今回も、前々回一人で来た時と同じ宿に泊まりました。
この宿は、あたしが10年前に住んでたアパートと同じ通りにあるのです。
でも、前回来た時は、この道の何番の家なのかが、思い出せなくて。
家のドアをひとつづつ見たけれど、わからなくて。
でも、今回は当時の同居人ナティと一緒だったので、二人で探しました。
彼女はあれ以来ずっとカディスに住んでいるのに、その後いろいろ引っ越しているので、その道には全然来ていないと言っていて、二人で「これかなー、これかなー」と言いながらドアを覗いていきました。
そしたら、「ドアが変わってるけどここかも」と言ってドアを開けてみると、普通閉まっているはずのドアが開いている!
なので二人で中に入って行きました。
玄関から階段までのアプローチがあたしが覚えているのと違う感じがしたのですが、色合いはあのアパート。
階段を上ってみると、確信。
4階のあたしたちが住んでいた部屋の前で記念撮影をしました。
この左側のがあたしが約半年住んでいた部屋。
そしてそのあと屋上へ。
うわー。懐かしいなー。洗濯物を干したり、昼日に当たりながら寝転んで勉強したり。ビール飲んだり。した、屋上。
物件探しで見に行った時に、大家さんが最後に屋上を案内してくれて、教えてくれた「アソテアazotea(屋上)」という単語。懐かしい―。し、気持ちー。
そうそう。本題はそれじゃないのよー。
この後、台風みたいなカディスを一周して(マラガもだけど、アンダルシア全体で雨続きで3週間になろうとしている!)旧同居人のナティのお家で夕食を食べていい調子で宿に戻ったのですが。
もらっていた鍵で玄関ドアを開けてみると、受付、サロンは真っ暗で誰もいないし、鍵も閉まっている。wifiのパスワード聞きそびれちゃったなー、なんて思いながら(後から気が付くと、もらっていた鍵に、このサロンの鍵もあった模様)、3階の部屋に到着。
今日シャワーしようかなー、明日の朝にしようかなー、とりあえずおトイレに行くか。
と、おトイレへ。
トイレから出て来て愕然。
あれ、鍵って。。。
あたし、落ち着いて!
ドアノブを廻してみる。
当然廻らない。。。
オートロックだったよー。
ひぃー。
鍵は部屋の中。。。
部屋に入れない。。。。
まじか。。。。
2部屋分が共同のトイレで、部屋の外にあるのです。。。。
ドキドキする。
とりあえず、受付に降りてみる。
ノックしたり、呼んでみるけどひと気が無い。
受付と階段の境のドアに「緊急時」の電話番号とメイルアドレスが書いてある。。。。
あたしの電話は部屋の中だよ。。。
っひ~~~。
部屋に戻ってドアノブをひねってみるけど、当然開かない。。。
ひえー。
ひえー。
が、しかし、不幸中の幸い。
あたしってツイテル!!(てか既についてないけど。)
トイレを共に使うもう一つの部屋のドアが開いている!!人は誰もいない!
ベットは出来ている!
やったーーー!
ここで寝ればいい!
と、着の身着のまま?で寝る事にしました。
靴下だけ脱いで。
翌朝、何時かわからないけど、目が覚めて、薄明るかったので、レセプションに行ってみる事にしました。
レセプションの時計をみると7時45分。
まだ誰もいない。試しにドアを叩いたり、呼んだりしてみるけれど、ひと気無し。
8時になったら来るかなー。てか、宿なのに責任者というか、宿の人が一人もいないなんて、良いのか?
とりあえず、8時出勤かもしれないから、ちょっと待ってみよう。
と、待ってみるも、誰も来ず。。。
一回3階に戻って横になってみるも、落ち着かず。。。
だんだんネガティブな事ばかり考え始める。
誰も出勤しなかったらどうしよう。。。
もうお金は払っているし、勝手にチェックアウトしてください、みたいな方式?とか?まさか。。。
午前中に人に会う約束があるのに。。。開かない部屋で電話が鳴ってるのも聞こえるし。。。
そうだ、誰かに電話を借りよう。
一階で待っていればだれか他の宿泊客が通るかもしれない!
と、また一階に降りてみる。
誰も通らない。。。。
焦る。。。
もう、こうなったら道行く人の電話を借りる作戦に出よう。
尋常の沙汰じゃないけど。。。
とドアを開けてみる。これで全部外に体を出しちゃったら、建物にさえ入れなくなるから、半身だけを外に出して、見るからに怪しい。
道行くお兄さんにお願いしてみると、これからなんか買いに行くから、みたいな断られ方。
次もお兄さん。丁度宿の前の家に入るところ。「もうすぐ来るよ。まだ早いんだよ」と言って相手にしてくれない。
宿のある建物に住むおじさんも同じことを言う。
。。。。
もう、疲れてしまったので、また3階に戻ることに。
ベッドに入ってリラックスしようと努める。
焦っても焦らなくても状況は変わらないんだから。と、言い聞かせる。笑。
ちょっとだけゆっくりしたけど、眠れはしない。(てか夕べはしっかり寝てるからな。)
なんか物音がした気がしたので、
中庭から受付の様子が見えるので、そこまで行ってみてみる事にする。
人影が見える!!!
おおーーー!
と喜び勇んで1階へ。
なんか、どう見ても働いている人じゃない感じだけど。。。誰でもいいや。
「あなたここの人?」
「いや、泊まってるんだけど」
「宿の人っていつ来るの?あたし、鍵部屋に置いたままドア締めちゃって入れないの。電話持っていたら借りれませんか?ここに電話番号書いてあるから」
というと、なんかもごもごしている。スペイン語があまり得意じゃないみたい。英語でもう一度説明しようかと思っていたら、階段からお兄さんが下りてくる。
「おれ、締め出しにあっちゃったよ。鍵置いたまま出ちゃって戻れなくなった」
って。
「えー、あたしなんて昨日の夜から。」
「え”、昨日から?」
「あ、でも隣の部屋が開いてたからそこで寝たの。でも電話も無くて連絡も出来なかったの」
というと、
「電話は多分。。。」ポケットをごそごそ「ある!」
「助かったー!」
で、彼が連絡してくれて、15分程で来る、とのこと。
結果来たのは30分後で9時30分よりちょっと前。
「あらー、大丈夫だった?隣の部屋開いてたからそこで寝たでしょ?
電話してくれたらよかったのに。電話番号書いといたのに」
「いや、電話が部屋の中で。。。」
「あー、そうか。
しかし、こんなこと初めてだわー。
昨日は3人しか泊まってなくって、しかもそのうちの2人はもう一か月も滞在してるし、あなたも前に滞在してるから、緊急連絡先だけ書いて帰ってきちゃのよ」「3人のうち2人も締め出しにあうなんて!変だわー。こんなの初めてー。」
と。
反省の色なし。
てか、反省する必要もないのか。反省するのはあたしか。でも、誰もいないなんて変じゃん!
あたしが住んでいた家の屋上から。家のアンテナがカディスの景色。
Gran Teatro Falla テアトロファジャが見えるよ。右側の病院の四角い建物の左隣。
スペイン語的にはFalla はファジャって発音するんだと思うけど、スペイン語よりも先に作曲家のファリャを知ってたので、ファジャって言うと違う人みたいな感じがしちゃう。ははは。
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