オオハク、コハク

　こんにちは、コハクチョウです。今、宮城県の白石川に来ています。白石川河川公園というところ。ＪＲ東北本線の東白石駅のところです。住所でいうと蔵王町なんですけどね。東北自動車道の白石蔵王ＩＣを下りてすぐのところです。
　ここはいいところなんだけど、オオハクチョウとコハクチョウの違いもわからないような人が写真を撮りに来たりして、困ったもんだなと思ってます。

　・・・ということで、今回は白鳥さんの特集です。ここのところ自信を喪失していた「オオハクチョウとコハクチョウの見分け方」に挑戦してみたいと思います。

　これまでは、ポイントＡに注目していたのですよ。ここが黄色ければオオハクチョウ、黒ければコハクチョウ・・・というわけです。でも、あいまいなやつが少なくなくて、困ってしまったわけです。
　そこで、ポイントＢに注目してみることにしました。ここが黄色ければオオハクチョウ、黒ければコハクチョウ・・・ですよ。鼻の穴、わかりますか？　鼻の穴の下のところまで黄色がまわりこんでいるか、どうかですね。鼻の穴がわかりにくいっていうのが難点ですけど、ポイントＡとＢを総合して判断することによって、なんとか見分けがつくんじゃないかな。

　これが、コハクチョウですね。
　ポイントＡは黒と黄色が混ざってますけど、ポイントＢはしっかりと黒くなっています。　

　これは、オオハクチョウ。
　ポイントＡはしっかりと黄色で、ポイントＢもしっかりと黄色です。

　あまりにも見事なコハクチョウですね。くちばしのほとんどが黒です。
　とにかく、黄色いのがオオハクチョウ、黒いのがコハクチョウ・・・と、そういうことだね。

　「ねぇ、君。　ボクがオオハクチョウか、コハクチョウか、わかる？」
　「え？　そんなの、どうでもいいんじゃない。　だって、白鳥さんでしょ。」

　しょ、ぼーん。

　君たちから見たら同じに見えるかもしれないけどさ。　でも、オオハクチョウはオオハクチョウどうし、コハクチョウはコハクチョウどうしじゃないと、赤ちゃんがつくれないんだよ。

　ま、いいか。
　ボクたちにとっては、君たちがヒトでもゴリラでも同じようなもんだしね。

　じゃあね。

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