白河夜舟

水盤に沈む光る音の銀砂

旅から旅へ

2009-02-26 | 日常、思うこと
先週末、ふと思い立って特急しらさぎに乗り、
雪のない金沢に降り、兼六園・成巽閣を観、
21世紀美術館で「杉本博司 歴史の歴史」展に
感銘を受けたあと、
ひがし茶屋街で飲み、片町で飲み、一升酒となり
酔いつぶれて戻ってきた。





今日は、今後2年間の住まいを探しに上京して、
湯島の梅、池の端など逍遥したあと、
結局、本郷に住むことに決め、申し込みを済ませて
戻ってきた。
40年前に、叔父が設計事務所を構えたのみならず、
父が数年間住んでいた街でもある。
これも、きっと何かの因縁だろう。





それにしても、本郷に住み、日本橋に勤めるという
東京生活のこころの贅沢を享受できることには
素直に感謝しなければいけない。
住居費を全額出してもらえるということだけでも
大変にありがたいことである。
問題は、羽を伸ばしての浪費を防ぐ自制のこころを
いかに保つかということである。





前職時代には、浪費とは別の事情、
自腹で営業経費を賄わなければならなかったなどの
涙ぐましい事情があって、
電気、あるいは携帯が止まってしまうほど窮乏し、
一ヶ月間パスタで過ごしていたこともあっただけに、
もうあのようなみじめな思いは二度としたくないと
思っている。





さりながら、東京を歩いてわかったことは、
地方都市には当たり前のように存在しているもの、
例えば、スーパーやDIY商品を取り扱う店が少ないと
いうことである。
結果として、物価の高さも相まって、生活にかかる
基礎経費が相当にかかるだろうという思いに至り、
何とも悩ましい。





そうはいえども、東京、そして本郷は、僕にとって
どんな街になるのか、楽しみではある。
決して仕事だけをしに行くつもりはない。
音楽もあれば、出会いもあり、物書きもあり、
あるいは勉強もあり、生活もある。
ある意味で、勝負の2年間になるだろうと思う。





まず、何から始めようか、と悩んでいるうちに、
2年間など、すぐに経ってしまうことだろう。
そうならないようにだけは、したいものである。





最新の画像もっと見る

コメントを投稿