375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

【大会レポート】ロックンロール・マルディグラマラソン 2011 (レース編)

2011年02月19日 | 大会レポート 2011



早朝5時半頃だったろうか。まだホテルの部屋にいる時から、カーニバルの楽隊の演奏が聞こえてくる。レース会場までは徒歩10分ほどの距離。スタートは7時なので、まだ十分余裕があったが、気分も乗ってきたので早目にホテルを出ることにした。

2月13日(日曜日)、ニューオリンズで迎えた誕生日の朝。ほとんど雲のない快晴。気温は推定5℃前後という絶好のコンディション。

肝心の体調は・・・というと必ずしも万全ではなかった。1月のグーフィーズ・チャレンジのあとは、雪の多い天候の影響もあって思うように走り込めなかったし、2007年6月以来3年半ぶりに風邪の症状にも悩まされた。すでにほぼ回復しているものの、とても前半から飛ばしていける状態ではない。あくまでその時の調子に合わせた適正ペースを守り、後半に向けて余力を残しながらフィニッシュするレース展開をイメージしてスタートコラルに入った。

01mile 8分37秒
02mile 8分45秒(17分22秒)
03mile 8分32秒(25分54秒)
04mile 8分32秒(34分26秒)
05mile 8分30秒(42分56秒)
06mile 9分04秒(52分00秒)…怪しい距離表示・その1

序盤戦はガーデン・ディストリクトの閑静な街並みを西→東→西に折れ曲がって進みながらオーディポン公園に向かっていくコース。マイル8分30秒台を目安に無理のないペースで進む。早朝なので応援に出ている人は多くないが、その静けさが冷静な気持ちを維持するのに役立った。

5マイルまでは順調。6マイル目のラップがなぜか9分台に落ちているが、上り坂にさしかかったわけでもなく、体感ではずっとイーブンを保っているはずなので、ここはきっと距離表示がずれているに違いない、と自分に言い聞かせて切り抜けることにする。

07mile 8分19秒(1時間00分19秒)
08mile 8分21秒(1時間08分40秒)
09mile 8分28秒(1時間17分08秒)
10mile 8分26秒(1時間25分34秒)
11mile 8分27秒(1時間34分01秒)
12mile 8分27秒(1時間42分28秒)
13mile 8分32秒(1時間51分00秒)

7~8マイルはオーデュポン公園内の美しい並木道。実に気持ち良くジョギングできそうな公園だ。速く走ってしまうのはもったいない、と思いながらも、ここでややペースを上げ、マイル8分20秒台に引き上げる。

9~12マイルは前半のハイライト。『欲望という名の電車』で有名な世界最古の路面電車、セント・チャールズ・ストリートカーの線路沿いをダウンタウンに向かって東に進む。この通りは前日、電車に乗って下見をしていたのだが、歴史を感じさせる建物が多く並び、実に風情ある雰囲気。ここも速く通り過ぎてしまうのは惜しいが、マイル8分20秒台を目安にイーブンペースを保つことに専念する。

14mile 7分48秒(1時間58分48秒)…怪しい距離表示・その2
15mile 8分33秒(2時間07分21秒)
16mile 8分30秒(2時間15分51秒)
17mile 8分34秒(2時間24分25秒)
18mile 8分35秒(2時間33分00秒)
19mile 8分45秒(2時間41分45秒)
20mile 9分00秒(2時間50分45秒)

ハーフの通過タイムは1時間51分56秒。最近のマラソンとしては比較的ゆっくりしたペースだが、十分想定の範囲内。ここから、いよいよマルディグラマラソン最大のハイライト、フレンチ・クウォーターに突入する。ここを気持ち良く走るために、ニューオリンズに来たのだ、と言っても過言ではない。

キャナル通りを越え、North Peters通りを経て、異国風なレストランやショップが並ぶディケーター通りに突入。応援も一層にぎやかになる。そしてフレンチ・クウォーターの心臓部、有名なジャクソン広場を通過する直前に、奇跡は起こった。

なんと! 午前9時を知らせるセントルイス大聖堂の鐘が高々と鳴り響いたのである。

つまり、7時のスタートから2時間ちょうど。狙っていたわけではなかったのだが、絶妙のタイミングだった。自分の耳には、まるで誕生日を祝福する神の恩寵のように聞こえ、しばらく感動が止まらなかった。

14マイル通過ラップは7分48秒。いやいや、これはあり得ないだろう。いくらフレンチ・クウォーターの素晴らしい情景に感動して舞い上がっていたとしても、急に7分台に突入することはないはずだ。それとも本当にこんなスピードで走ったのだろうか?

15マイル以降は再びマイル8分30秒台に落ち着く。ディケーター通りからエスプラナード通りに左折し、シティパークの西側の通りを北上していくコース。このあたりはハリケーン・カトリーナの浸水の被害が大きかった地域だが、少なくとも走っている間は、そんな大災害を想像できるような痕跡は見当たらない。平和な市民のオアシス、に見える。

21mile 9分02秒(2時間59分47秒)
22mile 9分00秒(3時間08分47秒)
23mile 8分29秒(3時間17分16秒)
24mile 8分53秒(3時間26分09秒)
25mile 8分47秒(3時間34分56秒)
26mile 8分37秒(3時間43分33秒)

20マイル目あたりから体全体に微妙な疲れを感じ、マイル9分まで落ちてきた。ただし脚はまだ生きているし、極端な大失速というわけではないので、あせる必要はないと自分に言い聞かせる。勝負どころの23マイル(35km過ぎ)で挽回すべく、あえて急がずにエネルギーを温存する作戦を選んだ。

21~22マイルの区間は、ポンチャード湖畔のレイクショア公園内を走るコース。ヤシの木なども並び、いかにも南国のリゾートという雰囲気。やや気温が上がってきたように感じたが、体力を消耗させるほどではない。そして23マイル過ぎ、再びシティパークに戻るタイミングで溜めていた力を解き放ち、起死回生の逆襲に出る。なんとマイル8分20秒台に回復。次の24マイル目で多少力を抜いた後、25~26マイルは全力でビルドアップ。大歓声の中、何人ものランナーを抜き去り、最後の直線コースを駆け抜けた。

Finish Time 3時間45分09秒

自己歴代6位。だが、内容はそれ以上に良かったと思う。
前半ハーフ(1:51:56)と後半ハーフ(1:53:13)の落差が、わずか1分17秒。
レース運びとしては、ほとんど非の打ちどころがなかったのではないだろうか。

もちろん、全体的にスピードの底上げができれば理想的で、それが目下のところ一番の課題でもあるのだが、正直、体がついていかない。今の自分の体力では、これが精一杯という気がする。

レース後は、ロックンロールシリーズ恒例のコンサートを聴きながらガールハント、というわけではないけれども、おしゃれな女の子たちを見つけては、一緒に記念写真を撮りましょう、という感じで楽しいひとときを過ごした。

これで通算29回のフルマラソンを完走。
新たにルイジアナ州を加え、アメリカ国内でのフルマラソン制覇は13州となった。


★夜明け前から賑やかな演奏を繰り広げる、カーニバルの楽隊の面々。


★空が明るくなる時分には、ランナーたちもスタートコラルに集まってきた。


★お揃いのコスチュームで登場のお姉さん2人組。


★ゴール直後。シティパークの木漏れ日が心地良かった。


★レース後のロック・コンサート。テキサス出身の4人組バンドが登場。


★熱狂的ファンとおぼしき女の子たちが声援を送る。


★地元ルイジアナ州のスーザンさんと1枚。マルディグラ・カラー(紫・緑・金色)のビーズと髪飾りが素敵。


★お揃いのフェザーとタイツでおしゃれを決めたパトリシアさん(中央)とメーガンさん(右)の2人組。


★赤で揃えたデザインTシャツがよく目立つ5人組の女の子たちと1枚。


★花飾りのついたマスクが可愛い女の子たちと1枚。という感じで、ガールハントは続く…?


★ゴールに向かうランナーを1人1人迎える謎の美ジョガー。その正体は…?


★ラスヴェガスのレースでも同じ光景を見たような気がする。…ということは、ロックンロール・シリーズ専属の女子アナか?


★最後に、ゴールゲイトの前で1枚。


★2100番という切りのいい数字のゼッケンと、ビーズ付き完走メダル。

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