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自宅で水道が出るようになって1週間になるわけで、水の出るのがあたりまえみたいな生活になりつつあるわけですけど、このへんで、ちょこっと書いておきたいと思いました。
写真は、震災3日目(3/13)の撮影です。職場の地下貯水槽からポンプで水をくみ上げるところです。
この前日までは、屋上の貯水タンクにあった水を使うことができたのだけど、そのタンクがからっぽになりつつあるということで、いよいよこいつの出番ということになりました。この貯水槽、何のためにあるのかとかよくわからないのだけど、雨水とかを貯めておくところみたいで、飲料水としては使えません。でも、トイレでつかうことはできます。
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このドラム缶、蓋があります。簡単に外すことができるのだけど、そのことを知らない人がいて、ドラム缶を傾けてバケツに水を入れようとしました。マジな話、いろいろと難しいのですよ。
防災訓練のときは、ドラム缶に水をためるところまでしかやりませんでした。訓練で、みんなに排泄してもらって、みんなに流してもらうというわけにはいきませんからね。しかたないと思います。でも、家庭では、やっておいた方がいいと思いました。少なくとも、考えておいた方がよいと思いました。
今回の震災では、阪神大震災のときのいろんな話が役に立ちました。阪神の教訓、何よりも「心の準備」になったという気がしています。だから、これを読んでいる人で、こういう経験をしたことのない人は、考えておくとよいと思います。
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カエサルんちには、こういうのがゴロゴロしているのですよ。この日は、とりあえず、10本くらいを持ってきてみたのだけど、まだまだあります。結局、20本くらいをつかうことになったのだけど、まだまだあります。こういうときにゴミ屋敷は強いのですよ(笑)
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何はともあれ、このボトルは便利でしたね。まず、4リットルという容量が手頃です。それが何本もあると、空になった分だけを補給すればよいということになるし、歩いて運ばねばならないようなときでも、その人の体力に合わせた本数を運ぶことができます。
それと、取っ手がついているので、運ぶとき、沈めるとき、注ぐとき、どんなときでも扱いやすいのです。空のボトルを運ぶときには、取っ手のところにひもを通したりすれば、10本でも20本でもまとめて運ぶことができます。
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震災7日目(3/17)も、川の水をくんでこようと思ったのだけど、職場で水が出るようになっていたので、水道の水をくんできました。ボトルを洗ったりすれば飲料水として使うこともできたわけだけど、洗うために水を使うというのは何かもったいなくて、できませんでした。あくまでも、トイレの水です。
震災8日目(3/18)にも職場から水をくんでこようと思ったのだけど、なんと、ボトルを車に積むのを忘れてしまいました。その後、通勤に車をつかうのはやめたので、ペットボトルによる水の運搬はしていません。結局、20本くらいのボトルがあって、10本くらいずつ3回、120リットルほどの水をくんできたことになりますかね。
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バスケットの中に入っているのは、ポリエチレンのゴミ袋です。
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これをやってみたのが震災8日目(3/18)で、通勤するとき、ペットボトルを車に積むのを忘れて来た日です。帰宅するとき、このバスケットを車に積むのを忘れました(笑)
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バスケットは、そのまま放置していました。震災15日目(3/25)からは自宅で水道が使えるようになったし、バスケットのことなんて忘れてしまいました。
震災21日目(3/31)、久々にマイカー通勤しました。ついでなので、バスケットを持ち帰ることにしました。水は捨てちゃったわけですけど、その前に撮った写真がこれです。2週間ほど放置していたのだけど、内側の袋からの水漏れはまったくありませんでした。この作戦、使おうと思えば使えると思います。
トイレに水を流すために、風呂の水をとっておくとよい・・・というのは有名な話だと思います。阪神の教訓ですね。カエサルも、ためてみたりはしたんですよ。でも、今回の震災のときはためていませんでした。
浴槽にいつも水を残しておくのって、浴室にとっていいことではないような気がするのですよ。それに、限界があります。茨城県在住の方の研究(笑)によると、風呂の残り湯(200リットル)を、2人で使用して、8日間でなくなったそうです。
だから、現実的な方法論として、「いつでも浴槽に水をためておく」っていうのはあまり賛成はできないんですよ。同様に、「ペットボトルを捨てずに取っておく」なんてのも、薦めたりしているわけではありません。必要なのは、「心構え」だけだと思います。
トイレの水が流せないこととか、風呂に入れないこととか、洗濯ができなくて着替えができないこととか、そういうの、なかなか口にしづらいわけです。
今回の「トイレの水」みたいな記事が、何かのとき、ちょっとでも役に立つことができたら、嬉しいです。
もちろん、まったく役に立たなかったりするのが一番いいんですけどね。
私は比較的穏やかな瀬戸内海沿岸に住んでおりますが、活断層が下を通ってますから一たび大地震が来れば大変な被害が出ると思っています。
平成12年の鳥取県西部地震と翌年の芸予地震の時にかなりの揺れを経験しました。 鳥取県西部地震の時が震度5強で、これまで経験したことない揺れでした。 この時も各地に被害が出て死者や負傷者も出ましたが、それよりもはるかに超えた今回の大地震、本当に本当に大変な怖い思いをされたんですね。
今後30年以内に起こるという四国沖地震もいつかはくるんでしょうね。 とても怖いですが、心構えはしっかり持って最善を尽くせるようにと思います。 お水が出なくなったら本当に大変ですね。 トイレの水をどうするかを日頃から考えておきたいと思います。 お風呂の残り湯はいつも洗濯に使ってますが、それ以外にバケツに3杯くらいは溜めて置いてます。
足りないかもしれませんね。ペッドボトルも利用してみたいと思います。
でも、津波に対しては無力でしたね。
自然の力は、本当に恐ろしいです。
宮城県の備えも,今回の地下貯水槽を始めとして,自家発電機や非常食の備蓄などが役だったことだと思います。
コンビニやトヨタなどの生産システムは,効率性を目指して備蓄を持たないことを誇っていたかと思いますが,流通や一部の生産が滞ることによって全く機能しなくなってしまいました。
「頑張れ!」の精神論だけでは,頑張れませんよね。