空飛ぶ自由人・2

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成田山新勝寺

2024年11月09日 23時00分00秒 | 名所めぐり

先日、家族三人で、遠出しました。

乗用車で高速道路を走るのは、久しぶり。

成田市内に入り、

目的地は、ここ、成田山新勝寺

家を出てから、ここまでで52分
さすが高速。

このトンネルをくぐります。

歩いた順路とは違いますが、
まず、参道から。

成田山の参道はゆっくり曲がり、かつ下ります。

こういうお店が沢山。

こんな人も。

総門に来ました。

2007年、ケヤキ造りの総門が完成。
高さ15m、横14m、奥行8m。
成田山の表玄関として多くの参詣者をお迎えしています。

総門を通り抜けると、階段の先に仁王門が見えてきます。


1831年に建立された重要文化財で、
門の左右には『仏教の守護神』とされる仁王像(金剛力士像)が安置されています。

中央の大提灯には、大きく『魚がし』と書かれています。


築地魚河岸の旦那衆からも強い信仰があり、
仁王門に大提灯を奉納するのが、古くからの伝統でした。
現在のものは、1968(昭和43)年に奉納され、
重さは800㎏。

ここには、亀に似た岩があります。

上から見たところ。

ここが境内。

成田山新勝寺は、真言宗智山派の大本山で、
全国各地の不動尊信仰の総府。
1080余年の歴史があり、
源頼朝、水戸光圀、歴代の市川團十郎といった
多くの歴史上の人物からも信仰されてきました。

その信仰は、現代にも脈々と受け継がれ、
年間約1000万人、
正月三が日だけで300万人もの参詣客が訪れるほどです。

天慶2年(西暦939 年)、
関東の武将・平将門が新皇を名乗り、朝廷と敵対。
いわゆる平将門の乱が勃発します。
朝廷は追討軍を差し向けると同時に
真言宗の僧・寛朝が天皇の勅命を受け、
京の高雄山(神護寺)護摩堂に安置されていた
不動明王像を成田の地に運び、
御護摩を焚いて乱が鎮まるようにと祈願したところ、
祈願最後の日に平将門が敗北し、
これを朱雀天皇は、不動明王の霊験と歓喜しました。
その後、寛朝が帰京しようとしても
不動明王像が動こうとしないため、
成田の地に留まることとなり、
人びとを救うために成田山新勝寺が開山されました。

境内は広く、新旧の様々な伽藍が立ち並び、
庶民の信仰の場の雰囲気を残しています。
仁王門、三重塔、釈迦堂、額堂、光明堂の5棟が
国の重要文化財に指定されています。

三重塔

江戸時代半ば、1712(正徳2)年に建立された重要文化財です。
一枚垂木と呼ばれる珍しい垂木が使用されており、
垂木の先端が龍の彫刻で飾られているのが印象的です。

高さは25mで、
塔内には大日如来を中心に五智如来が奉安され、
周囲には「十六羅漢」の彫刻がめぐらされています。

鐘楼

一切経堂( いっさいきょうどう) 

1722年(享保7 年)に建てられました。
内の輪蔵には、一切経(約2,000 冊)が納められています。
入口の額は、松平定信公の筆によるものです。

聖徳太子堂

1992(平成4 )年に建立、2007(平成19)年に修復されました。
日本の仏教興隆の祖である聖徳太子の理念にもとづき、
世界平和を願って建てられました。
堂内には、大山忠作画伯の壁画が6面に渡り描かれてあり、
聖徳太子像が奉安されています。

大本堂

1968年建立。
弘法大師・空海が自ら彫ったと言われる
不動明王が、御本尊として安置されています。

1968昭和43)年に4代目の本堂として建立され、
入母屋造り二重屋根の鉄筋コンクリート造で、
間口95.4m、奥行59.9m、高さ32.6m。

平将門の乱を納めた御護摩祈祷も、
開山以来、1000年以上毎日欠かさず大本堂で行われています。

残念、撮影禁止。

七五三のお祝い。

本堂から見たところ。

ここでは

おみくじが。

自動販売機も。

菊の季節。

釈迦堂

今の大本堂ができる前の本堂で、1858(安政5 )年に建てられた重要文化財。
1964年、今の大本堂の建立にあたり、
移築され、現在は厄除けの祈祷所になっています。

仏教を開いた釈迦如来や、普賢、文殊、弥勒、千手観音の四菩薩が奉安されています。

出世稲荷

商売繁昌、開運成就、火伏せのご利益があると伝えられており、
古くから出世稲荷と呼ばれて親しまれています。

ここから、更に奥へ。

額堂

1861(文久元)年に、二代目の額堂として建立した重要文化財。
信徒から奉納された額や絵馬などをかけるための建物で、
江戸時代に奉納された貴重な絵馬や彫刻が見られます。

これは、七代目市川團十郎の石像。

初代の市川團十郎は跡継ぎに恵まれず、
当時の本堂である薬師堂で子授けを一心に祈願します。
すると、待望の長男を授かりました。
これを喜んだ初代團十郎は、
不動明王をテーマにした歌舞伎を親子で披露し、
江戸で大ヒット。
この上演を機に市川家は「成田屋」を屋号として使い始めました。

開山堂

光明堂

1701(元禄14)年に建てられた、
釈迦堂が本堂になる前の旧本堂であり、
江戸時代中期の貴重な建物で、重要文化財。
愛染明王、不動明王、大日如来が祀られています。
愛染明王が祀られていることから、
恋愛成就、縁結びのパワースポットとも言われています。

奥之院

光明堂の後方にあります。
奥行き11.15m、高さ1.65m、幅1.41mの洞窟になっており、
不動明王の本地仏である大日如来が安置されています。
通常は閉鎖されており、


大日如来の祭礼である成田祇園会の期間中のみ開帳されます。

醫王殿(いおうでん)

開基1080年を記念して2017(平成29)年に建立された、
一番新しいお堂です。
木造総檜、一重宝形造の御堂には
薬師瑠璃光如来、日光菩薩、月光菩薩、十二神将が奉安されています。

平和大塔

1984(昭和59)年に建立された、
真言密教の教えを象徴する塔です。
鉄筋コンクリート造、高さ58.1mの多宝塔形の仏塔。
外観は二重塔ですが、内部は5階建て。
地下にはヨハネパウロ2世教皇、レーガン大統領、
エリザベス2世女王、中曽根総理大臣など、
各国の首相から寄せられた「平和へのメッセージ」を封入したタイムカプセルが、
落慶記念に埋められています。
このタイムカプセルは2434年に再発掘・開封予定。

成田山公園

境内の東側一帯に広がる、
池を中心とした大公園で、
広さは165,000㎡。

その後、参道でうなぎを。

有名な川豊は、順番待ちのため、


ふきぬきへ。


この店は赤坂見附にも店があり、
ひつまぶしを食べたとがあります。

調理しているところが見えます。

来ました!

その後、最近、成田に移転した友人を訪ねました。
市街地を抜けると、すぐ山道になり、驚きました。


住所を打ち込んだだけで、導いてくれる
カーナビの威力はものすごく、
昔なら、地図を見て、迷いながら行ったことでしょう。

初めての成田山詣で。
意義深い遠出でした。

        



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