昨晩、開いていただいた送別会で飲みすぎたため
酒の抜けない状態のまま、脂汗かきながら
辞令を受け、挨拶回り、業務引き継ぎを済ませて
正午、一旦帰宅。
母の手料理を食べてから、夕刻まで一眠りした後
午後6時30分発のぞみ40号10-7Aに着席し
上京、八重洲口からタクシーにて本郷。
部屋には、パネル式の畳を敷いた。
カーテンも若草色、安らぎを第一に考えた色調に
整えてある。
何もない部屋で . . . 本文を読む
3月28日午前9時30分発のぞみ214号にて、
父とともに引越作業その他諸々のために上京。
午前11時30分本郷三丁目着、
父が43年前、上京して初めての食事に入ったという
天麩羅屋に共に入り、天丼を食した後、新居へと歩く。
父が9年間本郷に住んでいた頃とは街は様変わりし、
春日通りが拡幅され、建物は高層化し、居並ぶ店や
風景が猥雑になったという。
荷物が届くまでの間、赤門前、 . . . 本文を読む
白木蓮の、茶に腐り爛れて庭石に落ちているのを
彼岸過ぎてなお冷たい雨の湖盤が浸していく。
上空の電線が激しく揺れている。
鉛で蓋されたかのような地上は途上の墨絵のよう、
濃淡定まらぬままに象形の明暗を流転している。
朽ち行く白木蓮の葬り方は、かつて樹上に、処女幻影を
追わせるように咲いた姿を知るのなら、
業火に焼くもよかろうと、可燃の袋に詰めてしまった。
処女にはすこし、鉄の匂いがあった . . . 本文を読む
何だか準備運動で捻挫するような日である。
転居の手続きや、必要なものの買出しを
休日出勤の合間を縫って行うというのは
どうにも疲れる仕事だからだろう。
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まず、不動産管理会社、仲介業者に対して
敷金、礼金、鍵交換手数料、火災保険料、
4月分家賃前納分、仲介手数料を支払って、
総額占めて70万円の立て替え払いをした。
正式契約 . . . 本文を読む