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Mリーグでの出来事

2022年11月21日 23時00分00秒 | 様々な話題

今日は、Mリーグの話。

読者の中には、マージャンに親しくない人も多いと思うので、
このブログで、たまにMリーグの話題が出ることをお許し下さい。

10月に開幕した、
プロマージャンリーグ・Mリーグの
2022~2023年シーズンは、
現在、4分の1ほどの日程を終了。

そのさ中、ある出来事が起こった。
感動的な事態が。

Mリーグは、シーズンとシーズンの合間に、
若干のメンバーの入れ換えが行われる。
今回は、3人のメンバーが新たにMリーガーとして登録された。
規定により入れ換えとなったパイレーツの鈴木優仲林圭


引退したベテランを補充したサクラナイツ渋川難波

Mリーグはプロマージャンの頂点で、
そこに選ばれることは名誉だが、
必ずあるプレッシャーにさらされる。
トップを何時取れるか

マージャンというのは、
4人で対局し、1人が勝って、3人が敗れるゲーム。
トップを取れば、50ポイントが加算されるので、
チームに貢献できる。
だから、トップを取るというのは、
至上目的なのだ。

既存のメンバーでも、
シーズンが始まって、一度トップを取ればほっとするような中、
新人3人はリーグ参加後の初トップをとにかく取らなければならない。
鈴木と仲林は4回目の登板で早々とトップを獲得したが、
一人渋川だけが残されてしまった。
この渋川という人は、別に特殊な事情があった。
というのは、この方、昨シーズンまで、
リーグの公式解説者として、
中継で解説していた人なのだ。
だから、
「偉そうに解説していたくせに、
たいしたことないじゃないか、と言われてしまう」
と本人も言っていた。

その渋川、エンジンがかからない。
6試合に登板して、2位・2位・4位・3位・4位・3位という成績。
それこそ「たいしたことない」である。
そして、7回目の登板となる11月7日の第1試合で、
更なる不運が渋川を襲う。
Mリーグの記録をことごとく塗り変える、
黒沢咲(雷電)の大爆発だ。

この試合、オーラスの親である黒沢咲が、
11連チャンを記録し、
11万2700点という、
Mリーグ記録を達成してしまったのだ。


(それまでの記録は10万5500点。
 11連チャンはタイ記録)


黒沢の親がなかなか終わらず、
試合が延び26局という新記録。(それまでの記録は23局)
時間も3時間28分というMリーグ記録。
時々、こういう絶好調の選手が出て来て、
卓上に嵐が吹き荒れると、
他の選手は、もはや被害者で、同卓したことを嘆くしかない。


その上、渋川は26局の間、
一度もあがれず、(リーチは6回)


マイナス4万7600点という、
Mリーグ最低記録を樹立してしまった。

ラスとなった上、最低記録まで。
もはや立ち直れないだろうと思っていたら、
第2試合に渋川が連投してきたので驚いた。
もしこの試合でもラスを引くことにでもなったら、
本当に立ち直れない。
大丈夫か、渋川。

この第2試合、
第1試合と全く逆に、するすると進んだ。
渋川は、
リーチをかけると、間チャン、辺チャンを積もるというラッキーさ。
そして、念願のトップをものにした。

その後のインタビューで、次のように説明していた。


第1試合で負けた後、控室に戻ると、
岡田紗佳(おかださやか)選手から「渋川さん、次もやりますか」と言われたという。
本当は岡田の出番だったのを譲ってくれたというのだ。


この岡田紗佳(サクラナイツ)という選手、
プロ雀士であると共にアイドルもやっているという変わり種。
傷心を抱えて戻って来た渋川を
このままでは帰れまい、と挑戦することを勧めてくれたのだ。
かわいいだけの人ではないと、見直した。
チームメイトを思い、再挑戦を促し、
それに見事に応えた渋川。
一つ間違えれば、危険な賭けとなったこの経緯。
Mリーグが団体戦であることを
改めて認識させてくれた出来事だった。

その4日後の11月11日。
同じようなことが起こる。
第1試合で本田朋広選手(パイレーツ)が、不運な高い振り込みを繰り返し、
ラスに沈む。


しかし、第2試合を連投して、
トップをもぎ取った。


元々連投の予定だったそうで、
本人はラスで終わって連投はないかな、
と思って控室に帰った時、連投を告げられたという。
チームメイトの後押しで再挑戦し、
それに応えた渋川と本田

Mリーグにさわやかな風が吹いた。

 



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