先日、東京十社の最後の品川神社を訪れた時、
↓のようなものがありました。
東海七福神巡り発祥の地と。
北品川から大森まで約4.5㎞、
旧東海道に点在する「東海七福神」。
昭和7年(1932)に
品川をはじめとする周辺町村を編入した
大東京市の発足を記念し、
品川の繁栄を願って発足したもの。
品川宿から鈴ヶ森に至る旧東海道沿いの
7つの寺社を巡る七福神霊場。
品川神社:大黒天
養願寺:布袋尊
一心寺:寿老人
荏原神社:恵比須
品川寺:毘沙門天
天祖諏訪神社:福禄寿
磐井神社:弁財天
以上の4社3寺で構成されています。
品川神社
既に十社めぐりで紹介済みですが、
福徳円満で財宝をもたらす大願成就の神、
大黒天をお祀りしています。
養願寺
正安元年(1299)創建の天台宗のお寺。
寛容で福寿・財宝をもたらす神、
布袋尊をお祀りしています。
本尊の虚空蔵菩薩が有名で
「品川虚空蔵」と呼ばれています。
一心寺
安政2年(1855)創建の真言宗智山派のお寺。
延命・長寿と福徳をもたらす神、
寿老人をお祀りしています。
ご本尊は成田山の分身である不動明王。
荏原神社
和同2年(709 )創建の古い寺。
愛情と智慧を授け、富貴開運をもたらす
恵比寿神をお祀りしています。
以上の4つの寺社は、
新馬場駅から徒歩圏内にあり、
品川神社に参拝した際、巡りました。
残りの3寺社は、別な日に訪問。
青物横丁駅
旧東海道を通って、
品川寺(ほんせんじ)
大同年間(806 ~10)開創と伝えられる、真言宗醍醐派の寺院。
品川区で最も古い寺で、
「品川」の地名の由来となりました。
開運厄除けと財宝をもたらす神、
毘沙門天をお祀りしています。
入口にある大きな銅造地蔵菩薩坐像は
宝永5年(1708年)に造られた、「江戸六地蔵」の第一番。
東京都指定文化財で、
国指定の重要文化財。
これが山門。
境内。
樹齢600年と伝えられる大イチョウ。
太閤秀吉の枝垂桜。
本堂。
梵鐘
明暦3年(1657年)の銘があり、
徳川幕府第四代将軍徳川家綱の寄進とされます。
幕末に海外へ流出し、
パリ万博(1867年)・ウィーン万博(1873年)に展示されたと伝えられていますが、
その後所在不明となっていたのを、
大正8年(1919年)、文部省学芸部長が
スイス・ジュネーヴ市のアリアナ美術館に所蔵されていることを発見。
返還交渉により、
ジュネーヴ市議会は鐘を日本へ戻すことに同意し、
昭和5年(1930年)、同市の好意により品川寺に返還されました。
その際、返礼として品川寺から美術館へ石灯籠が贈られています。
そこで、この鐘は、「洋行帰りの鐘」と呼ばれています。
神変大菩薩( 役の行者石造) 。
弘法大師修行像。
指定文化財・十三重塔。
指定文化財・弁天堂。
七福神石造が一そろいあります。
2つ隣の立会川駅に移動。
ここには、坂本龍馬像があります。
↓このようないわれ。
立会川。
昔、鈴ケ森刑場へ送られる罪人を
その親族や関係者が見送る(立ち会う)場所であることから
そう呼ばれました。
(異説あり)
天祖諏訪神社
天祖神社の創建は1100~1190年頃、
諏訪神社は江戸時代初期、
寛永8年(1631年)以前の創建と伝わっており、
昭和40年に合祀されました。
財宝と人望と出世をもたらす神、
福禄寿をお祀りしています。
ケヤキの巨木。
一つ隣の駅へ。
磐井神社
平安時代後期編纂の「延喜式」などにも記載されている古社。
愛情と智慧を授け、富貴開運をもたらす神、
弁財天をお祀りしています。
社殿の左、池の中に弁天島があり、
ここに琵琶を持つ弁財天が祀られています。
外に出ている品川神社の大黒天と荏原神社の恵比寿以外は
屋内に祀られており、通常は見ることが出来ません。
掲載した写真はネットから拝借したもの。
正月、元旦から成人の日までは、
東海七福神初詣という行事があり、
拝むことが出来ます。
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