夜は煩悩祓いへと。祓えもせぬ癖に。 . . . 本文を読む
12月29日午前3時、ホテルグランヴィア大阪
2101号室、ペットボトルの水に眼下の街の灯を
溶かしこむようにして飲み干したあと、
酔い覚ましにバスタブに熱い湯を張ってどっぷり
浸かり、アルコールと拍動と頭痛と眠気の引き起こす
奇妙な酩酊のなかに言葉や記憶を泳がせた。
************************
学生時代、おそらく最も共演したベーシストであり
現在はドイツで環 . . . 本文を読む
12月27日~29日、大阪に遠征します。
27日は予定が埋まっておりますが、28日は空いております。
会いたいと思った相手には突然連絡するかもしれませんので
ご了承ください。
もし僕と会いたい、という奇特な方がいらっしゃいましたらば
電話もしくはメールもしくはMIXIメッセージをくださいませ。 . . . 本文を読む
ボルボの車中に、1960年3月29日パリでの実況録音による
カウント・ベイシーを流しながら、
一路、四日市社会保険病院へと走る。
年の瀬の国道一号線は、ショッピングセンターや各種レジャーへ
繰り出さんとする人々の車で激しい渋滞となっていた。
30分ほど走り、ちょうどBlues In Hoss Fratのあたりで到着、
移動型輸液装置を取り付けたバストロ吹きに数ヶ月ぶりに再会。
敷地内とはいえ、トタ . . . 本文を読む
土曜、名古屋・栄にて、大学時代の後輩との忘年会に
顔を出す。
数年ぶりの再会となるひともあったけれど、
いざ顔を合わせてみれば、会話内容に経年の差異はあれ
真向かい合う印象には何らの違和もない。
もうそれぞれに自活しているのだから、
先輩として気を張る必要もない。
互いの近況から音楽の話、世間の話などを経て、
illyには下ネタだと一蹴された話もしつつ、
ひたすら飲む。
9時頃に場 . . . 本文を読む
緋色の大地に寝ころぶと
空から珊瑚が降りかかってきた
深く沈められた楓の葉が
太陽を包んでじりじりと焦げていた
胸に手を組み乗せて
安らかに 思い浮かべて微笑すると
こころの奥底の温度のなかに
まだなにも始まってもいないのが
はっきりとわかった
*********************
ぼくよりも若い 大切なひとの
病の知らせや予兆を聞くと
ほんとうにたまらなくなる
たしかにぼく自 . . . 本文を読む
気がよくまわるのは空腹のときばかり
サービスしてくれるのは敵ばかり
・・・・・・
まことの愛はお世辞の中にしかなく
出会う相手は不幸なやつばかり
本当の関係は嘘付き同士だけ
分別があるのは恋狂いの男だけ。
・・・・・・
真実の人間関係は作り話の中にしかなく
卑劣漢は男らしい男の中にしかない
(ヴィヨン「逆説のバラード」から)
****************** . . . 本文を読む
この2週間ほど、我が家の面々の胃腸を次々と侵犯し、
その毒素によって家族の健康を害しめたばかりか
それを傍から僕に健康体で見つめさせ、ちっとも気休めを
許さなかった、かの憎きノロウィルスが、
いよいよこの僕の肉体へと攻撃照準を合わせたようである。
しかし、である。
胃のむかつき、腸の不快な蠕動、そのいずれもが
「なんとなく変」のレベルにとどまり、
ちっとも激烈な症状を引き起こす気配がない . . . 本文を読む