明日があるということ。 . . . 本文を読む
手指を凍らせてしまいまして
あんまり愚かなことと途方にくれてしまいました
けれど ひとたび焦ったり思い余ったりして
鉄瓶のなかの熱湯にでも差しいれてしまおうものならば
おそらくは瞬時に黒く砕けてしまうことでしょうから
包帯でぐるぐる巻きにでもして
炭鉢の淵にかざしているより他にありませぬ
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いったいどうして凍らせてしまったも . . . 本文を読む
以下、初夢を、記す。
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落陽の時刻、空気は一面の黄河色であった。
終着の回転場へと向かう古い路線バスのなか、
僕はひとりノートパソコンを抱えて、右往左往の時を過ぎて
途方に暮れていた。
旅の途次、突如、ノートパソコンのキーボードの隙間から
泥水がちろちろと浸み出し始めて、
どうにも止まらなくなってしまっていたためである。
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