「小説は君のためにある」
藤谷治 著
小説とはなにか。また小説の定義とはなにか。
なぜ小説というものを読むのだろうか。
この本はそんな問いについて語る。
僕自身は好んで本を読む。
そのなかで小説も楽しく読んでいる。
ときには面白くない本もあるし、途中でやめてしまう本もあったりする。
そして楽しく読んだ本のいくつもの内容を憶えているかというと、
そうでもない。
すると小説というものは読むということは何なのだろうか。
読むという行為。文字、言葉を追っていくという行い。
それはなにより体験するということにほかならない。
そのことをあらためて教えてくれる、小説を定義してくれる、
ひとつの本である。