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「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

(ベネズエラ連帯) ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.66

2022-10-14 | ラテンアメリカ
ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.66
( 2022年10月13日)


(ブラジル要点)
・ 大統領選は10月30日の決選投票へ。 / 10月2日の選挙結果は事前の世論調査が大きくはずれた。ルーラはほぼ予想の範囲だったが、ボルソナロは予想より5%以上高かった。48.43%(5,726万票)対43.20%(5,107万票)、約620万票差。
・ 3位4.16%(490万票)の中道右派テベトと4位3.04%(350万票)の中道左派ゴメスが、ともにルーラ支持を表明。ただし、どれだけの支持者がそれに従うかは不明。 / 10月10日発表のIpec世論調査では、ルーラ51% 対 ボルソナロ42%、有効投票のみでは55% 対 45%となっている。
・ 世論調査の予想が大きくはずれた理由がさまざまに論じられている。 / ルーラの結果はほぼ予想の範囲内で、ボルソナロの方が大きく違ったということから、調査を受けたボルソナロの支持者の多くが答えないか本心とは違う答えをした可能性が指摘されている。ボルソナロが「調査会社は信用できない」と繰り返していたことを受けて、そういう対応をした支持者が多くいたのではないか、と。 / もうひとつ有力なのは、ボルソナロの支持者は切迫感を持って投票に行き、ルーラの支持者は安心感から「行かなくても勝つ」と考えた人が増えたのではないか、と。交通費を使わなければ投票に行けないところが多くあるという! / さらに、フェイスブックやツイッターなどSNSのフォロアー数が、ボルソナロは4,900万人、ルーラは1,700万人と、大きく水をあけられていると指摘されている。【SNSではフェイクニュースが絶えず流されている。】 / ボルソナロのバラマキ政策などが下層の一定の部分を引きつけたのではないかとの指摘もある。ただし、3,000万人以上が飢餓状態にあるという現状をはじめとして、ボルソナロ政権の下で人民生活が極度に悪化したので、あまり効果はなかったという指摘も。
・ 経営者が従業員や取引先に特定候補への投票を強要する選挙犯罪が多く行われていたことが明るみに出てきている。 / また、国家公務員がボルソナロへの投票を強要されていると、ブラジル中央労組(CUT)が非難。
・ 下院513議席、上院27議席(全81議席の3分の1)、州知事選、地方議会選が同時に行われた。 / ボルソナロが大統領になってからつくった「自由党(PL)」が、下院で99議席を獲得して最大の政党となった。上院では14議席を獲得。 / 州知事選では10月30日に持ち越されたものが多くある(27州のうち12州が未定)。確定した15州では、ボルソナロの自由党が9州で、ルーラの労働者党が6州で勝利。
【ファシストが下層の人々にも受ける政策を吹聴しファシズム政党が伸びるという現象が世界的に生じているが、それがブラジルでも生じているようだ。】

           ――  ――  ――  ――  ―― 

(ブラジル)

teleSUR Published 11 October 2022
Brazilian Bishops Warn About Political Use of Religion
(ブラジル司教団、宗教の政治利用について警告)
ボルソナロの支持者は、労働者党の大統領候補ルーラ・ダ・シルバを貶めるために、宗教的な内容を含むフェイクニュースを絶えず流している。 / ブラジル司教団は火曜日(10/11)に発表した公開書簡を通じて、10月30日に行われる大統領選第2ラウンドを前に、選挙戦において宗教を武器として利用することを「激しく」非難した。 / ブラジルにおける宗教は、主にボルソナロが福音派教会の間で行ってきた布教行為によって、政治的な道具にされており、ジェンダー権の否定などの保守的な提案を通じて同調者を見つけようとしている。

Yahoo!ニュース 10/11(火) 8:58配信 ブラジル日報
《ブラジル》「ルーラ当選なら工場閉鎖」経営者が従業員に選挙ハラスメント
2日に行われた統一選の一次投票で、特定の候補者に投票するように誰かに強制、脅迫したり、何らかの利益を約束したりする事は選挙ハラスメントにあたる犯罪行為である事を選挙検察が明らかにし、企業内の従業員に対する慣行増加を監視する意向を明らかにしたと10日付G1サイトなどが報じた。
【いくつかの実例が紹介されている。経営者が従業員に、あるいは取引先に、など。】

teleSUR Published 10 October 2022
Lula: 9-Point Lead Over Bolsonaro in Brazil’s Runoff Election
(ブラジル: ルーラ、決選投票でボルソナロに9ポイントのリード)
月曜日(10/10)に発表されたIpec世論調査によると、ブラジルのルーラ・ダ・シルバ前大統領は、ジャイル・ボルソナロ大統領に対して9ポイントのリードを保っている。 / この世論調査によると、ルーラは51%の票を獲得し、ボルソナロの42%に対抗することになる。 / 有効票のみを考慮すると(空白票や無効票を割り引くと)、左翼指導者は55%の支持を得て勝利し、極右候補は45%ということになる。

Plensa Latina October 9, 2022 Published by: Pavel López Lazo
Brazil´s CUT condemns electoral duress to vote for Jair Bolsonaro
(ブラジル: CUT、選挙でボルソナロに投票するよう強要されたことを非難)
「ブラジル中央労働組合(CUT)」は、国家公務員が10月30日の決選投票でボルソナロ大統領に投票するよう強要されていると非難。 / CUTは、公式ウェブサイトで、決選投票へ向けて「労働者に(強制的に)ボルソナロへの投票をさせようとする使用者のソーシャルネットワーク上での非難が高まった」と警告している。

teleSUR Published 6 October 2022
Lula Consolidates Political Alliances Before Ballot in Brazil
(ブラジル: ルーラ、投票前に政治的提携を固める)
ルーラ・ダ・シルバの伝統的な政敵だった元ブラジル大統領(1995~2003年)の「ブラジル社会民主党(PSDB)」党首フェルナンド・エンリケ・カルドーゾが、「この第2ラウンドでは、民主主義と社会的包摂のための闘いの歴史に賛同して、私はルーラに投票する」と表明。 / 「民主労働党(PDT)」は、ジャイル・ボルソナロ現大統領が「何百万人ものブラジル人を運命に任せ、パンデミックの際に70万人を死亡させた責任を負う絶対的に無能な大統領」であることから、ルーラの立候補を支持するという。 / 「ブラジル民主化運動(MDB)」が第1回投票で大統領候補として後援したシモーヌ・テベトは、「民主主義と憲法へのコミットメントを、現大統領に見ることができない」という理由でルーラを支持すると公言している。 / MDBとPDTの立場が決まれば、ルーラは10月2日の大統領選挙で得票数3位と4位を達成した政治勢力の支持を得ることになる。 / 最新のIPEC調査によれば、ルーラには既に51%の投票意思があり、ボルソナロを8%ポイント上回っている。

INTERNATIONALIST 360° on OCTOBER 5, 2022 Brian Mier 【MR onlineにも】
Media Spins Lula Victory as Defeat 
(メディアはルーラの勝利を敗北として報道する)
10月2日に行われたブラジル大統領選挙第1回投票に関するアングロメディアの報道を見ると、何気なくニュースを見た人は、ブラジル労働者党が大敗したという印象を持つかもしれない。このような印象を与えるには、信じられないほどのスピンが必要である。そのためには、いくつかの重要な事実を軽視したり、無視したりしなければならない。ここでは、そのいくつかを紹介しよう。 / 労働者党候補のルーラ・ダ・シルバは、現職のジャイル・ボルソナロを620万票差で破った。これは、1985年の民主化以降、ブラジルの大統領選の第1回投票で挑戦者が現職を破った初めてのケースである。 / 労働者党(PT)は、国民議会での代表者数を56人から68人へと21%増加させた。これは、非合法なミシェル・テメル政権の始まりからボルソナロ政権の最後の4年間までの長く意気消沈した時期からのカムバックであり、PTの議会での代表はディルマ・ルセフ大統領時代の位置に戻った。さらに、その内輪の連合体2党(PCdoBとPV)がさらに12議席を獲得し、すべての法案に一括投票する見込みの議員数は80人になった。これに、PTの伝統的な議会の盟友であるPSOLが選出した12人の委員を加えることができる。 / サンパウロ州は、ブラジルの人口の約20%が居住し、連邦政府に次いでブラジルで2番目に大きな政府(州政府)を持っている。サンパウロ州議会でのPTの代表は、党のオリジナル創設者の一人である80歳のエドゥアルド・スプリシーが他の候補の3倍以上の票を獲得するなどの活躍により、なんと8割も増加した。ボルソナロがルーラに7%程度の差をつけた保守的な州において、PTは議会で第2党となる。 / 全国で、若い左翼の労働組合や社会運動活動家の新世代が公職に初当選するか、より高い役職に推挙された。西半球最大の貧困層・労働者階級の社会運動である「社会主義的土地なし農村労働者運動(MST)」は、数十年間選挙政治から遠ざかっていた。この運動から何人かの候補者を選ぼうとしたことはあったが、メンバーのほとんどが農村部の農地改革入植地に住んでいるため、選挙に必要な票を集めることは困難だった。しかし、今年は15人の候補者を擁立し、2人の国家議員と4人の州議会議員を当選させることができた。ルーラとルセフの時代に進められた高等教育制度の構造改革により、何十万人ものMST活動家が無料の公立大学に入学することができたため、運動は「Levante Popular da Juventude(人民青年蜂起)」など他の社会運動と連携し、全国の都市でMST候補のためにキャンバスを広げて何千人もの大学生を動員することができた。

teleSUR Published 5 October 2022
Lula, Supported by Tebet, 3rd in Brazil's First Round Election
(ルーラ、ブラジル大統領選第1ラウンドで3位のテベトが支持)
10月30日の選挙に向けて、Simone Tebet上院議員は左翼候補ルーラ・ダ・シルバへの支持を表明した。 / 10月2日の第1回投票で、中道右派「ブラジル民主運動(MDB)」のテベト上院議員は490万票(4.16%)を獲得した。 / 中道左派「民主労働党(PDT)」のシロ・ゴメスもルーラへの支持を表明している。ゴメスは350万票(3%)でテベトに次ぐ4位だった。 / その他、フェルナンド・エンリケ・カルドーゾ元大統領(1995-2002)も第2ラウンドで支持することを表明している。

ブラジル日報 2022年10月4日 《記者コラム》
世論調査との差はなぜ起こるのか=躍進するボルソナロ、油断したルーラ
世論調査におけるルーラの数字は予想範囲内だが、大統領の得票予想は35~38%程度で、常に10%前後の差が開いていた。わずか5%の接戦になるとは、大方の世論調査では示されていなかった。 / 9月29日にダッタフォーリャは「ルーラ50%で第一回投票勝利、ボルソナロ36%」という数字を発表していた。だが30日(金)に発表されたBrasmarket調査では、1位がボルソナロの45.4%、2位がルーラ30.9%というものもあった。 / 今回の選挙で明らかになったことの一つは、電子投票制度は信用できるが、世論調査は間違いが多いということだ。 /  驚いたことに大統領が所属するPL党(自由党)の連邦議員が98人に激増した。マスコミから悪評を立てられて辞めたリカルド・サーレス元環境大臣、エドアルド・パズエロ元保健大臣らも凄い得票で下院議員に当選した。 / 前回の選挙ではボルソナロ人気で当時の所属政党PSLは58人に激増したが、今回はそれ以上の勢いを見せている。明らかに大統領派は勢いに乗っており、ルーラ派は油断していた。 / 大統領選だけでなく、様々なレベルで世論調査とは違う結果が出た。例えば、サンパウロ州知事選では常にPTのアダジ候補が1位で、ボルソナロ派のタルシジオは2位か3位だった。それが大差をつけて1位に躍り出た。サンパウロ州上院議員選でもマルシオ・フランサ元州知事が常に1位だったのに、ふたを開けたらボルソナロ派のマルコス・ポンテスが断トツで1位になった。リオ州知事選でもボルソナロ派の現職クラウジオ・カストロ知事が1次投票で決めるとは、誰も予想していなかった。 / 大きな流れとしていえるのは、大方の世論調査ではボルソナロ派の票が少なく見積もられ、ルーラ派が多めに出ていたことになる。ボルソナロが「調査会社は信用できない」と選挙キャンペーンで訴えていたことが証明された形だ。 / 今まで一度も世論調査を受けていない人は多い。ブラジルには5,565市、1億5,645万4,011人の有権者がいる。その動向をわずか200市程度に住む、2~3千人で調べることが可能なのか。市の割合のわずか3~4%、人口比で言えば0.002%だ。そこで統計調査のさまざまなノウハウが必要になり、手法の違いが数字の違いになる。 / 事前の調査と実際の投票の差はどこから 事前の世論調査と実際の投票数の違いが出る理由は、いろいろ考えられる。(1)ボルソナロ支持者は調査会社に対して強い不信感を持っているから、質問に対して本心とは違うことを答えている可能性がある。大統領は、調査会社は誤差を使って自分に不利な結果を発表していると訴えており、支持者からすれば調査会社は「敵」のような存在だからだ。そのため、そのような行動に出ており、その差の分が、当日はボルソナロ票が多くなる可能性を秘めていた。(2)世論調査の幾つかは電話で行われており、「電話を持っている人」という基本条件が、すでに全国民のプロフィールからずれている。IBGEの2020年調査によれば、携帯電話を持っていない人は国民の2割を占めており、ここの部分が最初から調査対象から除外されている。しかもこの場合、貧困層ほどもっていない訳で、当日は貧困層の声がより明確に反映される分、差がでる。【(2)の方は貧困層が多くボルソナロを支持したということになるが・・・。また、この後に対面調査をしているところもあるがそこも同様の誤差が出ていると指摘し、「つまり、対面調査をしているからといって、その調査結果が信用できるとは限らないわけだ」としている。】 / 某日系ベテラン政治家からは、「ブラジルには5.565市もあり、調査会社が選ぶのは大きめの市ばかり。小さな市はほとんど調査されることはない。小さな市が丸ごとボルソナロ派とまだら状態の場合がある。その平均をとるのは大変難しい。本当の動向は分からない」と言われた。 / 今回、サンパウロ州で顕著なボルソナロ派の躍進は、世論調査から抜け落ちた小さな市の地方票が強く反映していることが推測される。 / 従来「貧困層はルーラ支持」というイメージが強かったが、この辺が変わってきていると推測される。【世界的な傾向だがブラジルでもファシズム潮流が下層の一定の部分をとらえているということか。】この部分の調査が足りなくて、実際の投票で差が出たのかもしれない。 / それにフェイスブック、ツイッター、インスタグラム、ユーチューブなどのSNSのフォロアー総数で1位は依然としてボルソナロの4,900万人、ルーラは1,700万人と大きく水をあけられている。ルーラは追い上げたが、まだ左派はデジタル対応で後手に回っている。 / 世論調査では「ルーラが1次投票で勝つかも」という結果ばかりが出て、マスコミがそのまま報道することが繰り返された。その結果、ボルソナロ支持者による「投票に行かなきゃ負ける」という切迫感を刺激したかもしれない。逆にルーラ支持者では「もう勝った」と安心して投票に行かなかった貧困層がいた可能性がある。彼らは交通費をつかって投票に行くことにもともと抵抗があり、「行かなくても勝つ」という油断が広がっていた可能性がある。 / 強烈な巻き返し予想されるボルソナロ陣営 「決選投票は別の選挙」というブラジルの言葉がある。10月30日までいろいろな動きが出てきそうだ。 / 大統領選で1位と2位の差は約600万票だ。3位のシモネの4%(約500万票)、シロの3%(360万票)の行方が今後を占う。2人ともルーラ支持に回る可能性が報じられているが、有権者がそれに従うかどうかは不明だ。とくにシモネのMBD所属議員にはボルソナロ派が多く、大統領がそこを狙うことは間違いない。

Peoples Dispatch October 04, 2022 by Brasil de Fato
What explains the difference between the polls and election results in Brazil?
(ブラジルの世論調査と選挙結果の違いを説明するものは何か?)
この差を説明する要因のひとつに、有権者のかなりの部分が選挙当日に投票を決めるという事実がある。2018年の大統領選の直前に行われたDatafolhaの調査によると、12%の有権者が選挙当日に投票を決めている。こうした選択肢は、世論調査から漏れてしまう。 / しかし、今年の選挙では、別の要因でその違いが説明できると研究者は言う。リオデジャネイロ州立大学(UERJ)社会政治研究所の政治学者で、「Manchetômetro」(経済や政治に関する報道を監視するサイト)のコーディネーターであるJoão Feres Júniorは、「仮説ではありますが、唯一考えられる答えは、ボルソナロの有権者が世論調査を嫌っている、つまり、世論調査に答えることを避けているか、答えても嘘の情報を報告していることだと思います」と。 / サンパウロ大学(USP)のデジタル政治討論モニターのコーディネーターであるMárcio Morettoによれば、「ボルソナロのネットワーク上でのキャンペーンは、世論調査機関を信用させず、街頭やネットワークで見たものを信用するよう人々に信じ込ませることだった。この戦略はうまくいった。ボルソナロは年明け、支持層に向けてメッセージを発した。『私は世論調査を信じない』と。彼の支持層はもう世論調査に答えず、彼の名前は世論調査の中で縮小していった」とMorettoは言う。 / 【この後、右派の未定票がボルソナロに集中したという説や、Ciro Gomesの票がボルソナロに流れたという説とそれを信じないという説など。また、諸種の世論調査など。】

teleSUR Published 4 October 2022
Lula’s victory ratified in first round of Brazil elections
(ブラジル選挙第1ラウンドでのルーラの勝利が確認された)
100%を数えた後、投票終了の公式時間から41時間後に、労働党の大統領候補の勝利を裏付けた。48.43% 対 43.20%。

teleSUR Published 4 October 2022
Brazil’s PDT Party Backs Lula for 2nd Round of Elections
(ブラジルのPDT党が第2ラウンドに向けてルーラを支持)
「民主労働党」のCiro Gomesはルーラ元大統領への支持を表明した。 / Ciro Gomesは中道左派で、10月2日の選挙では360万票を獲得して4位となった。第2回投票でルーラ支持を表明した。

Misión Verdad 3 Oct 2022 【スペイン語 / 機械翻訳】
PRESIDENCIA DE BRASIL SE DEFINIRÁ EN SEGUNDA VUELTA: NÚMEROS Y RESULTADOS
(ブラジルの大統領選は第2ラウンドで決着:数字と結果)
10月2日(日)にブラジルで行われた総選挙では、ルーラ・ダ・シルバ前大統領が勝利したが、数的に第1ラウンドでは決められない状態であった。48.43%の票を獲得し、世論調査の予測を大きく上回る43.2%の票を獲得したジャイル・ボルソナロ現大統領と10月30日に対戦することになる。 / 3位のシモーヌ・テベト(4.16%)率いるブラジル民主運動(MDB)と4位のルーラ元大臣チロ・ゴメス(3.04%)の票が、ブラジル次期大統領を決定する上で決定的な意味を持つことになる。接戦になることが予想される。 / 10月30日にルーラと労働者党(PT)が勝利した場合、ボルソナリスモが下院と上院で非常に活発になり、強力な野党になる。 / その他の結果 513人の代議員、上院議員の3分の1、知事、何百人もの州および連邦管区の代議員も選出された。 / 人口の多いサンパウロ、ミナスジェライス、リオデジャネイロの3州では、ボルソナロと連携する知事候補が勝利した。 / ボルソナロ大統領の自由党(PL)は、上級選挙裁判所の数字を基にした試算によると、議会で最大の議席を獲得した。 / ボルソナロのPLは日曜日の選挙で少なくとも23人の議員を獲得し、99人に達し、過去24年間で下院に選出された最大の会派となった。2018年、PLは33人の連邦議員を獲得していたが、これは現在の議席の半分以下である。 / PTも56名から76名と議席を増やした。 / ボルソナロは9つの知事職を獲得し、ルーラは第1ラウンドで6つの知事職を獲得した。第2ラウンドで知事を決める州はまだ12州ある。

Misión Verdad 3 Oct 2022 【スペイン語 / 機械翻訳】
GIRO EN EL PT Y AUGE DEL BOLSONARISMO: SOBRE LAS ELECCIONES EN BRASIL
(ブラジルの選挙をめぐって:PTの転換とボルソナリスモの台頭)
主要な世論調査の予測に反して、総選挙は、ブラジルの左派の政治のあり方に疑問を投げかける結果をもたらした。ルーラ・ダ・シルバと労働者党(PT)は、第1ラウンドで期待された大統領選の勝利を達成できず(得票率48.4%)、次の選挙戦は10月30日に大統領と全国の主要ポストを巡って行われることになった。 / 一方、ジャイル・ボルソナロと自由党(PL)は大統領選で43.2%の票を獲得し、ルーラとわずか5ポイントの差であった。PLは議会投票でも強さを発揮し、上院では81議席中14議席、下院では513議席中99議席と最大議席を獲得した。 仮に将来のルーラ政権が誕生した場合、保守派の議会代表が多数を占めるため困難に直面する可能性がある。 / ブラジルの選挙地図:赤はルーラ支持、青はボルソナロ支持[ブラジルの地図で示されている] / これは、年々二極化が進み、PTの政治・選挙戦略が期待通りの結果を出していないということである。 / ルーラと進歩的な代表に味方する大衆組織、社会運動、NGO、左翼ネットワークが、他の数十年の伝統的な定式化と動員の力を失っているという根本的な事実もある。左派政党や組織は、社会的基盤とのコミュニケーション・チャンネルを徐々に失っている。このことは、キャンペーンについて語られてきたことにも反映されており、いわばPTの実存的な断絶を表している。 / 現政権によるCOVIDパンデミックの悲惨な管理を経て、この2022年に飢餓が蔓延しながらも経済成長が報告されたことが、PLが支持される大きな要因になっている。インフレ率は過去2年間と比較して低下しており、失業率も低下している。ブラジルは依然として世界最大の食肉生産国であり、世界第4位の穀物生産国である。 / 国際的な状況は、ここ最近、ボルソナロ大統領率いるブラジルの現在の姿にも好意的に作用している。地政学的秩序の地殻変動に対するボルソナロのスタンスは、中国やロシアを中心とするBRICSなどが推進する多極化に好意的で、米国一極の帝国的衰退に率直に対抗するものであった。 / いずれにせよ、PLはブラジルに存在する強力な保守運動を基盤として活動しており、ボルソナロがプラナート宮殿の手綱を取った数年前よりも、動員力と政治的投射力が高まっていることを実証しているのである。

Peoples Dispatch October 03, 2022 
Lula and Bolsonaro to face off in second round of presidential elections in Brazil
(ブラジル大統領選: ルーラとボルソナロが第2ラウンドで対決へ)
立法府の選挙 日曜日の選挙では、2023年から2026年にかけての知事27名、下院議員513名、上院議員81名のうち27名が選出された。 / 上級選挙裁判所(TSE)が発表した結果によると、右派勢力は国会だけでなく知事職でもその地位を固めた。 / 第1回投票で選ばれた15人の知事のうち、9人が保守派のPLに属し、6人が進歩派のPTに属している。 / 同様に、下院ではPLが99議席を獲得し、23議席を増やした。上院では7議席を獲得し、合計13議席に達した。さらに、PLは両院で最大のベンチである。右派のブラジル連合党、進歩党、社会民主進歩党などの同盟諸党とともに、PLは議会で過半数を占めている。 / 一方、左派政党の連合であるPT、共産党、緑の党(PV)は下院で79議席を獲得し、11議席を増やした。上院では、PTが9議席を獲得し、2議席を増やした。
【国民議会と州知事で保守勢力が過半を占めている。決選投票で勝利しても後が困難に。】

Peoples Dispatch October 03, 2022 by Landless Rural Workers' Movement
Brazil’s Landless Rural Workers’ Movement elects six candidates
(ブラジルの「土地なし農村労働者運動」が6人の候補者を選出)
MSTは、ブラジルの12の州で州・連邦議員に15人の独自候補を擁立した。 / 今回の選挙では、単に大統領を交代させるだけでは不十分であり、国のための大衆的なプロジェクトの構築に取り組む国会議員を登用することが必要であると考え、MSTの全国方向が調整した候補者を初めて擁立することになった。

INTERNATIONALIST 360° on OCTOBER 3, 2022 Ben Chaco
Brazil’s Communist Leader says ‘Occupy the Streets’ to Guarantee Lula Second-Round Victory
(ブラジル共産党指導者、ルーラの第2ラウンド勝利を確実にするため「路上を占拠せよ」)
「街頭を占拠し、できる限り多くの人に話しかけ、大衆の意識を高め、ルーラへの支持をさらに確実なものにしよう」と呼びかけた。 / 右派政党も下院選挙で健闘し、下院では左派政党を抑えて過半数を確保したようだ。 / 第1回目は、ルーラが57,257,453票(48%)、ボルソナロが51,071,106票(43%)を獲得し、99.9%が集計された。
【「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」(2022.10.05 Wednesday)に全訳あり】

teleSUR Published 2 October 2022
Leftist Lula Wins 1st Round of Brazil’s Presidential Elections
(ブラジル大統領選挙第1ラウンドに左派のルーラが勝利)
【第1ラウンドでは決まらなかった。ボルソナロの得票が予想外に多かった。】
ブラジルの上級選挙裁判所(TSE)によると、99.74%の票を集計した結果、ルーラが48.36%で第一ラウンドに勝利した。次いでボルソナロが43.65%を獲得した。ルーラとボルソナロの間で決選投票が行われることになる。 / ボルソナロ大統領は、10月30日の決選投票を前に、世論調査が間違っていたこと、国民議会で自分の党が良い結果を出したことを強調し、楽観的な見方を示した。 / 本日投票権を持っている156,454,011人のブラジル人のうち、約80%が投票権を行使した。
【議会や州知事などの結果は未だこれから。】

INTERNATIONALIST 360° on OCTOBER 1, 2022 Gustavo A Maranges
Brazil: A Presidential Election that Will Mark the Immediate Future of Latin America
(ブラジル: ラテンアメリカの近未来を特徴づける大統領選挙)
ラ米の政治学者で映画監督のMicaela Ovelarに、大統領選挙を前にした南米諸国の現在のシナリオやその他の決定的な問題についてインタビューした。(Micaela Ovelarはアルゼンチン・ベネズエラ人で、ウーゴ・チャベス大統領の外交政策アドバイザーの一人であった。過去15年間、ベネズエラ政府で働き、現在はサンパウロに住んでいる。)
【長文。重要箇所だけ。】ボルソナロの選挙基盤は、13年間のPT政権がもたらした経済的繁栄のおかげで成長した中産階級以上の層で構成されています。これらの層は、ボルソナロのメインスローガン「神、祖国、家族、そして自由」に非常に共感している。これは、ボルソナロの提案を非常によく表している。“自由”とは、彼の経済プログラムを指しており、それは深い新自由主義的なものである。アグリビジネスにあらゆる自由を与えて先住民、アマゾンの保全、環境を大切にすることと対立するものです。本質的には社会的伝統主義と経済的新自由主義です。 / 今、ブラジルでイデオロギーを超えて力を合わせているものがあるとすれば、それは環境悪化、特に主要な生態系であるアマゾン、最貧困層の不安定な生活状況、COVID-19パンデミックの影響などである。 / ボルソナロは外交団を集めて、10月に負けたらクーデターを起こすとまで言い放ちました。これは、選挙を司る司法府との対立の火種となった。 / ルーラは、幅広い政治的同盟を育み、多数派を納得させることに賭けてきました。彼は生まれながらの労働組合員であり、集団指導のおかげで力をつけてきた。今日、彼は労働組合運動、土地所有者運動(MST)、アマゾンと環境の保護者、先住民、農民、LGTBQ+、女性の権利の保護者などを頼りにしています。つまり、これらは、ルーラの立場とある側面では意見が異なるものの、彼を進歩と変革のための選択肢とみなす勢力である。ボルソナロ政権に踏みにじられたという事実で一致している。思想的には同質ではないグループである。 / PTはブラジルを飢餓地図から外すことに成功しましたが、現在、3000万人以上のブラジル人が飢餓状態にあり、人口の50%が十分な食料を得られていない。 / ルーラの副大統領にサンパウロの前知事ジェラルド・アルクミンが任命されたことは、非常に疑問視された。確かに、この副大統領人事は非常に議論を呼び、ルーラを支持する一部の左派セクターから批判されました。しかし、これは勝利を確実にするための同盟関係を構築する戦略の一部です。 / アルクミンの起用は、ボルソナロに対して広範な戦線を形成するというルーラの意志に応えたものであり、まさに救国の第一歩である。この決定は、当時は確かに物議をかもしたが、今日ではほとんど誰も疑問に思っていない。この数ヶ月の選挙戦の後、すべての疑念は消え去りました。 / すべての進歩的勢力は主な課題は選挙後にやってくることを理解している。 / ルーラの選挙戦は非常に充実しており、福音派の教会まで参加した。2018年にボルソナロがほぼ制圧した分野であるだけに非常にポジティブである。

Plensa Latina October 1, 2022 Published by: Martin Hacthoun
Lula’s challenges to change Brazil, again 
(ブラジルを変えるルーラの挑戦、再び)
もし当選すれば、その前途は容易ではない。 / 国の発展のために重要かつ必要な施策を成立させるためには、国民議会で過半数の支持を得ることが必要である。しかし、そのためには、中道政党の指導者と再度交渉することが必要である。 / これらの政党は、2016年にディルマ・ルセフ前大統領を弾劾した主犯の一人であり、その後、現政権と手を組んだのである。 / しかし、ルーラが直面しなければならない主な課題は、社会的な地盤にある。ボルソナロ政権の4年間で、ブラジルはこの分野での挫折を加速させた。 / 2014年に飢餓マップから離脱した時には、一皿の食料のために毎日苦労しているのは950万人(人口の5%)だったが、今では3,310万人の国民(人口の15%)が食べられない状況で暮らしている。これは1992年と同じ割合である。 / 健康危機の中、平均寿命は2019年の75.3歳から2021年には72.8歳まで低下し、2008年と同じ水準になった。 / 全国商品・サービス・観光業連合会によると、債務残高はブラジル人家庭の77.7%に達し、過去12年間で最高となった。 / インフレ率は、2018年の年率3.75%から2021年には10.06%に上昇した。その結果、過去5年間でブラジルの通貨(レアル)は購買力を31.32%失った。

junge Welt 01.10.2022 【ドイツ語 機械翻訳】
NACHHALTIGE LANDWIRTSCHAFT 
(ブラジル: 持続可能な農業)
»Das Land den Leuten, die es bestellen!« (“土地は耕す人のもの!”)

ブラジルの選挙と土地なし運動MSTの農業生態学的要求について。Maria de Jesus dos Santos Gomes氏とCarlos Frederich Ramalho Santana氏へのインタビュー。
労働組合や運動の観点からは、ボルソナロの新自由主義的・人種差別的プロジェクトに終止符を打つべき時が来ている。ルーラが獄中にあったとき、「ルーラ・リブレ(ルーラに自由を)」キャンペーンを調整するために、私たちは民衆委員会を作りました。これは幅広い分野での取り組みでした。釈放後は、委員会を利用してキャンペーンを行いました。私たちは、ルーラを第一ラウンドで大統領に選出するこの闘いにおいて、全左翼と団結しています。 / MSTは、14州で戦闘的指導者の候補者を擁立し、初めて参加します。今回の選挙は、農地改革や農村住民に有利な公共政策という意味で、労働者党(PT)そして政府との対話を促進するための戦術的な必要性だと考えています。
【以下はMSTについての説明が大半。】

Peoples Dispatch September 29, 2022 by Zoe Alexandra
“It is not a sin to vote for Lula”: The left and Evangelicalism in Brazil
(ブラジルの左翼と福音主義:「ルーラに投票するのは罪ではない」)
福音主義者はブラジルの重要な票田であるが、決して一様な集団ではない。進歩的な福音主義グループ・人々の運動は、誤解を解き、福音派コミュニティと左翼の間のギャップを埋めるためのキャンペーンを展開している。 / 今回の選挙戦で候補者とその陣営が取り込もうとした主要なグループのひとつが、福音主義キリスト教徒である。「Datafolha Institute」の調査によると、福音派キリスト教徒は最も急速に成長している宗教グループのひとつであり、今日では人口の少なくとも31%を占めている。2018年の選挙では、福音派キリスト教徒とする有権者の70%がジャイル・ボルソナロに投票し、ボルソナロの勝利達成を後押しする決定的な票となった。 / 2022年の選挙に向けて、極右候補で現職のボルソナロ大統領への支持は、福音派の間で減少している。「Datafolha」の調査によると、福音派の有権者の48%がボルソナロを支持し、31%が労働者党候補のルーラ・ダ・シルバを支持している。 / この幅広い層への働きかけの重要性を認識し、「法の支配のための福音主義戦線」、「人民闘争委員会」(選挙を前に草の根の政治活動を再開するために結成)、「土地なし農村労働者運動(MST)」、「権利のための労働者運動(MTD)」など、さまざまな進歩組織がこの層との対話と対象を絞り込んだキャンペーンを組織し、一部の福音主義者票を左に誘導しようと試みている。
【主として下層の人々に働きかけている。】

teleSUR Published 28 September
Hunger in Brazil Marks the Campaign and Gives Wings to Lula
(ブラジルの飢餓が選挙戦を特徴づけ、ルーラに翼を与える)
飢餓は、来るブラジル総選挙でルーラに大勝利をもたらす決定的な要因になるかもしれない。 / 家族全員がゴミをあさる姿や、スープを作るために鶏の骨を拾うために並ぶ姿は、もはや過去のイメージではなく、選挙戦の中で力強く再登場している。飢餓の復活は、ブラジル人が新大統領を選出するために今週日曜日に投票に行く際に最も重視される要素のひとつである。 / ブラジルのセンターと大学の研究者によって結成された「Pensann Network」のレポートによると、現在ブラジルでは3,310万人が飢餓に苦しみ、1億2,500万人が食糧不安の状態(1日3食たべられるかどうかわからない状態)にあるという。 / 8月と9月にブラジルはデフレを記録したが(主に燃料価格の下落による)、最貧困層に最も影響を与える食料価格は上昇を続けている。さらに、失業率は9.1%に低下したが、依然として6,000万人が失業中か、あるいは希望より少ない労働時間で、多くは生きるのがやっとの非正規雇用に就いている。 / 現在、2000万人以上の低所得世帯が月額600レアル(112円)の手当を受けているが、インフレが買い物かごに及ぼす影響を相殺するには不十分であることが判明している。 / 世論調査によれば、こうした政府の援助を受けている人々の大半はルーラを支持している。それは主に、「飢餓ゼロ」や「ボルサ・ファミリア」といった、何百万人ものブラジル人を不幸から救い出す鍵となったプロジェクトなど、彼が政権を担っていた頃の社会プログラムの記憶によるものだ。2014年、国連はブラジルを「飢餓地図」から削除した。 / ルーラは演説の中で、この遺産が破壊されたことを悔やみ、選挙に勝てば再び飢餓との闘いを最優先課題にすると強調している。 / 最も貧しい社会集団では、9月26日のIpecの世論調査によると、ボルソナロの23%に対し、ルーラは57%の票を獲得することになる。

INTERNATIONALIST 360°SEPTEMBER 27, 2022 Danny Shaw
Brazil: More Fascism and Neocolonialism or a Path Back to Self-Determination?
(ブラジル: さらなるファシズムと新植民地主義か、それとも自決への道に戻るか?)
【長文。重要箇所だけ】女性の50パーセントがルーラに、27パーセントがボルソナロに投票すると予想されている。16歳から24歳の若者は、ルーラに投票する可能性が2倍ある。ボルソナロに投票する可能性が最も低い層は黒人女性である。アフロブラジリアン全般と、最低賃金の2倍以下の収入しかない家庭(これは選挙民のおよそ55%にあたる)は、ボルソナロに投票する可能性は低い。白人男性の間ではボルソナロがリードしており、最低賃金の5倍以上の家庭においては、ルーラの35%に対し、彼は47%という投票率である。 / 別のDatafolhaの調査によれば、ルーラは、ボルソナロの30パーセントに対して53パーセントのカトリック票を維持している。アフリカ系ブラジルの他の宗教の場合、PT候補ルーラは自由党のライバルよりも4倍高い投票率を示している。ルーラは自称無神論者の間で快適なリードを保っており、60パーセントが彼に、22パーセントが現職に投票すると予想されている。ボルソナロの主要な支持基盤である福音主義キリスト教徒では、52%の投票率である。ボルソナロのこの分野へのアピールは、彼が「保守的な家族の価値を推進し、中絶と同性婚に反対している」ことに由来する。ボルソナロの主要層の人々の34%が現在ルーラに投票すると言っている事実は、絶大な意義を持っている。 / PTの貧困層擁護をさらに理解するためには、その基盤と姉妹組織、そして階級闘争の最前線での活動に目を向ける必要がある。PTの真の労働者階級の基盤は、CUT(Central Única dos Trabalhadores)である。南米で最大、世界で5番目の組合であるCUTは、784万7077人の会費納入者と2390万1044人の関連組合員を持っている。 / 「土地なし労働者運動(MST)」は、PTや他の左派政党と密接に連携している。1980年代以降、MSTは約37万世帯を動員し、ラティフンディオ(個人または企業が保有する巨大な土地)に対して2500の集団的土地占拠を実施した。憲兵隊の絶え間ない脅威と攻撃にもかかわらず、半球史上最大の社会運動は750万ヘクタールの土地を解放し、重要な教育プログラム、農業生産の増加、組合、質の高い保健医療が開始されるようになった。 / 「住宅闘争国民運動(MNLM)」は、「都市空間における連帯を、MSTとのユニークで有機的な関係において構築する」ものである。土地を越えて、私たちは宅地、住宅、衛生、その他周縁化された人々のニーズのために闘う」。この「不法占拠者」の組織は、何千もの家族のための家を占有し、集合教育センターと保育所を設立した。 / 「PT」、「社会主義と自由のための党(Psol)」、「ブラジル共産党(PCdoB)」による勝利は、こうした再分配と賠償を継続するための空間を維持することになる。 / 第3次ルーラ政権は、ブラジルが2020年に離脱した「ラ米カリブ諸国共同体(CELAC)」や2019年に離脱した「南米諸国連合(UNASUR)」で積極的な役割を果たし、再び地域の自立と統合の擁護者となるであろう。また、ルーラはボリビアの「南部共同市場(メルコスール)」への正式加盟を強く主張することになる。また、コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領がベネズエラのチャビスタ政権と和解したように、当選すればルーラはすべての敵対関係をやめ、ボリバル共和国と協力的な関係を受け入れることになるだろう。ブラジルはBRICSと多極化する世界において、より強力な役割を果たすだろう。 / ルーラの外交政策はブラジルのボリバリアンファミリーへの再統合と、コチャバンバからカラカス、メキシコシティまで大陸全体で進行中の進歩的な変革へのさらなる勢いを表すだろう。ルーラは南米の統一通貨スールの構築について語っている。 / 1964年から1984年まで20年にわたる軍事独裁政権を経験したブラジルにとって、軍事独裁国家への回帰の危機は現実のものとなっている。 / ブラジルでは、黒人は最低所得層の人口の75.2%を占めているのに対し、一般人口の25.4%が貧困状態にあり、黒人の収入は白人の収入1ドルに対して56.1セントしかなく、黒人の32.9%が貧困線(1日5.50ドル)以下で暮らし、8.8%が極貧(1日1.90ドル)で暮らしている。


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