地熱に巻かれたような申し訳なさ、後ろめたさ . . . 本文を読む
空一面の音の雲
圧殺するような 鈍重な 鉛の
原爆の霞のような雲
それは午睡する漆黒の森を捻じ曲げる風渡りの鬼の腕
灰暗の雲
「光が群れ群れて重なり合い
そのために暗くさえ感じられる
純粋な 自己矛盾 昏さ」
(リルケ)
掴み取ろうにも
指はすでにちりちりと風化してしまっているではないか
遮光
射光
地表を穿つその巨大な錐が
この皮膚と心の
分厚い外殻を割 . . . 本文を読む