東京からむこうへ、仕事をしに出掛けた。
長野まで新幹線、その後レンタカーで北信を巡って、
いろいろなひとに会う、という仕事。
どういう成り行きだろうか、と思うような編成で。
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ある日職場で、独身男2名と既婚女1名、出張行くよ、
もう手配済ませたから、と言われて、はいはい了解、という
答えを二つ返事でしたところ、目の前に行程表 . . . 本文を読む
通勤往復、計、3kmの歩行ではどうにもカロリ消費が
少ないようで、
シャワーを浴びたり、ひとに会ったりするたびに、
どうも、自他共に、東京にきてから膨れたことを
肯ぜざるを得なくなってきたから、
昨日は気温真夏日予想のなか、半日、散策に出た。
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本郷から弥生まで、東大の銀杏並木に沿って北上し、
弥生から言問通りへと折れて、根津へと . . . 本文を読む
時折、自分の首が不意にピアノ線にでも刎ねられたか、
ごろごろと、大通りへと転がって、
貨物トラックに轢き潰される狂想に囚われる。
いっそそうなってしまえばいいのにと思うこともある。
5月、萌え出づる緑若葉の季節。
いい歳にもなって、
(右側頭部の白髪は意外なほどの速さで数を増している)
今さら「存在の耐えられない軽さ」でもないだろうにと
思いながら、
吉増剛造のような、装丁のあまりに美し . . . 本文を読む
数日の落ち着かない帰省、わざとらしい団欒を
まるでやっつけ仕事のように終えて、
木曜、職場に出ればまだ半分の人間が休んでいる、
嫌気がさして、金曜分の休暇願を出してから
日本橋丸善でジャン・ジュネを購い、
近くのラーメン屋で軽く食事をとってから銀座、
ラフロイグとアートベッグと煙草とジャズを飲み、
結局、一晩を通り越しそうな時間に外へ出ると、
豪雨、タクシーを拾う。
明け方、落雷。
金曜 . . . 本文を読む
大学時代の軽音楽部の先輩ご夫妻に招かれて、
4月29日午前11時22分泉岳寺発京浜急行にて
一路南進、関東圏随一の高速走行を楽しむうちに
11時51分上大岡着、1階改札を抜けると、
シナリオライターの奥様が迎えてくださった。
雲ひとつなく、光のくぐもりも拭われて少し眩しい
碧空に影を並べて歩きながら、
しばらく歓談するうち、数分ほど風を切り分けると
ご夫妻のお住まいに到着、扉が開かれると . . . 本文を読む