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田の神上げ その2 山伏さんのお話

2013年11月18日 | 日記

「山の神」についての

山伏さんからのお話。

夢中に胸に留めている範囲で

聞きとれる範囲で、

あえて庄内弁まじりで記させていただきます↓

「山」っていうのはのー、

日本人にとっての山さの思想とはなんだもんだがの?

っていうこと

命が生まれて、

命が終わって修まるっていうのが

関わっているという。

すべて「命」との関わり

日本人にとって神様にとって、

あるいは仏様にとって、あるいは

密教にとって

山というのは「女のひとのからだ」だという。

「胎内」

山さ入って、山から出てくるとは「生まれる」ということ。

そこで新しい命が生まれると、

命をつないでいかなくてならないわけだ

食べていかなければならないわけだ。

そうすると、食べ物っていうものは

全部「山」さあるわけだ。

「食」っていうのは、

いろんな山菜とか、きのこ、木の芽

日本人はもともと山を移動していた民族

だから食べ物はみんな山さあった。

山の民は日本人の原点であった。

焼畑として、米を作って定住化していった。

山にあり、川にあり、海にあり

人間には六根がある。

(ウィキペディアで六根清浄検索してみた

その六根があるから、

人間は良いことも間違ったこともやる。

人間というのは間違ったこともやるのが

当然だということで

それを救う道も作っておいてきたわけだ。

間違ったこともあってそれで人間なわけ。

間違ったことをやった場合は

山に登るの。

それは「懺悔」ってことになるの。

山に苦労して汗まみれなって登るっていうのは

自分が間違ってしまったことが

懺悔して消えていく。

山に入ってきれいに懺悔して帰っていく。

日本人は山から生まれて

山から命の源泉をいただいて

そして、山から救われて・・でしょ

自ら犯した罪は山に懺悔して

山から救われて

そして最後我々が亡くなれば

山に修まるでしょ。

とくに月山というのは

亡くなった方が修まる。

日本人は亡くなるとまず低い山に修まる。

この辺で言うと水守山、清水の

葉山とか

ここでいうと羽黒山なんかが葉山

そこに33年間修まる。

そして、月山にいく。

亡くなっても、生前生きていたときの罪は消えない

だから、

亡くなった人を33回忌までご法事する

ご法事することによって

その罪をどんどんきれいにしていく

最後33回法事すると、きれいになるから

今度は高い山に行って

祖霊(先祖の御霊)になる。

そうすっと今度は、

祖霊は

月山から家の田元に下りてきて

今度、農業の神様になってくれる

田の一つ一つの源口に

先祖がいてくれて

守ってくれる。

山というのは

生まれてきて、

食べさせてくれて

救ってくれて、

最後に神様にしてくれて

自分のうちの田に下りてきて

守ってくれる。

修験道、山岳信仰の話となると

ややこしくなるからと

簡単にざっくりだぞ~と

お話してくださったのに

のめりこんで聞き入っていた。

日本人にとって「山」とは

日本人の精神性と深く結びついているんだなぁ~

山々に感謝です


田の神上げ 献立ごっつお編

2013年11月18日 | 日記

とても興味のあること!

おいしいソウルフードを求めて

先日行われた

伝統行事と郷土の食を学ぶ

「つるおか行事食講座」に行ってきた

人気の講座のため、

抽選で当たっての参加

行けなかった友達のためにも

ちゃんと報告上げますわよ

このたびは

「田の神上げ」(11月23日)について

「山の神」について山伏さんからのお話と

「農」についての視点では、

この講座の会場でもあった「知憩軒」さんから

お話をいただきました。

以下、頂いた資料から抜粋しています。
   ↓


「田の神上げ」について

春に山を下った神が「田の神」となり

その勤めを終える秋には山に登って

「山の神」となると言われています。

田の神上げとは、

一年間田を守って頂いた神様に感謝し、

田の神が山に帰るのを送る行事です。

地域によって違いはありますが

全体としては11月23日に行われます。



田の神上げの献立は

「一の膳」
⚪︎ごはん
⚪︎漬物
⚪︎尾頭付きの魚
⚪︎酢の物
⚪︎雑煮餅

「二の膳」
⚪︎煮物
⚪︎お浸し

他にあん餅、油揚げの煮物、
なめこのおろし和え、吸い物など
各地域、各家庭により
様々のようです。

こちらが、この日いただいた「田の神」一の膳。

そして、二の膳のお餅↓

この年に採れた新米で作られたお餅

やっこくて、うんまぁ~い

この日はつゆ餅での登場でしたが、

同じ席の方々は、

「うちは、あん餅あげる」

「うちは両方あげるなや~」

などと、それぞれのお話がまた面白いのです


↑からどり芋の茎の胡麻和え
庄内ならではですね~。

なめこのおろし和え。
旬の山の幸ですね~

 

出ました!「棒だら」と大根の煮つけ↑


そして、尾頭付きの魚としては
加茂産の「細口カレイ」↑

今回、自分の隣になった方が
いろんなことを教えてくれた。

両親が仕事で帰宅が遅いので
いつも、おばあちゃんのごっつぉ作りを
手伝っていたんだって。
おばあちゃんのぬくぬくの料理や教えを
受けついでる感満載の伝統知識人だったよ。

その方から、

春も「山の神」に豊作を祈願して
今年も1年間よろしくお願いしますと供えるんだよ。

そのほか、ほぼ月1ペースで

行事ごとに供える

と教えていただきました。

ふ~ん

私の知る限り、私のうちは

大みそか、正月、

桃の節句、端午の節句、

お盆、お彼岸くらいしか

行事のお供えはしないな~。

 

次へつづく