LiveInPeace☆9+25

「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

(ベネズエラ連帯) ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.62

2022-09-08 | ラテンアメリカ
ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.62
( 2022年9月8日)


(チリ要点)
・ 新憲法草案の国民投票(9月4日)は「賛成」38% 対「拒否」62%で否決。投票率は高率で85.8%。 / 事前の世論調査で拒否が賛成を上回っているという報道が何度か出されていた。しかし、賛成派の間ではあまり危機感がなく、信憑性がない、フェイクニュースではないか、などと考えられていたようだ。実際は、世論調査での差をはるかに上回る大差に。 / Granma(8/15スペイン語)の記事によれば、拒否のキャンペーンは昨年7月から始まっていたという。それに対する軽視と楽観があったのではないか。
・ 敗因の分析が出始めたが、今のところ主に4点が指摘されている。 1).反動勢力が大手メディアを使ってフェイクニュースを大量に流し続け、過激な急進主義的内容で経済の衰退をもたらすなどと不安感・恐怖感をあおった。同時に、威嚇、脅迫、破壊行為などで賛成派の活動を妨害した。 2).反動勢力は「現憲法の防衛」を諦め、「改革のために拒否する」というキャンペーンを展開して支持層を拡大し、中道左派を自認する部分を取り込んだ。新憲法制定勢力は分裂した。 3).憲法制定議会は、「世界で最も進歩的な憲法」を作ろうとして、広範な大衆の意識とかなり乖離してしまった。 4).大部で条文が複雑であったため、大衆に十分説得的に浸透させることができなかった。
・ 今回の否決は新憲法制定そのものの否定ではないということが、拒否を主張した勢力の一部も含めて、各方面から強調されている。新憲法制定に78%の国民が賛成した2020年の国民投票は効力を保っている。 / 新たに制定し直すことが主張され、新憲法制定勢力の団結と対話が強調されている。

(アルゼンチン要点)
・ 副大統領クリスティーナ・フェルナンデス暗殺未遂事件が発生。 / クリスティーナは、現在アルゼンチンの人民の間で最も人気の高いリーダー。2007~15年に2期大統領を務め、マウリシオ・マクリ反動政権(2015~19年)の後、現アルベルト・フェルナンデス政権の副大統領として活躍。来年の大統領選挙に立候補すると考えられていて、反動勢力はそれを阻止しようとしている。
・ この間、反動勢力は2007~15年の大統領の時の「汚職事件」をデッチあげて司法的に阻止しようとしてきたが、それに対してクリスティーナを擁護する人民運動が大きく高揚し、「逆効果になった」と評されている。 / アルゼンチン外相は、「副大統領に対する司法迫害は米国などによって進められている」と糾弾。 / そのような状況の中での今回の事件で、「逆効果」はいっそう強まっている。 / アルゼンチン国内だけでなく全世界で非難・糾弾が続々と出されている。
・ Granma(9/5スペイン語)は、「米国が関心を持つ国の政治変動に介入する一つの方法として暗殺という手段がある」として、米国の関与を推定している。「帝国が世界支配を失いつつある現状では、経済的、財政的、外交的な方法で圧力をかけられない場合に」「使われる可能性がある」と。

           ――  ――  ――  ――  ―― 

(チリ)

INTERNATIONALIST 360° on SEPTEMBER 6, 2022 Marco Teruggi
Chile Seeks the Marshals of Defeat 
(チリは敗戦の司令官を求める)

https://libya360.wordpress.com/2022/09/06/chile-seeks-the-marshals-of-defeat/
【ほとんど既にとらえた内容だが次の点は注目。】
 保守派の戦略は、アウグスト・ピノチェト独裁政権下の1980年に起草された憲法が、その後の数々の修正を経て、2020年の国民投票で敗北したことを正しく読み取り、その防衛を放棄することを決定し、大きな成功を収めたのであった。そのため、キャンペーンは「改革のために拒否する」必要性を提起し、それを主導する主体を拡大した。右派は、中道左派を自認するセクターを取り込んだ。

Misión Verdad 6 Septiembre Fuente: Misión Verdad 【スペイン語】
Razones del "rechazo" en el plebiscito constitucional de Chile
(チリの憲法に関する国民投票における「否決」の理由)
【だいたいはこれまでとらえた内容だが、次の諸点は注目。】
・ 全国紙7紙のうち、公営の「La Nación」を除く6紙が、2つの経済グループによって所有されている。 / それらのメディアが、世論に不安、混乱、誤解を生じさせることに関心を持ち、社会・経済の衰退への恐怖をあおるキャンペーンを展開した。
・ 様々なメディアで流された偽ニュースは、政治的暴力を伴い、チリの主要都市の路上で、新憲法受諾を公然と主張する人々や組織に対して威嚇、脅迫、破壊行為が行われた。
・ 得票を所得5分位別で分析すると、『拒否』はチリの最貧困層で最も高い数値を示していて、『支持する』という選択肢は、高所得者層でより多くの支持を集めた(その理由は不明確)。

INTERNATIONALIST 360° on SEPTEMBER 5, 2022 Yoselina Guevara López
Chile Rejects a New and Revolutionary Constitution: Shadows of the Dictatorial Past are Imposed
(チリ、革命的な新憲法を否決:独裁的な過去の影が押しつけられる)
チリ選挙管理局(Servel)の最終的な公式発表によれば、この憲法プロジェクトは38%の賛成に対して62%の拒否という、見過ごすことのできない結果となった。 / ほぼ1ヶ月間、世論調査は憲法文書への反対が多数であることを示していた。 / 敗因 チリの男女が憲法草案の作成過程を広く承認していたのは疑いないが、にもかかわらず敗北が生じたことは信じがたいことである。おそらく憲法制定議会の主な誤りは、チリに世界で最も進歩的な憲法を与えようという意味で、やりすぎたことだろう。 / 18ヶ月に及ぶしばしば混乱する議論の末、155人の構成員(男性78人、女性77人、先住民のための17議席)は、178ページ388条という極めて複雑な文章を作り出した。 / しかし、こうした新憲法の長所は、おそらく最大の弱点に変わってしまった。投票前の世論調査によれば、多くの人にとって過激すぎると考えられ、チリ国民内の二極化を促したのである。「拒否派」陣営は、それぞれが新憲法の一部に反対する異種勢力の連合体としてまとまったのである。また、歴史的に右翼に選挙での勝利をもたらしてきた武器の一つ、間違いのない手段の一つである「偽情報」を利用した。しかし、新憲法の条文が複雑であったために、国民をその承認に向かわせることがある程度困難であったことも指摘する必要がある。 / 「複数民族国家」の承認は、民族主義体制の擁護に敏感で、領土制度の再編成と先住民に割り当てられた特権を懸念するチリの極右からの抗議を引き起こした。チリの人々の中には、まだ差別的な根が残っている。 / ゼロからの出発か、どうするのか? 「賛成」票を投じた支持者は、失敗した場合、新しい憲法制定議会の選挙によってプロセスを一からやり直すと宣言していた。 / 左派勢力にとって、この憲法改正の失敗から複数の教訓が引き出され、それは専門家による分析が行われるに違いないが、他方、次のような事柄についても考察することが必要であろう。右翼勢力によるコミュニケーション管理、憲法条文の推敲における一般国民の真の政治参加のレベルを高めることができるメカニズム、そしておそらく決定的だったと思われることだが、分断された社会に急激な変化を確立することができるスピードについて。
(Yoselina Guevara López: 社会派コミュニケーター、政治アナリスト、様々な国際メディアのコラムニスト。)
【「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」(2022.09.07 Wednesday)に全訳あり】

Peoples Dispatch September 05, 2022 by Peoples Dispatch
Chileans reject new constitution in plebiscite, President Boric promises new constitutional process
(チリ国民が国民投票で新憲法を否決、ボリッチ大統領は新たな憲法制定プロセスを約束)
政治的・社会的リーダーたち(新憲法を否決するキャンペーンを主導した人たちも含む)は、拒否されたのは新憲法を望むことではなく、憲法案の文章であると指摘し、新たな憲法制定議会の開催を呼びかけている。 / チリ選挙管理局(SERVEL)が発表した結果によると、100%の票を集計した結果、「拒否する」は61.9%であった。一方、「賛成」は38.1%であった。投票は義務づけられ、85.8%、1300万人以上の国民が投票権を行使した。 / 憲法案は多くの有権者にアピールすることができなかった。その原因は、マスメディアやソーシャルメディアにおいて、保守派が主導する誤った情報と分断工作が広まったことにある。 / 世論調査では、有権者が憲法草案を拒否することが予想されていたが、地滑り的な結果を予測することはできなかった。国民投票に先立つ最後の世論調査では、有権者の47%が憲法案を拒否する意向であるのに対し、賛成は38%、未定は17%であった。

Prensa Latina September 5, 2022 Published by: Ileana Ferrer Fonte
After plebiscite, Chile plans to initiate a new constitutional process
(国民投票後、チリは新たな憲法制定手続きを開始する予定)
ガブリエル・ボリッチ大統領は、国民投票に提出された憲法案が拒否された後、新しい憲法制定プロセスを開始するために月曜日(9/5)に議会の両院の議長と会談する予定である。 / 国民へのメッセージの中で、ボリッチ大統領は、このプロジェクトを継続することを約束し、異なるセクターのイニシアチブを知るために会話のラウンドを発表した。 / 9月4日に行われた国民投票の結果は「賛成」38.13%、「拒否」61.87%。

EL SIGLO 05/09/2022 Por El Siglo  【スペイン語 / 機械翻訳】
UN NUEVO TEXTO CONSTITUCIONAL, “NO PUEDE BORRAR TODO LO QUE ESTÁ ESCRITO” 
(新しい憲法テキスト、「書かれたものをすべて消すことはできない」)
共産党のギジェルモ・テイリエ総裁は、「進歩的で変革的な新しい憲法を求める闘いは続いている」とし、「これは大きな挑戦的課題であり、簡単な仕事ではないと思う」と強調。新しい憲法案の起草は、新しい憲法制定議会の手に委ねられるべきだと主張した。「アプルエボ」の敗北を踏まえ、共産党指導者は、「結果に照らして今から始まる」評価について指摘した。 / (El Sigloのインタビューに答えて) 根本的なことがいくつかあります。まず第一に、ピノチェト憲法に代わる新しい憲法の制定プロセスを継続しなければならないことです。そして、提示された新憲法に書かれていることすべて、あるいはその大部分は、消し去ることのできない文章です。なぜなら、今日の投票が「拒否」であれ「賛成」であれ、何百万人もの人々が投票し、考慮しなければならない問題や横断的な要求が存在するのですから。この闘いは続く。もう一つは、政府を支持する「アプルエボ」党が共同宣言を出しましたが、その中で、我々は団結を保ち、どのように新しい憲法制定議会を作り、どのように新しい憲法を起草できるのか、すべての対話において団結していくと言っています。 / これらすべてが社会運動によって進められたものであり、今後も社会運動と対話を続け、合意に至らなければならないでしょう。
【本格的な評価はこれからだと述べている。】

EL SIGLO 05/09/2022 Por El Siglo  【スペイン語 / 機械翻訳】
“SE RECHAZÓ ESTE TEXTO PERO NO EL IMPULSO POR TENER UNA NUEVA CONSTITUCIÓN”
(「この文章は却下されたが、新憲法への推進は却下されなかった」)
「アプルエボ・ディグニダッド」党の声明では、「憲法制定プロセスは終わっていない」と述べられている。「Movimientos Sociales por el Apruebo」のコミュニケでは、新マグナ・カルタの60%の拒否は「選挙での敗北であるが、プロジェクトの敗北ではない」と述べられている。 / この日曜日の国民投票で有権者の6割以上が新憲法に背を向けた。にもかかわらず、進歩的で変革的なセクターは、新しいマグナ・カルタを持つという課題が民衆の委任によって続いていることを示し、ガブリエル・ボリッチ大統領は、すべての政治勢力と議会の代表者に、このプロセスに継続性を与える方法を議論するよう呼びかけた。 / 1,500万人以上の有権者のうち、1,300万人が投票するという驚くべき有権者参加で、憲法制定議会が提案した新憲法を支持した約38%に対し、60%以上の有権者が拒否したという結果になった。この結果の一つの要素は、全国354の市のうち、「アプルエボ」党がわずか8市しか勝っていないことである。 / この結果は、右派コングロマリット「チリ・バモス」の政党、「拒否のための中道左派」という自己定義プラットフォームでグループ化された政治セグメント、経済団体、「軍部ファミリー」、AFPとIsapresを支配する金融コンソーシアム、カトリック階層、極右、その他の保守的なセクターとともに、共同で祝われた。
【中道左派が反対に回ったことが大きいのではないか。】

Granma 5 de septiembre de 2022 【スペイン語 / 機械翻訳】
Plebiscito constitucional en Chile estuvo marcado por la polarización
(チリで行われた憲法に関する国民投票では両極化が顕著だった)
アウグスト・ピノチェト時代から受け継いだ憲法を維持する選択肢が勝者として発表された。この結果は、新しいマグナ・カルタに関する広範な間違った情報キャンペーンと、多額の資金を投じてこの文書を拒否したり無効票を投じたりする動機付けの結果であるというのが、複数の専門家の見解である。 / ガブリエル・ボリッチ大統領は、否決が勝利した場合、155人の制憲議会議員の選挙を含め、もう一度ゼロから構成プロセスを推進することを明らかにした。 / 選挙は、不参加者には最高18万チリペソの罰金を科すという強制参加であることを念頭に置き、高い投票率で落ち着いて行われた。
【投票率の報道はここまで未だ見かけていない。 → EL SIGLO(05/09/2022)↑ に「1,300万人が投票」と出ている。だとすれば85%以上ということになる。】

teleSUR Published 4 September 2022
Chile: President Boric Pledges To Continue Constituent Process
(チリ: ボリッチ大統領、憲法制定プロセスの継続を約束)
チリ大統領ガブリエル・ボリッチは、日曜日(9/4)の憲法国民投票が憲法制定会議によって起草された新憲法の提案に拒否の選択をおこなった後、引き続き憲法プロセスを推進することを約束した。 / 大統領は、新憲法否決の勝利は、市民からの明確なメッセージであると指摘した。「チリ国民は、憲法制定議会が提示した提案に満足していないと声を大にして言った。このため、我々当局、政治関係者は、より多くの努力と対話を行い、我々全てを説得する文章を作るために前進することが求められる」と述べた。 / 憲法国民投票の結果は、新憲法拒否の選択肢が61%、憲法制定議会が1年の間に書いた388条の文章の採用を求めるものが38%であった。
【大々的なフェイクニュースも駆使した反動勢力の巻き返しが功を奏したということのようだ。新憲法制定勢力の分裂もあったのではないか。この後どう展開するか、注視。】

teleSUR Published 2 September 2022
Over Half a Million in the Streets Backing the 'I Approve' Vote
(チリ: 50万人以上が街頭で「賛成」票を支持)
サンティアゴ市は、チリの政治史上前例のない色とりどりのショーに包まれた。アウグスト・ピノチェト独裁政権(1973-1990)が起草した憲法ではなく、新しい憲法を望む人々が擁護する選択肢「私は承認する」キャンペーンの閉会式に参加するため、50万人を超える市民が街頭に立った。
【「Peoples Dispatch」(September 02, 2022)の記事は、同様の内容だが、最後に次のように述べている。「世論調査(複数)は、チリ国民が国民投票で憲法草案を拒否することを示唆している。“拒否する”という選択肢は10%リードしている。“未定”が約15%を占めていて、18歳以上のすべての国民に投票が義務付けられているため、それが国民投票の結果を左右することになる」と。現実を反映しているのか、大手メディアがフェイク・ニュースを流しているのか、いずれにしても間もなくはっきりする。】

teleSUR Published 1 September 2022
Left Seeks Constitutional Change in Chile 
(チリ: 左派が憲法改正を求める)
9月4日、約1500万人のチリ国民が投票に行くことができる。 / 大企業とそのメディアは、右翼とともに、自分たちの特権を守るために恐怖のキャンペーンを展開した。そこに、いわゆる「中道左派」のセクターまで加わって新しい憲法に反対して団結した。中でも「キリスト教民主主義」の人物たち、チリで人々が「秩序の党」と呼んでいるエリートたちも加わった。 / このため、憲法改正国民投票を1カ月後に控えた8月11日、与党左派連合「アプルエボ・ディグニダッド」と中道左派の「民主社会主義ブロック」は、互いの争いを脇に置くことにした。両者のリーダーは部屋に閉じこもり、密室で激しい一日を過ごした。数時間後、彼らは期待通りの合意に達し、未決定の大勢を "賛成 "に投票する気にさせようとした。 / 主に極右勢力によるフェイクニュースは、新憲法が承認されれば、人々は自分の家の所有者ではなくなり、国がすべての不動産の所有者となるというものだった。これは憲法のどの条文にも明記されていないが、この考え方が国民の一部に浸透することに成功したと考える人は多い。 / 大統領の連続再選を認める規定も撤廃されるが、この点は「アプルエボ」の一部の支持者にも波紋が広がった。 / 左派が唯一合意に至らなかったのは、上院の廃止問題である。新憲法では、上院の代わりに現在の上院とは異なる機能を持つ「地域会議」という機関を設置することが提案されている。

teleSUR Published 29 August 2022
Chile: September 4 Referendum - Progress or Regression
(チリ: 9月4日の国民投票-進歩か後退か)
投票まで1週間を切った今、信憑性に欠ける世論調査を信じることができるのであれば、承認が危ぶまれる状況であることを示している。

teleSUR Published 29 August 2022
Chile: Right-Wingers Attack Cyclists Supporting New Constitution
(チリ: 新憲法を支持するサイクリストを右翼が襲撃)
新憲法への賛否を決める国民投票の1週間前の日曜日(8/28)、サンティアゴ市は、政治的に非常に分極化したこの国の緊張を高める暴力の舞台となった。 / 馬に乗り、伝統的な衣装を身にまとった新憲法を拒否する市民が、新憲法を支持して行進していたサイクリストの一団を攻撃したのである。

teleSUR Published 27 August 2022
Chilean Women Urge Approval of New Constitution
(チリの女性たちが新憲法の承認を呼びかける)
土曜日(8/27)、首都圏のコミューンの女性たちは、9月4日に国民投票に付される新憲法のプロジェクトを支援するための大規模な行動に参加した。

teleSUR Published 23 August 2022
Intl. Leaders Support the Approval of New Chilean Referendum
(チリ国民投票の承認を支持する国際的指導者たち)
国際的な知識人および社会的指導者のグループが、来るチリの新憲法に関する国民投票を支持し、新憲法の承認を求める書簡に署名した。

Granma 15 de agosto de 2022 【スペイン語 / 機械翻訳】
Chilenos entre el Apruebo o el Rechazo 
(承認と拒絶の狭間にあるチリ人)
チリの憲法に関する国民投票まで1ヶ月を切ったが、誤った情報が定着しつつあり、「賛成」と「反対」の票の僅差が、より公平な社会を実現するチャンスを奪ってしまうかもしれない。 / WhatsAppやTelegramなどのソーシャルネットワークやメッセージングサービスでは、実質的には昨年7月4日の立憲主義大会の冒頭から拒否のキャンペーンが始まっていた。 / 世論調査会社クライテリアによると、45%が新憲法を拒否する傾向にあり、36%が承認する傾向にあり、19%がまだ不明であるとしている。右翼団体の影響もあり、拒絶反応が勝てば、2019年の社会的暴発で亡くなった30人以上への冒涜となる。 ・・・ 【国民投票は9月4日】

Prensa Latina July 26, 2022 Published by: Ana Ibis Falcón Lamoth
Rejection of new Constitution continues prevailing in Chile
(チリ: 新憲法への拒絶反応が続いている)
「Plaza Publica Cadem」の調査によると、チリの新憲法を拒否するという選択肢が有権者の間で優勢を維持している(continues prevailing)ことが明らかになった。 / 7月20日から7月22日にかけて行われたこの調査では、投票した人の47%がボックスに印をつけ、39%が独裁者アウグスト・ピノチェトの軍事政権が起草した1980年憲法に代わる新しい憲法への賛意を示したという。 / 分析期間中に新憲法に反対する人が5ポイント減少する一方で、新憲法に賛成する人が2ポイント増加していることから、国民の間で憲法が支持を集めていることに複数のアナリストが同意している。 / 調査データによると、新憲法を公然と支持するガブリエル・ボリッチ大統領の人気が高まっていることと相まって、新憲法を支持する人が増えている。 / まだ多くの未決定者(14%)がおり、これは9月4日の国民投票(新憲法への賛否を問う投票)で決定的な要因となる可能性がある。【報道がわかりにくいが(特にタイトル)、新憲法反対の勢力も未だかなり存在していて、錯綜した状況があるのではないか。】

Nacla July 13, 2022 Arlette Gay, Christian Sánchez, and Cäcilie Schildberg / Nueva Sociedad
The Moment of Truth for Chile’s New Constitution 
(チリ新憲法の正念場)
圧倒的多数のチリ国民が憲法会議の必要性を支持したが、新憲法に関する9月4日の投票結果は依然として予測不可能である。 ・・・
【長文。 / 新憲法草案の内容をかなり詳しくフォローしている。 / 反動勢力の巻き返しが強まっている。新憲法制定賛成勢力内の草案内容での意見の違いや対立などがどういう結果をもたらすかが不透明だとしている。】

EL SIGLO 06/07/2022 Por El Siglo 【スペイン語/機械翻訳】
PARTIÓ LA CAMPAÑA APRUEBO NUEVA CONSTITUCIÓN
(新憲法承認キャンペーンが始まった)

【最後に「新憲法を支える10の柱」が示されている。】
国民が新憲法の条文を知るための情報とコンテンツを提供するという意味で、「憲法制定議会」は、9月4日の国民投票で投票される新憲法の10の柱となるものを配布した。
民主主義の進んだチリ: 透明性、平等、思想・表現の自由、多様性の尊重、多数決、自由・平等・秘密・普遍・情報提供の投票の権利の保証などの原則を謳っている。
包括的なチリ: チリが一つの国であり、私たち全員が属する不可分の国であることを認めている。平等と非差別、社会的包摂と統合を基本原則に定めている。女性、子どもや青少年、先住民の人々、障害を持つ人々、性の多様性や反体制の人々など、歴史的に排除されてきたグループの認識を初めて明文化している。
制度的伝統のあるチリ: 行政権は共和国大統領に、立法権は国民議会と新地方議会で構成されると定めている。さらに、領土機関、司法制度、憲法上の自治機関などの制度が考えられている。
権利を保障するチリ: すべての人が同じ権利を享受する。それは、普遍的、不可分、相互依存的なものである。国際人権基準を考慮し、尊厳ある生活を確保・保障するために不可欠な経済的、社会的、文化的、環境的権利を明記。また、市民権や政治的権利の幅広い目録を制定している。
自由なチリ: 私たちの民主的共存は、個人と集団の自由を尊重することに基づいている。この原則に沿って、宗教、思想、表現、教育の自由、経済活動を行い発展させる自由などが謳われている。
男女平等のチリ: 女性、少女、若者、多様性、性的・性別的反体制の権利を保証するいくつもの規範が盛り込まれた。現在と将来の世代に平等と非差別を保証するためには、ジェンダー・パリティの視点を取り入れることが重要である。
自然や環境を守るチリ: 気候や生態系の危機に直面していることを認識している。自然の権利、自然の共有物に対する国家の特別な管理義務、健康で生態学的にバランスのとれた環境に対する権利など、環境権の目録を初めて明文化した。
その地域のためのチリ: チリを「地域的国家」とし、地域の多様な現実に適した、地域のニーズに関連した公共政策の実施を確保するとしている。
未来へのチリ: 科学技術の進歩がもたらす課題を認識している。デジタルな政治参加の権利、情報、知識、教育、デジタル接続性、個人データの保護などの規範が盛り込まれている。一方、生命倫理の原則と、科学、技術、知識、革新の最良の進歩を公共の事柄に含めるという国家の義務が加えられている。
責任ある経済を持つチリ: 国が経済に参加するための原則、目的、規制を定めている。また、徴税の側面も取り上げている。財政的責任、地域の公平性、自然と調和した開発などの原則が明記されている。国家は、経済活動の規制、監督、促進、発展に加え、より積極的な役割を担っていくことになる。この柱は、中央銀行の役割と消費者の権利についても定めている。


(アルゼンチン)

Granma 5 de septiembre de 2022 【スペイン語 / 機械翻訳】
Magnicidio es igual a impotencia y frustración del imperio
(アルゼンチン: 暗殺は帝国の無力と挫折を意味する)
20世紀後半から、米国が関心を持つ国の政治変動に介入する一つの方法として、暗殺という手段がある。 / 介入主義的な目的を果たす実践として、解放運動や革命によって政権を獲得した政府の台頭を阻止するために使われたのである。 / 帝国が世界支配を失いつつある現状では、経済的、財政的、外交的な方法で圧力をかけられない場合に、武力行使の手段として使われる可能性がある。 / クリスティーナ・フェルナンデス副大統領は、自国のため、最も恵まれない人々の福祉のために献身している。寡頭制は、副大統領が大衆に受け入れられることに無力感と苛立ちを覚え、訴追のようなプロセスには満足しなかったのである。彼らは彼女の死を望み、そのために社会から排除され憎しみを発散させる人間を利用したのだ。

INTERNATIONALIST 360° on SEPTEMBER 2, 2022 Mission Verdad
Analysis of the Frustrated Assassination Attempt Against Cristina Fernández
(アルゼンチン: クリスティナ・フェルナンデスに対する暗殺未遂の分析)
アルゼンチンでは、クリスティーナ・フェルナンデスに対する暗殺未遂事件が発生し、政治的に重要な局面を迎えている国を厳戒態勢に置いている。過去10年間、アルゼンチン社会で最も高い人気を誇るリーダーである同副大統領は、長年にわたり政治、司法、メディアのキャンペーンの対象となっており、今回の暗殺未遂となった。 / 引き金を引いたのはFernando Andres Sabag Montiel、職業は自動車運送業。38口径のベルサ拳銃に5発の弾丸を込めて持っていた。彼はフェルナンデスからわずか数センチの距離で発砲したが、弾丸は発射されなかった。犯人は即座に逮捕された。 / 群衆の中で、Sabaq Montielは単独行動ではないことを示す動きで、彼女を攻撃することに失敗した。 / Sabaq Montielは、ほんの数週間前に、イエロージャーナリズムと政治的センセーショナリズムで知られるオルモス・グループのニュースチャンネルCrónica TVに出演したことがある。その時、彼と彼のガールフレンドは、数週間前に話題になった国内で最も貧しいセクターのための社会計画に反対する発言をした。 / 彼の肌にはナチズムなど極右思想に関連した難解なシンボルのタトゥーが施されている。その中でも、黒い太陽、Sonnenrad(太陽の輪)のタトゥーが肘にある。ナチスの将軍ハインリヒ・ヒムラーが流行らせた難解なシンボルで、現在の極右に広く浸透しており、ウクライナ周辺で何百回となく見かけるという。 / いずれにせよ、断言できるのは、今回のテロは「個人の暴力行為」ではなく、どう考えても政治犯罪である、ということである。 / ネストル・キルチネルとクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネルは、メディアから司法に至るまで、政治的に、そして今や暴力的対立を含むさまざまな策略によって組織的に攻撃されてきた。フェルナンデスは、2度の大統領任期中、そして現在副大統領として、最も反動的な国内および国際的なセクターによって、彼女の政治的・戦闘的役割を抹殺しようとする攻撃や試みがエスカレートするのを経験している。 / クリスティナ・フェルナンデスは、アルゼンチンの新聞で多くの一面を飾っている。いわゆるビアリダ事件で、サンタクルスの公共事業のコンセッションで実業家のラサロ・バエスを優遇したとされ、有罪判決が狙われているのである。 /ディエゴ・ルシアニとセルジオ・モラ両検察官は、現副大統領が国家を欺く不正な団体を率いたとして、12年の禁固刑と永久失脚を要求している。 / 裁判所が彼女の発言要求を拒否したため、彼女は、裁判が始まる前に判決はすでに署名されていると主張した。彼女は、司法内部の腐敗を批判した。 / 2023年の大統領選挙の1年も前に、政治的、国家的、社会的、物理的な場面からクリスティーナ・フェルナンデスを消し去ろうとする迫害が行われているのだ。

Prensa Latina September 2, 2022 Published by: Ileana Ferrer Fonte
Argentine organizations express solidarity with Cristina Fernandez
(アルゼンチン: 諸組織がクリスティーナ・フェルナンデスへの連帯を表明)
【アルゼンチン国内だけでなく全世界で非難・糾弾が続々と出されている。】

teleSUR Published 2 September 2022
Argentine President Condemns Attack on Cristina Fernandez
(アルゼンチン大統領、クリスティーナ・フェルナンデスへの攻撃を糾弾)
「男は彼女の頭に銃口を向け、引き金を引いたのだ。クリスチーナは、5発の弾丸が入った銃の引き金が引かれたにもかかわらず、発射されなかったため生きている」とアルゼンチン大統領は述べた。 / 8月22日、クリスティーナ・フェルナンデス=キルチネルの政権時代(2007~2015年)の公共事業受注に不正があった疑いで、検察官が12年の実刑判決を求刑した。それ以来強い政治的緊張が続く中で、この襲撃事件は発生した。

INTERNATIONALIST 360° on SEPTEMBER 2, 2022
Argentina: Assassination Attempt Made Against Cristina Fernández de Kirchner
(アルゼンチン: クリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネルに対する暗殺未遂)
【速報】アルゼンチンのクリスティーナ・フェルナンデス・デ・キルチネル副大統領に家の外で銃を抜いた人物が逮捕された!

teleSUR Published 27 August 2022
Marches To Take Place in Support of Cristina Fernandez
(クリスティーナ・フェルナンデスを支持するデモ行進が行われる)
土曜日(8/27)、アルゼンチンおよび世界の各地で、クリスティーナ・フェルナンデスを支持する行進が行われる。

Prensa Latina August 26, 2022 Published by: Ana Luisa Brown
Argentina denounces U.S. role in persecution of Cristina Fernandez
(アルゼンチン: クリスティーナ・フェルナンデス迫害における米国の役割を糾弾)
アルゼンチンのサンティアゴ・カフィエロ外相は、本日(8/26)、クリスティーナ・フェルナンデス副大統領に対する司法迫害は米国などによって進められていると糾弾した。

Green Left August 25, 2022 Ana Zorita
Argentina: Widespread protests demand higher wages
(アルゼンチン: 広範な抗議運動が賃金の引き上げを要求)
首都ブエノスアイレスでは、50万人以上の抗議者が国家議会に向かって行進した。 / この全国行動日は、国内最大の労働組合連合「労働総連合(CGT)」と「アルゼンチン労働者自治中央連合(CTA)」が呼びかけたものです。建設、公共サービス、エネルギー、運輸の各労働組合が抗議行動に参加した。

teleSUR Published 25 August 2022
'Cristina Did Not Commit Any Crime', Argentine President Says
(「クリスティーナはいかなる犯罪も犯していない」とアルゼンチン大統領)
現在、企業メディアは、クリスティーナ・フェルナンデス=キルチネルに対する裁判が法的にも倫理的にも正しいものとして紹介し、モラル・リンチにつながる物語を推進している。 / 水曜日(8/24)、アルベルト・フェルナンデス大統領は、クリスティーナ・フェルナンデス副大統領は検察庁によって彼女に起因するとされているいかなる犯罪も犯していないと断言した。

Prensa Latina August 25, 2022 Published by: Ileana Ferrer Fonte
Support for Cristina Fernandez continues
(クリスティーナ・フェルナンデスへの支持、続く)
アルゼンチンの政治・社会団体は、木曜日(8/25)、クリスティーナ・フェルナンデス副大統領への支援を改めて表明し、彼女に対するメディアと司法の迫害を糾弾している。

teleSUR Published 17 August 2022
Argentine Movements Protest Against Speculative Inflation
(アルゼンチンの運動が投機的インフレに抗議)
アルゼンチンの労働組合グループと社会運動は、水曜日(8/17)に首都の様々な場所から国民議会までデモ行進し、「価格形成者と投機」に拒否反応を示した。
【「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」(2022.08.19 Friday)に全訳あり】

teleSUR Published 14 July 2022 
Marches in Argentina Asking for Social Benefits
(アルゼンチンで社会的給付を求めるデモ行進)
国の微妙な社会経済状況の中、数万人がブエノスアイレスで「社会支援プログラム」の拡大を求めてデモ行進をおこなった。 / この動員は、与党中道左派の政治連合「Frente de Todos」を含む多数の社会的・左翼的組織によって呼びかけられたものであった。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。