紺青小鉢

ミニマムな和の空間で、日本の伝統文化を再発見

未来都市TOKYO

2014年11月05日 | 美術館・博物館
巨大なUFOのような外観。近未来を超えるそのデザイン。実現不可能としか思えないスケール感。新国立競技場の国際デザインコンクールで最優秀賞に選ばれた建築家、ザハ・ハディドの大規模個展が、初台の東京オペラシティ アートギャラリーで開催されています。
絵画のようなドローイングが何枚も飾られた展示室。はじめザハの設計はそのほとんどがあまりにも前衛的すぎて、実際に建設されないものばかりでした。1993年の〈ヴィトラ社消防ステーション〉から徐々に建築プロジェクトが実現していきます。展覧会では小さな建築模型がいくつか展示されていますが、これだけでも作るの大変ですよ。個人的にはスコットランドにある〈グラスゴー・リバーサイド・ミュージアム〉の建築が好きなんですけど、イメージ画でしか見られませんでした(奥の展示室のベンチがそれとなくグラスゴーになっていますが)。
2020年東京オリンピックのメイン会場となる〈新国立競技場〉の計画案も展示。巨大なアワビ!? かはたまたUFOかというデザインの競技場ですが、緑に囲まれた代々木の地にこんな近未来のフォルムが出現したら、さぞかし違和感があることでしょう…でもこれが2020年の当世風なのかもしれません。ザハ・ハディドの世界観が少しだけわかったような気がする展覧会でした。
アートギャラリーで同時開催中の「収蔵品展 抽象の楽しみ」が、その名の通りけっこう楽しめます。図録とかあれば良かったんですが…。
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