[映画紹介]
「マイティ・ソー」「アベンジャーズ」シリーズの
クリス・ヘムズワースが主演を務め、
「キャプテン・アメリカ」「アベンジャーズ」シリーズの監督
アンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が製作、
「アベンジャーズ エンドゲーム」などで
スタントコーディネーターを務めた
サム・ハーグレイブが初メガホンをとった、
という、
マーヴェルファンには垂涎のNetflixオリジナル作品。
ムンバイで、犯罪組織のボスの息子・14歳が誘拐される。
犯人は、ダッカのボス。
身代金が要求されるが、
父親は身代金を支払うよりも
傭兵に息子の救出を依頼する。
オーストラリアの傭兵タイラー・レイクは、
チームと共に、
バングラデシュの首都、ダッカに向かう。
敵のアジトに単身突入したタイラーは
少年の奪還に成功するが、
ダッカを牛耳るボス支配下にある
街中のギャングたちから猛追される。
最初の救出地点から変更した
街を流れる川の橋の東の地点へ到達できるか。
タイラーと少年の苛酷な旅が始まる・・・
やはりスタントマン出身の監督だけあって、
アクションシーンが卓抜。
中でも、前半に出て来る逃走劇がすごい。
途中で、えっ、これ、もしかしてワンカット?
と気づいて、少し巻き戻し、
おお、ここからワンカットが始まったか、
と確認して観る。
カーチェイスで、
タイラーの車を追走したカメラは、
窓から中に入り込み、
追って来る敵の車を写し、
大破する様を捕え、
いつの間にか車の外に出て、
追って来る車の間をかいくぐる。
下車したタイラーたちが
共同住宅に入り込み、
その中でのアクションを追う。
人が住んでいる部屋にずけずげと入り、
隣の建物にジャンプすると、
カメラごとついて行く。
更に、上階からカメラごと地上に落ちると、
そこでのナイフバトル。
盗んだトラックに少年を乗せて、
再びカーチェイス。
そして、二人が脱出した後、
トラックは炎上する。
ここまで11分29秒。
いくつかのテイクをつなげて
ワンカットに見せかけているのだが、
(一説には、37テイクをつなげているという)
分かっていても、ワンカットの志が伝わって来る。
昔の仲間に匿ってもらった後、
最後の橋でのバトル。
ダッカの警察と軍隊を敵に回しての闘い。
そして、タイラーは銃で撃たれ、
橋から川に落ちてしまう・・・
多彩なアクション、
それを捕える見事なカメラワーク。
監督のセンスが光る。
堪能した。
2020年4月24日から配信したNetflixオリジナル作品。
劇場で上映しないのがもったいない。
第1作が好評だったので、作られた「2」。
前作同様、
アンソニー&ジョー・ルッソ兄弟が製作、
ジョー・ルッソが脚本を担当。
サム・ハーグレイブが監督。
主演は、もちろんクリス・ヘムズワース。
Netflixで2023年6月16日から配信。
前作で死んだと思わたタイラー・レイクは
救出されて、生き延びる。
リハビリを受け、歩けるようになると、
山中にリタイア後の生活拠点を与えられるが、
そこに訪れる人物がいて、次の依頼をする。
刑務所に監禁されているジョージアの残忍なギャングの家族を
救出するという新たな任務に、
再び命をかけた危険な戦いに身を投じていく。
(実は、ギャングの妻は、タイラーの別れた妻の妹なのだ)
前作同様、ワンカットの長回しを期待したが、
やはり出て来た。
刑務所に潜入したタイラーは、
母親と息子娘を救出。
しかし、凶悪な囚人たちに襲われ、
更に刑務所内の暴動に巻き込まれ、
襲撃される。
囚人たちとのバトルがすさまじい。
ようやく刑務所を出たタイラーたちだが、
ここで、カーチェイス。
そして、列車に乗り込む。
ヘリコプターが追撃してきて、
ヘリコプターから兵士らが乗り込んで来る。
走る列車の上での格闘。
一体どうやって撮ったんだ、
と驚く映像が続く。
そして、最後はブレーキの効かなくなった列車は
脱線転覆、
列車内のカメラがグルグル回る。
計ってみたら、21分12秒。
前作のワンカットの倍近くスケールアップ。
テイクをつながないと不可能だ。
それにしても、この一連の流れを
ワンカットでやろうとして、
計画し、実行する
その志が素晴らしい。
あとは、ウィーンに逃れたタイラーと母子を
犯罪組織が襲う。
高層ビルの上階でのアクション。
ずっとハラハラドキドキが続く。
息をつがせずの展開。
満腹。
タイラーの別れた奥さんも登場。
続編があることはありありの終わり方だ。
前にも書いたが、劇場で公開されないのがもったいない。
Netflixは駄作も多いが、
こういう作品にぶち当たるから、やめられない。
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