「限りなく透明に近いブルー」
村上龍 著
ドラッグに埋もれた世界。
読み応え抜群だった。
ドラッグをしながらセックスをし、音楽を抱え日々をおくる。
そんな仲間たちのひとりの主人公のリュウ。
男は何を見るのか、何を見ているのか。
焦点は凝縮していく、または魚眼レンズを覗き込んでいるような、
視点はそして存在する。
ガラスに見えたブルー。夕焼けと同じブルー。
人工物のきらめきに見える透明に近いブルー、限りなく。
終わり方もとても好きだった。
文庫本は2009年。
出会えていく本に縁を感じながら2025。