セイヨウヤブイチゴ(西洋藪苺)
バラ科キイチゴ属
北アメリカ原産の半つる性落葉低木で品種改良されたものがブラックベリーです。
北海道から九州にかけての海岸や川の土手などに野生化して定着し帰化状態にあります。
茎には鋭い棘があり拠り所とするイタチハギやマサキなどがあれば立ち上がって2mほどにない平地では這って3mほどになります。
新しい枝で花を付ける茎の葉は3出複葉、2年枝も3出複葉ですが側葉に大きな切れ込みが入ります。また、新しい枝で花を付けない茎の葉と3年以前の枝の葉は5出掌状複葉です。
栽培されているものは品種改良されて棘が少なくひ弱な感じを受けますが野生化したものは棘が多くて鋭く、また、撮影地が海岸の砂地ということからか花数が少ない基本種ではないかと思われます。
北海道外来種データベース(ブルーリスト)ではA3にランクされています。
【編集前】
キイチゴの仲間-九十九里海岸
九十九里海岸の草地にテリハノイバラやハマヒルガオなどと一緒に咲いています。
昨年から調べていますがいまだに同定できていません。
花はブラックベリーによく似ていますが一回り大きく、また、花被片は幅広く花付きはブラックベリーほどよくありません。
品種改良されたブラックベリーの原種で北アメリカ原産のセイヨウヤブイチゴが一番近いかなぁと思います。
セイヨウヤブイチゴは国内でも各地で野生化しているようです。
2018.5.25撮影 九十九里海岸にて