余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

2021-11-27 00:04:22 | 写真の扉の詩
ぼくはひと
セピアインクは僕の色
瑠璃の色は恋した人

ぼくはねむりについた
夢に現れたのは天使と悪魔
わがままなこの手は両方に触れた
触れたとたん破裂した

ぼくは善人にも悪人にもなれないでいる
ぼくはいつしかぬくもりをきらった
ふりをした
ぼくはひとのこ

ぼくはねむった
鳥取砂丘にいた
摩周湖にいた
富士山にいた
ぼくはひとりだった

ぼくはめをさました
孤独が呼んでいる
メレンコリアに吸い寄せられた
寒さがむしょうに欲しくなって
ぼくははだかでそとにでた

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