり方もとても好きだった。

文庫本は2009年。
出会えていく本に縁を感じながら2025。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« それさえも | トップ | さみしさを »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

マイブック(ま)」カテゴリの最新記事