最近の住宅トレンドで何かと話題の・・・・スマートハウスとは・・
間口の狭い細長い建物ではありませんよ・・・・・・・????
家庭内のエネルギー消費を最適化するスマートハウス
スマートハウスとは、
IT(情報技術)を使った賢い住宅のことですが、
最近では太陽光発電システムや蓄電池などのエネルギー機器、家電、住宅機器などをコントロールし、
エネルギーマネジメントを行うことで、
家庭内におけるエネルギー消費を最適化する住宅と位置づけられるようになり、
注目を集めるようになってきています。
太陽光発電などは天候に左右され、発電量が不安定となるため、
電力の流れを供給側・需要側の双方からコントロールし、
最適化できる送電網(スマートグリッド)の構築が求められる。このスマートグリッドを基盤とした、
エネルギー効率の高い都市や地域の「スマートシティ・コミュニティ」の最小単位としても、
「スマートハウス」は注目されているのです。
そのため、スマートハウスについては、
これまで官民がいろいろな形で実証実験を行い、CO2排出量などを測定している。
経済産業省の2009年度「スマートハウス実証プロジェクト」では、
ミサワホームや大和ハウス、積水ハウス、大京などの住宅メーカーが電機・通信会社などと連携して、実証実験を行った。
また、経済産業省の「次世代エネルギー・社会システム実証地域」として選定された豊田市では、
トヨタホームなどのグループによる
太陽光発電やEV(電気自動車)と連動する「スマートハウス」の販売を2011年6月から開始している。
パナソニックでは、藤沢市と共同して
パートナー会社8社と「Fujisawaサスティナブル・スマートタウン」構想を発表し、
住宅約1000戸を含むスマートタウンの街びらきを2013年度に目指している。
このほかにも、
ホンダとさいたま市がスマートハウスシステムの実証実験を予定しており、
三菱電機では独自に千葉県で「大船スマートハウス」を建設して、実証実験を開始している。
こうした実証実験のひとつである「スマート・ネットワークプロジェクト実証実験住宅」として建設された
積水ハウスの「観環居」総務省「ネットワーク統合制御システム標準化等推進事業」の一環として、
横浜みなとみらい21地区で実証実験が行われたもので、
「観環居」は現在一般にも公開されています。
「観環居」は、環境への負荷を低減したエコハウスであることに加え、
エネルギーマネジメントシステム(HEMS=Home Energy Management Systemと呼ぶ)を導入し、
太陽光発電やEVを利用することで、省エネ・創エネ・蓄エネの効果を発揮している。
例えば、室内外に配備したセンサーからの情報に基づいて、
不在時に照明を消したり、冷暖房機器を適切な温度に設定したりといったコントロールをすることで、
無駄な消費電力を削減できる。また、EVの蓄電機能を利用して、
太陽光発電の電力をEVのバッテリーに蓄電しておき、
停電や電力が不足した場合にはEVの電力を家電の電力消費に回すといった実験をしている。
居住者が、リビングのテレビやスマートフォンを使って、
住宅機器や家電の消費電力の状況を確認したり、
太陽光発電の電力の振り分けをコントロールしたりできるようなシステムを提案しているほか、
インターホンでも、
各居室の電力の使用状況が見られるようになっているので、
外出前に消し忘れを確認できる。こうしたことから、
室内の壁に照明のスイッチがないのも、観環居の特徴だ。
また、
キッチンにもモニターが設置され、使用している電力などの情報を得られるといった仕組み。
積水ハウスならではの特徴としては、
「家歴システム」がある。新築時の住宅や住宅設備、家電、植栽などの履歴情報が登録され、
テレビなどで閲覧できるようにネットワーク化されている。
例えば、家電の型番や問い合わせ先、植栽のメンテナンス情報などを必要に応じて取り出せるほか、
家電の機能不足を感知して交換時期などを知らせる機能も用意されている。
また、
エコハウスとして高耐久や高断熱の基本性能を備えているため、
家歴システムを活用して住宅の長寿命化を可能にするとともに、
暮らしの快適性と省エネを両立できる工夫も施されている。
例えば、
大きな窓から取り込んだ日射熱を床に蓄熱して夜に放射させたり、
大きな庇を設けて暖かい日差しを夏は遮り冬には取り込んだりといった工夫で、
エネルギーを使わずに快適に省エネできるように設計されているのです。
こうしたスマートハウスの機能は、
既に実現可能な部分もあるが、
住宅機器や家電情報の規格化などのいくつかの課題も残されている。
スマートハウスは、ここ数年で実現するところまで来ているようです。ス
マートハウスが身近になるのに、それほど時間はかからないようですね。