曇天の土曜、梅花に露の鈍くとどまる上野公園を歩く。
ヨーロッパならば、大噴水越しに王宮があるべき位置に
帝冠様式の国立博物館が見える。
いつの間にやら、心構えて高揚し、熱っぽい気分になる。
今年は、長谷川等伯が没して400年になるというので、
国立博物館では大規模な回顧展が開かれている。
そこへ向かった。
博物館前の横断歩道の手前側に、
夥しい数のひとびとが群れ集っているのが見える。
近 . . . 本文を読む
丸ノ内OAZOの丸善4階、松岡正剛プロデュースによる
「松丸本舗」なる特設店舗を巡るのが、
最近の、帰途の習慣になっている。
アルトー/デリダの「デッサンと肖像」を見つけて、
20,000円と引き換えるか否か、今日も決心はつかず仕舞い。
川上未映子のポエジィ、と呼ぶには少し、じゅるじゅるな、
抱きたくなるような、抱き合いたくなるような、
ああ、なるほど、満たされたくなるような、
ぶっちゃけちまえば . . . 本文を読む