白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

こんな、漫画みたいな電車に乗って

2009-08-05 | 日常、思うこと
長野の田舎を、ひとり、丸2日かけて旅してきた。
生わさびをつけて味わう十割蕎麦の香りと
どろりと白濁した蕎麦湯の味わいから始めて、
江戸期の古民家や蚕室を見て回り、
室町期禅宗様の御堂に参り、
思い切ってさまざまのひとびとに話し掛けて
磯崎新やシュペーアの話題で盛りあがり、
妻籠宿の町並み保存を行った80歳の古老に会い、
偶然出くわした新聞記者と音楽の話で意気投合し、
碧空を渡る風が広大な栗林の葉を揺らす中を
自転車で駆け抜け、
著名なワイナリーで涼み、個人美術館を巡った。





その代償に、僕の白く柔らかでこまやかな肌は
太陽に犯されて、赤紫に腫れあがってじんじん痛む。
ところどころに水ぶくれ、日焼けの域を超えて火傷、
見かねた秘書課の美人さんが保冷剤をタオルに巻いて
両腕に結び付けてくれたがどうにも痛みが引かず、
とうとう総務から直々に医者に行くよう指示が出て、
職場近くの皮膚科で塗り薬の処方箋を出してもらった。
今の僕の腕は、ゆでダコ色である。






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