彷徨う普代村民

普代村の一村民、
彷徨う村からの貧民の呻き声

災害対策本部にいなかった「議員たち」

2011年04月17日 | Weblog
4月14日、漁師組合の会合にたまたま顔を出すことが出来た。この所津波被害による浜の今後の進行状況がどうなっているのか気になっていた。新聞では各地の漁協で今後の方針を打ち出していることを報道している。地元の漁協の動きがつかめない。あちこち電話して状況を聞こうとしていたら「今会合をやって一段落した」という。さっそくお邪魔した。

●今後の養殖作業は各地区の漁師組合単位の共同でやっていく事に方針が決まったと言う。
方針が決まってひとまずはひと安心である。
まだまだ今後、細かい事の取り決めが必要らしい。舟の問題もある。
行政との連携もどこまでいっているのかは分からない。
中々、議員としてとるべき行動につながらないが、様子を見ながら漁民の役に立っていければと思う。

●お邪魔してさっそく、くろさき荘の被災避難者について聞かれた。

「風呂に入るために行くと、ガラガラに空いているのにどうして野田とか、田野畑から受け入れないのか?いまだに学校に避難生活をしている人もいる。」

くろさき荘には数日前に行って、支配人に様子を聞いてきたばかりだった。
被災者は入ってはいたがその後地元に帰り、確かに一時期空いてはいたようだ。
被災者受け入れは、何か手違いが合ったのか現場と行政の人の言い分に違いがあった。

(それはともかくとして、4/14現在は復興作業の技術者が八十数名宿泊しているということだった。)

役場に被災者が一時いなかった理由を聞くと、近隣被災地に被災者受け入れを申し出たようだが、要請がなかったという内容だった。 理由はわからないという。
被災地から遠いということがあるのかとも思う。

「まついそを修理して受け入れられないか」とも聞かれた。

翌日役場に問い合わせたら、考えなくもなかったが、くろさき荘に要請がないこともあり二の足を踏んでいたようなところも感じられた。
被災地に確認はしてみるという話だったがその後の確認はしていない。

●議員への批判のあらし?
 「議会は何をやってんだ? 少しはこの被災対策考えているのか?」
 「いったい震災のあと何回か集まって話し合っているのか?」
 「被災直後も、対策本部に議員は議長しか見えなかった。何やってんだ」
 「消防のはんてんを脱いで、議員として出ることがあってもいいはずだ」

 私:「議員と消防を兼ねている人がほとんどで議員として出れる人は少ないです」
   「あとは、家族が宮古とか陸前高田で消息不明だったりして不在でした」
   「対策本部が落ち着いてから、4,5回緊急協議会をやってます。お知らせしなくてすみません」
   「対策本部にいなかったのは、非常時の議員として反省します」
   「自分も消防活動があったものですみません」
   「消防のはんてんを脱ぐのは夜で、そのあとは疲れて出る暇がなくてすみません」
   「いや、言い訳でした。すみません」

しかし、あの状況で2役も、3役もは不可能だ。
被災した人もいる。仕事にも行けない。誰もがそうだ。
あの状況では、消防団は消防団活動しかできない。
身内の安否を心配して探しに行くのも、「言い訳だ」と言うが、それは無理な話。
いくら議員でもできないだろう。議員だから非難されても仕方ない。

◆議長には、
議会として何か動けないかと、今月にはいってから3日連続うるさく電話することもあった。

漁師と漁協、あるいは行政と漁協の調整役のような役割を議会ができないのか?
漁師組合の代表とか集まってもらい話を聞けないか? などと。

議長:「漁協をさしおいて我々が漁師との話し合いを持つのもはばかれる」と
議長も情報不足にイライラしていた。

議長:「なにをやるにも情報がない」「とにかく議員の中に漁協理事がいるのでそこから情報を聞くしかない」という。その理事からの情報も中々無い。

議会は漁業のプロではない。出しゃばって漁民の前に出ていくこともできない。
漁協からの協力要請、要望でもあればだが、そうでもなければどう動いていいか見当もつかない。
いま向かう方向性と、方針。そこの見当がつかなければ、必要なサポート、援助はどういう形がいいのか対策がとれない。
確かに議長の言うとおりである。

◆結局は
我々議会は、行政が出してくる案を待って、それに対しての審議しかできないのか?
と無力さを感じた。

やはりこんな時のためにも、「議会報告会」のようなものがあれば、堂々と議会として動けるし、漁民の声も聞くことができる。
つくづく「議会報告会」の必要性を感じる。
議会が村民に向きあっていける唯一の手段だ。


◆任期延期の議員無報酬の件

議長会で、報酬からの義援金をどうやるのか他町村の意見も聞いてみると言っていた。
15日東部町村議長会があったようだ。議長に様子を聞いた。
被災した議長もいて、来ない人もいたようだ。
「避難生活をしている人もいて、痩せてしまってかわいそうなくらいだ」

そういう中で、普代村で「無報酬」となれば当然他町村にも影響する。
無報酬でなくとも、義援金とか報酬カットとなれば当然被災した議員にも及ぶ。
あの状況で出せる話ではないだろう。
というのが、状況のようだ。
各自治体議会で決めるべきだが、確かに「無報酬」は受けはいいだろうが、それで「傷つく?」人もいる。
やはり違う形を考えた方がいいのではないかと思う。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿