今回の講座の会場でもあった
「知憩軒」
いつも、心が豊かになるお料理は、
こんな気持ちが込められて
作られているからなんだな~
ほんわかながらも
ソウルフルなお話です↓
20代のお若い頃、
祖父母の介護をしていたため
おうちのこと、近所の神事、
ご近所付き合いなど
母親世代のうちの仕事を
全部していたという。
お寺に行くにも神社に行くにも
母親の世代より上の人たちと一緒に
昔の「いい行事」に参加していたという
知憩軒のおかみさんのお話だ。
おじいちゃんおばあちゃんの集まりに
20代の頃から
重箱もって集まりに出て行ったらしい。
親は生活を支えるうえで
仕事に行くので
家のことは、
かまっていられなかったので
料理の味付けは
親から教えてもらったわけではなく
集まりに出ていたおばあちゃん達が
持ち寄るものを味わいながら
知っていったとのこと。
毎年、保存食などもこしらえるが
忙しさに紛れて、やらないで
終わっているこの時代に
昔からやってきたものだから
しないでいられない。
とお話する。
そして、「食」の豊かさについて
お話が続いた・・・
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生まれたての赤ん坊が
生まれて初めてする行為
おっぱいを探す
生まれてきたら
食べなくちゃいけない。
しぬまで食べる。
それを繰り返して
自分の人生を豊かにしていく。
その豊かにしていく食生活の中で
家庭の味が大事だと思っている。
特別な行事も大事だけれども
日々子供のために作る=お袋の味
日々家族のために作る=家庭の味
ところが忙しいからといって、
スーパーなどいろいろあるけれど
そこから買ってきた味=「袋」の味
(「お」が抜けちゃった)
袋の味は日本中、世界中
どこに行っても食べられる。
ところが、
母の味、家庭の味というのは
そこに行かないと食べられない。
故郷を思い出し、お盆だったり、
お正月に、自分が食べてきた味が
体が覚えている味が
故郷に足を向ける。
親を思ったり、
おばあちゃんから食べさせてもらったから
墓参りに行こう。
そういう気持ちになるんだと思う。
ところが袋の味は
そうなるのを薄くさせるんだと思う。
要するに
食で人を思ったり
故郷を思ったりすることが
必要でなくなってしまう・・・
だから、どんなに忙しい日々であろうと
毎日作られなくても
やっぱり家族のために子供のために
そうやって日々を暮らしていくことから
親を大事にする気持ちや
家族を思う気持ちも育つし。
それから故郷を思い出す気持ちが
故郷に思いを馳せながら生きてきた。
食が人の生活を作る豊かな心を
育んできた
そういうことを思うと
日々の食事は大切なんじゃないかと思う。
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うんうん全くだ!
全くおっしゃる通り
そのほか、在来作物が伝わって
残ってきたことや
作らなくても
なんでも売ってる世の中だけど
家庭で伝わってきたものを
作る喜び、子供に食べさせる喜び
それと、
昔神社のお祭りのときだけ
お小遣いをもらって
小銭を握りしめて
出店で買い物した時の
喜びのお話を伺った。
聴いていてどれも
心にしっくりわくわくするお話ばかり。
この時期になると
丸い反射板のストーブと
おばあちゃんと一緒に作った
羊羹や、あんかけを思い出す。
お彼岸になると、
おばあちゃんと作った
お萩を思い出す。
お舅さんと納豆汁作ったり
みがきニシンの戻し方を
教わったり・・いろいろ・・
さっきの話をしているように
もう2年も前になるのか
お正月に友達と作った
錦糸卵を思い出したり。
そういえば
小学生の頃の息子。
いっぱいいっぱいだったから、
幼児期に一緒に作ったのなんて
ほんの数回しか
してあげれなかったのに
カスタードクリームの話や
だんごをまるめた話や
野菜クッキーの話なんかを
よその人にしていたみたいで。
そういうのが記憶に残る
思い出になっているんだろうな
あ~
郷土料理的には・・・
ヤツの好物の切干大根を
伝授させてやるか~
この日の講座の最後、
アンケートに
今回の講座の内容のお膳を
作ってみようと思いますか?
みたいな問いに
日々の感謝の気持ちを込めて
11月23日に作る!と書いた自分。
11月24日は仙台で試験だったことを
すっかり
忘れていた
で、その日仙台は楽天の優勝パレードで
混雑する恐れがあるため
前夜入りすることになってしまった!
さてどうする自分。
しかも、
まだ全く試験勉強していないけど
だ、だ、大丈夫だよね。
お尻に火がついたときの
集中力はピカ1です
朝いちで、
家族に感謝の気持ちを作って
旅立とうと思いまーす