さらに、「総合栄養食」とパッケージに表示されているドッグフードは数多くありますが、今の日本ではどのようにして「総合栄養食」と認められているかご存知でしょうか?
実はどうしようもなくいい加減な取り決めで行われているのです。
・1つは完成したドッグフードを実際に約半年間犬に与え、問題がなければOK。
・もう1つは、実際にはドッグフードを与えずに完成したドッグフードに含まれている科学的な数字だけの栄養分を参照して、基準値内であればそれだけでOK。
というものです。
前者ではたった半年間の給与試験しか行わないのです。
後者ではたったの一度も実際に与えなくてもいいのです。
『このフードはペットフード公正取引協議会の分析試験の結果総合栄養食であることが認められています』という表示のあるドッグフードは、一度たりとも犬に食べさせたことがないまま流通しているフードかもしれません。
『総合栄養食』という表示があるからといって安心するのはちょっと危険です。
人間用の総合栄養食すら無いのに...
私たち人間界でも、最近になって注目される栄養素や食品がテレビで取り上げられ、その栄養素が『100年に一度の栄養学的発見!』とか騒がれている時代です。
例えば、乳幼児用・幼児期用・思春期用・成人用とライフステージに合わせた「総合栄養食」と書かれた食品がスーパーの棚に並んでいることなど想像できません。
ましてや日本人専用?アメリカ人専用?イタリア人専用?そんなものどこにもありません。
なのに、なぜか犬にはチワワ専用・ダックス専用・ヨーキー専用という総合栄養食が存在します。
仮に、「総合栄養食」というものが本当に優れた物だったと仮定して、なぜこんなにも値段にバラつきがあるのでしょうか?
5kgで300円のものあれば、1kgで2000円くらいするのもあります。
5kg300円(1kgあたり60円)の超低価格のドッグフードと1kg当たり2000円のドッグフードが同じ「総合栄養食」というのは正直矛盾を感じてしまいます。
そもそも私たちの周りに1kg60円で栄養バランスが考えられた食品など存在しているでしょうか?
いまだ完全な生体系すら分かっていない「犬」という動物に対しての「完全なる総合栄養食」など、まだこの世に存在していないのです。
総合栄養食を食べて栄養失調?栄養過多??
昔は犬のゴハンと言えばおかずの残り、いわゆる「残飯」がメインでした。
それが、日本では1960年代にペットフードというものが発売され、『残飯よりも経済的で栄養価が高い』とのキャッチコピーで対残飯戦略が始まりました。
そのうち犬にも栄養バランスが大切という風潮から、オーナーたちの注目を集めるようになり、今日のペットフードブームに至るわけです。
フードは飼い主の責任で選ばなければいけませんね!
Buddy Dog 犬幼稚園がおすすめしているフードはどうかな?
Buddy Dog 犬幼稚園は愛犬の性格を考えながら、無理せず、あきらめず、一歩ずつ、オーナーと愛犬の関係をつくり直すことをサポートします。
犬幼稚園へジャンプ
横浜市都筑区家庭犬適正飼育推進サポーターのいる犬幼稚園