
あるお客様での点検業務後、プリンタトラブルで相談に乗ってほしいとお声をいただきました。

CANON製A4モノクロレーザ[LBP3310]

(他社が販売&設置した商品で、保守契約も無し)


トラブル内容は2点。

1.プリンタ内部にトナーが零れる。
2.印刷結果が汚れる。

印刷結果を見ると、用紙排出方向に向かっての、約4cm周期での同じような印刷汚れ。

これはドラムの摩耗かなと当たりをつけ、正面の蓋を開けてみたらこの通り。

再生トナーをお使いでした。

トナーが零れると聞いておりましたので、そっと再生トナーカートリッジCRG-515IIを引き抜くと、あらら、カートリッジの脇からトナーが零れます。

ドラムのローラを見ると摩耗していました。
安価再生トナー(ETカートリッジ)に良く見られるのですが、そもそも再生時にトナーを詰め直しただけでドラムローラを交換していない製品かもしれません。

どうも質の良くない再生トナーを購入されてしまったようですね。



プリンタ内部に零れたトナー、手の届くところを頻繁に掃除されているらしいのですが、部品の隙間に溜まったトナーはどうしようもありません。
これはCANON作業員によるオーバーホールをお勧めしたくなるのですが、、、
しかしそれには2万円以上の費用が想定されます。

更に[LBP3310]はリリース開始から5年以上の物。
あえて費用をかけるより、将来の新プリンタをお勧めした方がお客様の為になりそうなのです。



リサイクルトナーが純正品より圧倒的に安価なのは、「理由があって安価」なのです。

予算削減とエコは理解できます。
ですが、今回のようにプリンタ自体にダメージを与える可能性があるものですから、再生トナーを購入される方はリスクも検討すべきですね。

特に再生トナーが原因の故障の場合、保証期間内や、保守契約があってもそれの適用範囲外となりますから。



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