名古屋にて、スーツを誂える。
仕事着に六桁の金を使うというのは
本来の性分に合わない行いではあるのだが、
こころの構え、けじめのような物として
思い切ってみたのである。
よいものはよいのである。
しかし必定金はかかるのである。
安物買いの銭失い、とは真理である。
ここらで褌を締め直して物に取り組むには
いいことではないか。
帰途、ベルギービール、トカイワイン、
スモークサーモンを成城石井にて購い
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告知。
今後の遠征予定。
11月3日~5日 京都府京都市・大阪府大阪市・大阪府豊中市
11月10~12日 石川県小松市
11月11日には久々に公開演奏を行います。
某有名トロンボーン奏者との久々の共演なのですが、
一般観覧はおそらく出来ませんので悪しからず。 . . . 本文を読む
午前11時から練習を始め、
バッハ、ドビュッシーを弾きこむ。
ケニー・ホイーラーの『gnu high』から
「heyoke」「smatter」を、探りながら
弾き進めた後、キース・ジャレットの
「paint my heart red」を素描し、
即興の試行錯誤へと移る頃にはどっぷりと
日は暮れて、いつのまにか午後8時。
これほど楽器を弾きこんだのは久々のことで、
心配していた視野狭窄や極度 . . . 本文を読む
1989年秋、落合博満にもらったサインである。
当時野球を覚えたての僕は、その独特の構えと鞭のように
しなるように見えるバットスイングに魅了されていた。
このサイン会のとき、質問コーナーがあり、
僕は彼に「星野監督はどんなひとですか?」と聞いた。
彼は思わず上向きに笑ってから、じっと僕の顔を見つめ、
「気難しいひと。」と、寛いだ様子で答えてくれた。
実にあたたかで、おおらかな空気をたたえたひとだっ . . . 本文を読む
金曜、仕事中に視野狭窄と離脱症状に襲われる。
自分が自分でなく、精神と身体が分離して
意識が重荷を引きずるような、
それでいて、不可思議な軽やかさを覚える。
しかし、首をがくりと垂れ、なかなか持ち上げられぬ
状況が終業まで続く。
這々の体で帰宅し、焼酎を煽り、力尽きて眠る。
けれど、眠れない。
事務事業評価、法規改正、補正予算等の仕事が
一気に重なったのと、
季節の変わり目がもたらす心身 . . . 本文を読む
59歳の父親のまえで
55歳の母親と
2台のピアノを用いて
スカボロー・フェアを即興で演奏する
親と子の関係だからなのか
互いが次にどのような音を弾くのか
思いを寄せずとも
ひとりでに 何の作為もなく
なんらの経過もなく 直観してしまう
ひとりでに出来上がる音
誰もいなくなった部屋で
情けないかな、感極まる
言葉にできない時間
照れくさいやら 恥ずかしいやら
感謝やら . . . 本文を読む